元旦の地震で学んだことと備えと覚悟

本日は画像無しですみません

昨日まで地震の後処理等で色々バタバタしてました。
本日は画像とかは無しでいかせてください。

人生初の震度5~6を体験して

私は能登地方ではないのですが北陸地方の者で、震度は5~6程度、余震は今も2~3がたまにきているという感じです。
生まれてからずっと田舎の地元に住んでますがこんな地震は人生初です。
地震で外に脱出したのも当然初です。
能登地方の震度7に比べれば大きなことを言える身ではございませんが、身をもって今回大きな地震を経験したので、リアルをお伝えさせていただき、誰かの何かお役に立てればと思い記事をかかせていただきます。


実際に突然天災(今回は地震)があった時に

恐怖で混乱・動揺して冷静な判断は難しい

結局の所、私自身、どこか他人事的に天災というものを見ていた部分が正直あると思います。
「まさか自分の所は大丈夫だろう」と
そんなことが起こるとは想像もしていないので、今回の地震は本気で頭が混乱しましたし、災害グッズも用意はしてましたが、はっきりいってそんなものを持ち出す余裕なんてなかったです。
というかそもそも災害グッズなんて頭によぎりもしませんでした。
とにかく脱出。本能かもしれませんが私は脱出しか頭になかったです。
着の身着のままパジャマのまま外に財布も実印すら持たずとにかく脱出したので、本当の災害のリアルというのはそういうものだと思いました。

何が起こるか本当に分からない時代

何度か別の記事の中でも触れてますが、本当に分からない時代になってきた気がします。
備えあれば憂いなしというコトワザがありますが備えだけでは現実問題無理だと私は思いました。
人間も動物です。未知の恐怖に対して本能で怯えます
突然元旦に家の壁から「ミシッ」という音がして、そこから一気にグラついたので「えっ???嘘やろ???」くらいしか頭になかったです。
備えだけでなく日頃よりの「もしも」に対する心構えというか「覚悟」がないと冷静に対応出来る気がしないです。

とにかく脱出しか頭にない錯乱状態の中で

子供の頃、机の下に隠れるとか避難訓練とかやった記憶があります。
もちろん大人になってからも、毛布をかぶって落下物から身を守るとか色々そういうものを情報として見たり聞いたりしており、知識としてはありますし、皆さんもあると思います。
しかし、実際に突然激しい揺れがあると、家の中が怖いのです。
閉じ込められるのではないか?
机の下に隠れたり毛布かぶっても耐えれるとも限らない。外に出た方が安全なのではないか?
冷静に考える、適格に選択する時間的余裕も心の余裕もないのです。

ちなみにリアルな話で、私のご近所の方は半分くらい外に出てきました。
恐らく後半分くらいは2階にいらっしゃる方等は毛布被って崩落に備えていたのかもしれません。
一言で外と言っても外のどの部分が安全か、これがまた分かりません。
私は家のすぐそばにT字路があるので、その中心部くらいに立っていました(最悪建物が崩れて来た時に角度的に一番当たらなさそうにみえたので)
しかし地割れ等のSNSや動画を見ていると、それが正しかったのかどうかは正直分かりません。単に運がよかっただけかもしれません。
しかし家にいるのも怖かった。
よほどしっかりした行動計画があって訓練をしていないと、いざという時どうしていいか分からなくなることを改めて思い知らされました。
友人の子供なんかはパニックで大泣きするくらいでしたので、震度5~6でも十分な恐怖です。
能登地方の震度7の恐怖は計り知れません。私の所の震度5~6でもそのレベルでしたから。
同じ北陸地方の者として、とても心が痛みます。

地震後がさらに大変

建物の修繕等順番待ち

私は貧乏借家暮らしなので、不動産屋に電話して業者の方に対応してもらいましたが、なにせそもそもが元旦でしたのでどこもお休みです。
さらに修理や調査の業者の方が能登方面に今集中しているらしく、優先順位の高い地域からということで順番待ちみたいな感じになっています。

優先順位(被害規模や震度)が低い地域はDIYの覚悟も必要

上述させていただきましたように、当然能登地方のように家屋全壊等緊急を要する所に人員が集中するため、どうしても震度5~6レベルだと後回しになります。
つまり、災害(修復)規模的にはお金と資材と職人さんがいればどうにかなる話でも、そもそも直せる人が出払っていて少ない(専門性の高い分野での人員不足)という事態になります。
順番を待っててもそれがいつになるのか、どうなるのか分からないので、近所の色々な所で家の壁の補修を日曜大工DIYしている方が今もいらっしゃいます。

