見出し画像

英語を学ぶ、言語を学ぶあなたへ:その2

 英語に限らず、あなたが言語を使う理由はなんだろうか。あなたが意思を持って口を開け、発声し、顔を表情を変えて、他人に、時に自分に言い聞かせる動機はなんだろうか。

 言語化するという行為。つまり、意思や、あなたの頭にある非言語として確かにある感情や欲望を共有するために言語というメディア、媒体を使用するのである。 

 一方で、私の中で増大していた違和感(前号その1に記載)に関連して、例えばTOEICや受験英語など効果測定の為に磨く英語はそういった個人的な感情や意図とは独立して、確固とした論理として存在する。

 あなたが英語というメディアを使って伝えたいことの源泉はあなたの意思であり、それ以外の何もでもない。いやあなたが誰かの使いであれば、別か。通訳であっても他者の意思である。例外はさておき、未言語のあなたの時々ぐちゃぐちゃな整理されていない感情が、言語という手段の先にある原題、原始であるのだ。このある種当然の、考えて、伝えたいことを明確にするという過程。その次に他者の言語化された音声を聴いて(文字を読んで)、それを解釈して、また考えて、返答する。

 相手の返答も、言語から感情という未言語へと流し込まれて、感情を持って投げ返される。

この未言語と言語の変換、他者との交換の中で誤解が往往にして生まれる。この誤解を解く、減らす努力こそコミュニケーション(意思疎通)の本質であろうと思うのだが。しかし、言語化の限界、というか言葉では伝えきれない、伝えたくない想いもまた一方であなたの中や思い出にあると思われる。 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?