まず一番言いたいことから

1.はじめに


はじめまして。
WILD CARDS というボドゲ制作サークルの代表のわんといいます。
初めてのnoteです。
去る北海道ボドゲ博4.0において初めて出展しまして、処女作である「愛人に私の財産の半分を遺贈する」が無事完売いたしました。
本来なら、ボドゲを作るに至ったきっかけだったり、制作中苦労したことだったり、あるいは初めてのイベント出展の感想などを書くのが普通だと思います。
ただ、一番最初にしておきたいと強く思っているのは、このゲーム制作に多大な影響を及ぼしてくれた方々への感謝なので、まずそれをつらつら言いっぱなしていくのを、初noteの場で行いたいと思います。

2.1人目:ちあさん


まずは絶対的1人目、ちあさん(@thiazider)です。この方から全てははじまりました。
私がボドゲを作りたいと思ったとき、周りにはボドゲ制作について聞ける友人なんて一切いませんでした(普通そう)。
そこで頼ったのが、ボドゲカフェで、1年以上前に、1度だけ、偶然、同卓していただいた、ちあさんでした。
ちあさんは、ジイチャンホンポというボドゲ制作サークルで活動されており、同卓時も、ちあさんの作品「カラアコネクト」(面白い)をインストしていただきつつ遊びました(今思うと作者自身のインストでゲームするってめちゃくちゃ貴重な体験でした)。
1年以上も前だったので、かなり記憶もおぼろげだったんですが、ちあさんの優しそうな印象は残っていたので、ほんとダメ元で、ツイッターのDMでコンタクトを取りました。
もし私がちあさんの立場だったら、そもそも1年以上前に偶然同卓しただけの人なんて覚えてないし、「え…怖っ…ブロックしとこ」ってなるところです。
でも、ちあさんからは、「覚えてますよー!」とのご返信をいただけた上に、ボドゲ制作で想定される工程内容や、自分が制作した際の商品化までの期間や予算面まで、ほんとめちゃくちゃ細かく教えていただきました。
↑これ、私がはじめてDMをした日に、そのままの流れで教えてくれたんですよ。具体的な数字も出てきたので、おそらく色々データもリアルタイムで探してくれたんだと思います。普通ほぼ他人になんの見返りもないのにそこまでできますか? 私ならできません。しかも、他に頼りになる人や集まりは…というところまで教えていただき、そのうち数人には確認までしてくれるという…。
正直、私はダメ元だったし、裏返せば断られてもいいやーくらいの軽い気持ちで、ちあさんにDMを送りました。でも、ちあさんからこれだけのことを教えていただいたので、これで商品化しないなんて嘘だと思いましたし、気合も入りました。
あの日、ちあさんにDMしていなければ、もしかしたら未だに「んー、ルールはあるんだけどなー、まーそのうち作ればいいかー(ハナホジ」という状態だったかもしれません。
つまり、ちあさんにDMしたときから、弊ゲーム「愛人に私の財産の半分を遺贈する」は具体的にはじまったのです。
ちあさん、その節は本当にありがとうございました!

3.2人(?)目:チャンズファクトリーさん


2人(?)目は、チャンズファクトリー(@ChansFactory86)さんです。チャンズファクトリーさんは、チャンさん・こnohaさんの2人で運営されている謎解き・TRPG・ボドゲ等幅広く制作されているサークルです。
ちあさんが私の背中を強く押してくれた存在だとしたら、押された先で受け止めてくれた存在がこちらの方々です。
ちあさんにご紹介を受けたひとつに、チャンズファクトリーさん主催の「カンティーナでまったり制作会」という集まりがありました。
ボドゲ制作自体がはじめて、トランプになんか貼っつけただけのお試し版ゲームしかできていない(+基本的にチキンな)私にとって、制作者さんたちが集まる場にはじめて参加するのは、二の足を踏むに十分な場でした。それはもう膝が笑うレベルの二の足踏みです。
はじめてまったり制作会に行った日のことはよく覚えています。建物の前で3回位往復して様子を見て、建物内でも場所がわからず右往左往し、会場までの階段を必要以上にゆっくり上り、さらに会場の部屋前で様子を伺おうと思ったんですが扉が開放されていてそれが叶わず、チャンさんと目が合って「こんにちはー」と声をかけれられて観念しました。
正直、会場に入るまでは、会場内ではみんな黙々と制作していて黒いオーラが出まくっているのを想像してかなり怯えていました。しかし、当然ながら全然そんなことはなく、主催のお二方ともかなりゆるゆる(言い方)なテンションの文字どおりまったりした方たちでした。安心しました。
さて、まったり制作会でお世話になった話に戻しますが、チャンさんからは制作者としてシステム面や予算面での、こnohaさんからはアートワーク担当としてデザイン面での相談にいろいろ乗っていただきまして、とてもためになりました。そして何より、数多くのテストプレイをまったり制作会で行っていただきました。
この制作会で「愛人に私の財産の半分を遺贈する」が作品として形作られていきました。
チャンズファクトリーさん、まったり制作会という素晴らしい会を開き、こんな初心者制作者の受け皿にもなってくださり、どうもありがとうございます!

