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イチゴ狩りに行きたいのだ

イチゴ狩りがしたい。一昨日ぐらいから湧いたその衝動は、悶々として私の中で沸き立っていた。沸騰の5分前ぐらいの状態だった。あと5分で沸騰するけど、今話題の低温調理の70度~80度ぐらいがずっと保たれている感じだった。それは仕事もあったし、本能のまま「がーーー!! イチゴを狩らねば気が狂う!!」とは思えないきちんとした理性があったから。と同時に、「誰かを誘いたいけど、誰を誘おう?」という問題にもぶちあたったからだった。

なんとなく、一人じゃなくて誰かと行きたいなと思ったのだ。一人焼肉、一人回転寿司、一人ファミレス、一人カラオケ、一人観覧車、大抵のことは割と一人でできるけれど、なんとなく、だれかと 一緒に行きたいなと思ったのだ。誰かとイチゴを狩り合って、たまに、2股に分かれて今にも歩きだしそうなぶりぶりの大ぶりイチゴ見つけたら笑い合いたかった。「イチゴのピーチだよ」と変な名前をつけあって、笑いたかったのだ。「それ、イチゴじゃなくて練乳が美味しいだけじゃん」と笑い合いたかったのだ。そんな30分を過ごしたいと思っていた。となると、一緒に行きたいけど、そういうことをしてくれそうな人になるわけで、私はけっこう迷っていた。

条件としては、

・前日にいきなり「明日イチゴ狩り行こうよ」と言ってもOKな人
・イチゴ狩りをしながらくだらない話に付き合ってくれる人
・ハウスの場所によっては車が必要になる可能性があるから、運転ができる人
・もしかしたら遠出になるかもしれないけれど、それをOKとしてくれる人

……え、私にこんな友達...…いるかな。

考えた。少し考えた。


そして、見つけた。

一人いた。一人、

・イチゴ狩りをしながらくだらない話に付き合ってくれる人
・ハウスの場所によっては車が必要になる可能性があるから、運転ができる人
・もしかしたら遠出になるかもしれないけれど、それをOKとしてくれる人

ここまでをクリアしてくれる友達がいた。

だがしかし、誘ってみたものの「明日は予定がある」と言われてしまった。

だがしかし、なんと! 来週イチゴ狩りに行けることが決まった。


”終わりよければすべてよし” になれましたか?もし、そうだったら嬉しいなあ。あなたの1日を彩れたサポートは、私の1日を鮮やかにできるよう、大好きな本に使わせていただければと思います。