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音の出だし、気にしてる?ギギッといわない音にする方法

こんにちは。
ヴァイオリン奏者・講師の三島彩です。
私自身の日々のヴァイオリン練習での気づきや練習方法など、これからシェアできたらと思い、練習マガジンを作成しました。
練習でうまくいかない所がある、改善方法がわからないという方に、少しでもヒントになれば…という思いです。
もちろん書いてあることだけが全てではありませんが、なにか参考になれば幸いです(^_^)

では早速本題に。。

突然ですが、音の出だしを意識したことはありますか?
“音の出だし”とは、音が出る瞬間、弓を動かしたり返したりする瞬間の音のことを指します。

音の出だしってどういう音が理想的でしょうか?
私の中では、発音が明確、且つきれいであることが大事だと思っています。(わざと発音しない奏法も例外でありますが)

fでもpでも強弱に関わらず、また、アクセントなどの記号が付いていてもいなくても、とても大事なことです。

よく起こりやすいこととして、
・どうしてもギッという雑音が入ってしまう。
・雑音が入ることを気にしすぎて、音の輪郭がぼやけてしまう
・アクセントなどの音が汚いと言われる(笑)
などが挙げられます。

これをクリアするのって、意外と?かなり難しいですよね〜(^_^;)

解決につながる方法

アクセント等の記号が付いていない、スタンダードな音で練習します。
左指は押さえず、解放弦で1番出しやすい音量(mfくらい)で音を出してみましょう。
このスタンダードな音をきちんと掴めていることが、記号や表情がついたときの音の良さにつながります。
何事も基本がだいじ…!

チェックリスト

まず、うまくいかないときに体や楽器に起こっていることを把握することが、解決につながっていきます。
以下の項目のことが起こっていないか確認し、当てはまるようであれば改善できるように気をつけてみましょう。
無意識の場合が多いと思うので、じっくりと観察してみてください。

・右手(特に人差し指)をプッシュしている。
・弓を強く握っている。
・弓が滑っている。
・右肘が下がりすぎている。
・右親指に力が入っている。

ほとんどの場合、何かしら余計な力が入ってしまい起こっていることです。
余裕があれば、他にも体のどこか(首とか)が強張ったり緊張してしまっていないか確認してみると良いです◎

意識すること

弓は手首や手指ではなく、上腕で支えること
このとき注意しなければならないのが、肘が突っ張るように上がってしまわないようにすること。(これは一見上腕で支えられているようですが、手首や指に負荷がかかってしまっています。)
一度、力こぶ💪が出るくらい上腕にキュッと力を入れてみると意識できるかもしれません。

弓のどの点から音がで始めるか、「ここら辺」ではなく、明確な点を意識する。
この点が定まっていないと滑ったり、音がぼやけてしまいます。
弓の毛に赤いマーカーでチョンっと点の印が付いていて、「そこが音の出だし、的(まと)である」とイメージしてみると良いかもしれません◎
注意点は、弓をプッシュしてしまわないこと!

ダウンとアップどちらも同じ発音でできるか、弓の元、中、先…様々な場所で試してみましょう!
解放限でうまくいったら指を押さえて、また、fやpでも練習してみてくださいね。



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