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数ヶ月に1回だけ会う美容師さんにだけ話せる話がある

「時間があるときに、じっくり読みたいから」といって、いいねとかブックマークした投稿や記事を、じっくり読む時間はやってこないし。dポイントが欲しいのに、dポイントカードを出すのに手間取って、店員さんが「へ?」って顔してると思ったら恥ずかしくて「やっぱり今日は大丈夫です」とか言っちゃうし。エスカレーターをうるさいぐらいに駆け上がったのに、目の前で電車が行っちゃって、「……最初からこうするつもりでした」みたいな顔してホームの先頭に並んじゃうし。

日々、ちょっとしたことで「やっちゃった」を積み重ねる私だけれど、それでも、今日も生きています。


今日、髪の毛を切りに行ったのだけど、切りながら、美容師さんに真剣に結婚について話してしまった。話してしまった、というより、あれは人生相談に近かったと思う。ちなみに、美容師さんはいつも私のショートを綺麗にまん丸にしてくださる行きつけの方。

結婚をするタイミングっていつやってくるのか、結婚相手はこの人だ! と戦うポケモンを決める気持ちはどうやってなるのか、夫婦円満の秘訣、結婚による幸福と弊害……なんかそういうことをひたすら、ダラダラダラダラと、カットしているとき、カラーのとき、シャンプーのときと、止まることなく話し続けてしまった。

美容師さんって、本当に素晴らしい接客業で、サービス業だ。私に行きつけにされちゃって恐縮だけれど、髪の毛の仕上がりも含めてとても嬉しい。


そしてそのあと、眉毛サロンに行った。眉毛サロンも行きつけで、施術中、最近の悩みだった食生活について、こちらもまたダラダラダラダラと話続けてしまった……。

そう思うと、美容師さん、眉毛サロンのお姉さんにしか話せない話というのがあると思う。向こうは仕事中だから、友達ほどフランク過ぎず、踏み込みすぎず、だけど的確に私のテンションに合わせてくれる。他人であるけど、数ヶ月に1回は会っていて、私のなんとなくの情報はわかってくれている。数ヶ月に1回、定期的に会っていると思うと、プライベートの友達より多い場合もある。

心の内の、深水3メートルところを話せるのは、彼女たちだけなのかもしれないなと思う。

”終わりよければすべてよし” になれましたか?もし、そうだったら嬉しいなあ。あなたの1日を彩れたサポートは、私の1日を鮮やかにできるよう、大好きな本に使わせていただければと思います。