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いつか、住みたい街がある

いつか、住みたい街がある。最近、その街のことばかり考えている。

その街は、街の名前が素敵だ。リンゴジュースのように爽やかで、春のように柔らかな名前をしている。最寄り駅の名前も好きで、そこに帰れる自分を想像すると、とろりと甘い気持ちになる。それだけでも、十分住むにあたいする街だなと思う。

加えて、その街は、街の人たちの活気がある。街のお店や組合(?)などがタッグを組んだり、コラボをしたりして、いろんなイベントを開催しているのだ。

音楽、本、食事、スイーツ、アクティビティ、クラフトなど、いろんなジャンルとカテゴリーを組み合わせ開かれるイベントは、開催場所になるところも気持ちの良い屋外が多い。

その街で開催されるイベントに一度参加したことがあるのだけど、その心地よさにびっくりした。たくさんの人が集い、笑い、話し、音楽を聴き、川を眺めながらのんびりと過ごしていた。

ただ座っているおじいちゃん、おばあちゃん。仲良く食事をシェアし合う恋人たち。音楽にノリノリな子ども。それを見守るご両親。快晴の下で本を読む女の人。だべるだけの男の子たち。それぞれが自由で、だけども何気ないところで会話が起きていて、小さく繋がっている。隣に人がいる、その気配だけがわかる。

この街にはいろんな人がいて、いろんな人が集まれる場所があるのだと思うと、それだけで気持ちがいっぱいになった。街は、人が集うことで街になる。そう思うと、私もその街を構成する1人になりたいなと思ったりするのだ。


不動産情報を見ては、私がその街で暮らすことを妄想する。

スーパーやドラッグストア、アパレルショップ、100均も近くにあって、仕事のできるカフェもある。都心に出るのもそれほど苦ではないし、移動にも便利。土日には何かのイベントに参加し、街を散歩する。

ああ、考えるだけで胸がわくわくする。

今住んでいる街ももちろん好きだけれど、いつか住みたい街があるというのはもっと素敵なことだなと思うのだ。


”終わりよければすべてよし” になれましたか?もし、そうだったら嬉しいなあ。あなたの1日を彩れたサポートは、私の1日を鮮やかにできるよう、大好きな本に使わせていただければと思います。