国語(現代文)が嫌いな人へ贈る話④嫌いでもできるようになる勉強の始め方

国語の勉強を始めたての頃、お子様に

「この答えはどうやって考えたの?」

と聞くと、

「ん〜、なんとなく!」

と返ってきます。もちろん私はこの答えを想定していて、

「そうだよね〜、理由なんてわからないよね!一緒に考えてみよう!」

と返し、私とお子様の対話が始まります。

【最も大切なこと】

私は、お子様が回答を作り終わると必ず、答えを見る前にどう考えたのかを説明してもらいます。

「どこに書いていたの?」

「なぜそれだと思ったの?」

などと聞いていくと、途中でお子様自身が「あれ?」となることがあります。回答を作った時に、本文にもとづき論理的に考えられていないと、当然他人に説明するときも論理が飛躍しますし、説明できないからです。

そんな時は、なぜ説明ができなくなってしまうのかや、なぜ論理が飛躍してしまうのかを一緒に考えます。本文に書いていないことを自分で解釈してしまっているか、考えている順序は正しいけれど何かを読み飛ばしていることが多いです。

自分の勘違いや論理の飛躍があるところに気づき、そこでしっかり考え直すことが、論理的思考を身につける良いトレーニングになります。私の進め方では、自分で回答を作るときだけではなく、この対話が重要なトレーニングになると考えています。

【基礎トレーニングの進め方】

今回は、私が実際にお子様と国語の勉強をするときの進め方を紹介します。難しい文章の読解法というよりは、誰でも始められる文章の基礎を学ぶトレーニングの紹介です。

使用する問題集は、中学生なら小6レベル、高校生なら中学生レベルの問題集を使用しています。小学生なら1つ下の学年のレベルです。そして、以下の順に勉強を進めます。勉強では、できるレベルから始めることが近道になることが多いので、これまでの経験から基本的には1つ戻って始めています。

【①言葉のルールを知る】
現代文の勉強の初歩は言葉のルールです。最も単純な、主語と動詞のみの一文から始めて、言葉のつながり方や接続詞の働き、言葉の省略など、文章を読む際の基礎知識を身につけていきます。

問題集を使って、バラバラになった単語をつないで文章を作る練習や、空欄同士の繋がりを見ながら自分で言葉を当てはめるトレーニングをします。

【②必要な情報を読み取る】
一文を理解することができるようになったら、まずは説明文から、問題文に求められている情報を読み取る練習をします。文章というよりも、箇条書きのメモから読み取るイメージに近いです。

【③他人に伝える主張の仕方を知る】

他人に何かを伝える場合、わかりやすく伝えるある程度の伝え方が存在します。一文やメモ程度の情報量で必要な部分を読み取ることに慣れたら、三〜五文の短い文章で筆者の主張を読み取る練習や、何かを主張する文章を書く際の書き方を学んでいきます。例えば、主張と具体例の関係などです。誰でも普段の会話の中で無意識にやっていることも多くあり、改めて思い返してみると、それほど難しくないことがわかります。

【④段落同士の関係を理解する】
短い文章でできるようになったら、数段落あるような少し長い文章に取り組みます。一文同士だけではなく段落ごとに、主張の段落、一般論の段落、具体例の段落などと大きく分けることができ、その関係を読み取る勉強をします。

ここまでで文章そのものの読み方を学ぶことができます。どんな文章を読む時でも、このトレーニングで身につけた知識が読解の出発点になります。

【好き嫌いに関係なく、国語はできるようになる教科です】

国語の勉強を始めたての頃は、

「ん〜なんとなく!」

と言っていたお子様も、ここまで進める過程で自分の考えを説明できるようになります。しかも、しっかり理由を含めて。私はいつも感じるのですが、かなり大きな変化です。普段は自分から積極的に発言しないお子様もいますが、この対話では自分の考え方をしっかり説明してくれることが多いです。そして論理的に説明できるようになった時、その考え方は解答解説とほとんど一致しています。なので私は最後に、こう伝えます。

「おっけー、答えと解説読んでごらん!たぶん、同じこと書いてあると思うよ!」

そう…国語ができるようになっているんです。

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