4.3人目:オヨットさん


オヨット(@_oyotto)さんは、まったり制作会ではじめてお会いしたボドゲ制作者の方です。
オヨットさんからは、多大なモチベーションと自己肯定感をいただきました。
オヨットさんの印象は、はじめてお会いしたときから今の今まで、「他人に幸せを運ぶ妖精かつ天才」で変わっていません。
私は基本的にネガティブ人間なので、この「愛人に~」を作っているときも全然自信がなく、褒められても「いやいやみんな優しいから言ってるだけでしょ…」なんて思ってたんですよね。
でも、オヨットさんは、初プレイのときから「これ面白い!あなた天才!」と褒めてくださり、信じられないことに、その熱量がいつお会いしても変わらないんです(多分一番テストプレイしてくれてます)。ツイッターですらその熱量は同じで、私のサークルのほとんどの宣伝ツイートをチェックしてくださり、コメントもこまめにくださりました。はじめてお会いしてから今回のボドゲ博まで、オヨットさんからの応援が、心の支えの大きなひとつでした。
当然、オヨットさんがうちのサークルだけを特別こまめにフォローしてくださったというわけでないことは重々承知しているんですが、それだけ高い熱量で応援し続けられたら、そりゃネガティブな猿も木に登りますよ。
オヨットさんが、ネガティブな制作者を腐らせず、作品完成まで自己肯定感で漬け込んでくれたおかげで、「愛人に~」は完成しました。
そういうわけで、オヨットさん、ずっとエールを送ってくださってありがとうございました!

5.4人目:Cygnusさん


そして、今回の黒まk…大恩人のCygnus(@Cygnus_games)さんです。
Cygnusさんは、ボドゲのサプライを主に制作されている方です。Cygnusさんともまったり制作会ではじめてお会いしました。
Cygnusさんからも長年の経験からくる制作上のアドバイスや応援を数多くしていただき、それらも本当にためになりました。
ただ、この方に関しては、「愛人に~」の制作上、明確に、一番大きな「恩」といえる部分があります。それは作品タイトルです。
実は最初、「愛人に~」はもっと平凡なタイトルでした。それこそ、「○○家の相続」みたいな感じです。
事件は、とある日のまったり制作会で、Cygnusさんも含めてテストプレイを行ったあとの感想戦のときに起こりました。みなさんゲーム自体を楽しんでくださり、「このときにこうしてればこうで~」みたいな話で盛り上がってる中、Cygnusさんは1枚のカードを眺めていました。そして、「タイトル、このカードの文章そのまま使えばいいんじゃない?」とそのカードを渡してきました。それが、「愛人に私の財産の半分を遺贈する」という遺言書のカードでした。
これ、本当に自分の中に発想がなかったので、その提案を受けたときに脳に電気が走りました。これに続く、Cygnusさんから受けたなぜそうしたほうがいいかという理由づけにも衝撃を受けました。タイトルにインパクトがある方が目を引く、このタイトル自体からゲーム内容が察せる、イラストが要らない(作成費用と時間が浮く)という、何とも説得力のあるものが並んだからです。
1回プレイしただけでそこまで見通せちゃうの何なん?すごない?と少しアホになるレベルに驚愕したことを覚えています。
実際、ボドゲ博本番でも、「タイトルで気になった」といってブースにいらっしゃった方がほとんどでした。
まさか、「中身を知ってほしければまず外側から」をボドゲで痛感するとは思っていませんでした。
Cygnusさん、私の初作品に素敵なタイトルをつけてくださり、どうもありがとうございました!

6.おわりに


以上です。
どうしてもこの方々だけには個別に感謝を述べたくて、ただツイッターじゃ文字数が足らなすぎて、noteにすることにしました。
まとめると、ちあさんとチャンズファクトリーさんはボドゲ制作者としての私を生んでくれた両親で、オヨットさんは我が子を取り上げてくれた助産師さん、Cygnusさんは我が子の名付け親です。
もう、ほんと、何度も言っても言い足りないんですが、ありがとうございました!
もしよろしければ、これからも仲良くしてやってください!

7.特別枠


身内なので特別枠としましたが、妻にはサークル立ち上げからボドゲ博当日まで本当にお世話になりました。
アートワークを担当してもらったんですが、専門でもないのに、無機質になりそうなところを絶妙にシンプルだけどポップな感じに仕上げてくれました。すごくないですか?
そんなセンスのいいデザイナーさんなので、妻には今後も弊サークルお抱えデザイナーとしてお仕事を発注できたらなーと思っています。
公(?)私ともに、今後ともよろしくお願いします。


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