推し婚ちゃん

【ノンフィクション推しが旦那になりまして】 ENTJ/ブルベ/骨格ウェーブ/スペ114…

推し婚ちゃん

【ノンフィクション推しが旦那になりまして】 ENTJ/ブルベ/骨格ウェーブ/スペ114/若手俳優ヲタク歴5年(卒業済)

最近の記事

バレンタイン_5

2ヶ月後のバレンタイン 私は、百貨店のバレンタイン催事場でチョコレートを選んでいる。そう、彼に渡すために。 (会える保証なんて無いのに) 彼は東京へ来ていた。 春に都内での舞台出演が決まっていたのだ。 私はプロのヲタク() 持ち前のヲタスキルを駆使し、彼の出演する舞台の稽古場を特定した。 2月の寒空の中、夕方のビル街。 その建物から彼が出てくるのをじっと待った。 少しずつ、関係者と見られる人たちが建物から出てくる。 そして数十分後、、 一目で彼だと分かった。 何人

    • その翌月_4

      今度は、先月の友人と日帰りでの遠征予定を立てた。どうしてもクリスマス衣装の公演に参加したかったのだ。 土地勘もついてきた私たちは、朝からスパへ行き化粧、そして髪を整え現場へ向かう。 1ヶ月ぶりのステージでは、聞き覚えのある曲が多く楽しむことができた。 箱のキャパと私たちの立ち位置的に、あちらから客席は見えてなさそうだ。 そして、ついに特典会、、 金欠大学生決死の決断。 1万円分の特典券を購入しました!! (大学生の私たちにとって大きな出費でした) ど平日の昼間。ヲ

      • 全力ヲタクだった私が、10年の時を経て推しと結婚した事実のあれこれ。ヲタク目線でのヲタ活つぶやき。演者に好印象を与える術や、旦那から聞いた演者目線のお話を発信します🤍

        • あれから半年_3

          私は、友人を誘い大阪へ辿り着いた。 節約の為、夜行バスでの移動。 朝のシャワーで疲れを流す。 今日は、念願の彼に会えるのだ。 彼は、関西を拠点に活動するグループに所属していた。一度、行ってみたいと興味があったものの、大学の授業と、本命の推し活が忙しく、やっと作った遠征スケジュール。 初めての現場。 若者からおばさままで、沢山の人が集まっていた。 いつもの現場と違い、知り合いもおらず、新しい土地。新鮮味があり、気を使うことなく、心のままに過ごすことができた。 終演後

        バレンタイン_5

          初めての会話_2

          私「一番かっこよかったです!」 彼「え、ありがとう!」 そんな、ありきたりなファンとヲタクの会話が、私とあなたの初めての会話だった。 終演後、駅まで歩いていると 数分前まで私の視線を独占していた彼の姿が見えた。 (あっ、さっきの人だ) と思うと同時に、私は声をかけていた。 彼は少し驚いた表情の後、笑顔で 「ありがとう!」と返してくれた。 え、舞台降りてもかっこいいの? なんなの?このひと?誰なの? そういえば名前もまだ知らなかった。 帰ってすぐに名前を調べて、

          初めての会話_2

          推しとの出会い_1

          思いがけず、 推しと結婚できました💍 ※個人を特定できる情報以外は、 全てノンフィクションです。 彼と私の出会いは10年前に遡る。 大嵐の日だったことを 今でもよく覚えてる。 当時、大学生だった私は、全力で推し活をしていた。(推し活なんて言葉は存在しなかった時代) そこそこ売れていた某若手俳優に夢中で、よく言えば熱心なファン、悪く言えばストーカーまがいの行動を繰り返し、推し活中心の日常を送っていた。 そんなある日 界隈の友人から、「うちの推しが出演する舞台に付き添

          推しとの出会い_1