仕事への影響も深刻

正直見るからに仕事どころではない(家の片付けや修理をしたいであろう)方もたくさんいらっしゃるわけですが、それでも仕事をしないと生活できません。
かといって放置して仕事にでると、火事場泥棒に狙われるリスクもあり、セキュリティ的にもよろしくないので、困るし悩むけどどうにもならないというのが現実だと思います。
会社としては給料を払う以上当然に働いて下さいということになります。
個人的事情は田舎の中小零細では見てもらえる方が稀だと思います。
それでもまだ仕事があるだけいい方で、中には会社がダメージを受けた等で休業、あるいはこの先廃業になるかもしれない、解雇リスクにおびえている方もいます。

木造や築年数と地震保険

やはり古い家や木造の家は近所でもダメージが大きい所が目立ちます。
鉄筋コンクリート造でもクラック(ひび)くらいはある所はありますが、元々の経年劣化からきているものとの区別は正直つきません。
一番感じたのは、以外に持ち家でも地震保険に入っていない方がいらっしゃるということでした。
私の地域でこの規模の地震は人生初ですし、地震保険も掛け捨てにしては結構なランニングコストになるので、まさかこの辺りは(地震は)大丈夫だろうということで、保険をかけていないという方は修繕費用の見積もりが怖いと話をしていました。

交通の影響

私の近所でも地面にクラックはアチコチありますが、それが元々なのか、今回の地震によるものなのかは、今回のこちらの地震(震度5~6)では私の近隣では区別がつかない程度でしたので交通インフラには
異影響ありませんでした(能登地方のSNSや動画で見るようなありえないような隆起や陥没とかは外出した感じではなかったです)
ただ、電柱とかに工事業者の方が来てたりとかは結構みるので、色々ときわどいレベルだった感はあります。

経験からの災害への備えについて

意識を「ありえない」から「ありえる」に

今近所の人たちと
今までこんなことは一度もなかった
まさかこの辺にこんな大きな地震がくるとは…
ありえないよな…
こんな話をよくします。
今は余震もあるので気を張っていますが(それはそれで精神力使うので疲れますが…)日ごろよりこの警戒心をどこか頭の隅に入れておくことで、パニックを少しでも減らすことが出来るのではないかと思います。

本当にいつでも脱出できる準備を

今回の経験を踏まえて、私は大きめのバッグに貴重品等を入れて、リュックに災害用品を入れて、とりあえず持ってみて、かついでみて、重量的に走れるかどうかチェックしてみて、枕元に置いて、最速10秒程度で外に脱出できる所に布団を敷いて寝ています。

わりと大げさではない

そこまでする?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが…
実際に経験すると、これでも全然不足に感じるくらいです。
今まで当たり前と思っていた日常なんて一瞬で崩壊することを知りました。
非常時の避難先の確保、家族の安全確認、水は2Lの6本入りのケースを複数家に置いてますが、持ち出すには重量オーバーすぎて緊急時に持ち出せる数に限度がありますので、その辺をどうするかという問題も感じました。

避難先の優先順位としては女性や子供、お年寄りや病気のある方からになると思いますので、中途半端な年齢のオッサンである私が入れる避難所があるとは限らないので、ワンタッチテント(すでにアマゾンで購入済)を枕元においてあります。もう完全にサバイバル臨戦態勢です。

最悪車は諦める覚悟で

今回の能登地震で感じたのは、道路も道によってはアウト、仮に通れてもどこも大渋滞、ガソリン不足という観点から、あまりアテには出来ないので最悪諦める覚悟が必要だと思っています。
交通インフラが生きていれば当面車中泊(車中泊用の簡易布団セットや簡易トイレ、ミニ椅子も一応私は備えてあります)でしのぎながら、救助を待つというイメージです。

災害グッズの厳選・優先順位付けを(重量が重要)

両手で持てる手荷物と、リュックに入る物には当然ですが限界があります。
欲張ると逆に死ねるので、その辺も精査が必要だと感じました。
出来る限りコンパクトに、重量負担の軽いモノ(最悪全力ダッシュで逃げれるくらいの重量まで)というイメージです。

手巻きで充電できるもの(LEDライトやラジオ等)は一つあった方が良いと思います(そもそも電気が使える保証はどこにもないので)
電池も持ち運ぶ数に限界がありますし、以外に数増えればスペースも重量も食いますので数セットまでかなと思います。
個人的に悩ましいのが発電機。
Jackeryとかソーラーパネルとかずっと欲しいなと思ってはいるものの、重量があるので、そもそも1秒を争う時に持ち出せる気がしない。
しかし持ち出せればかなり役に立つので、車で脱出できる場合の車中泊用に一つ買っておくか…今検討中です。
(※Jackeryの宣伝ではありません。単に有名なので分かってもらいやすいかなと思い記載しましたが、目的はアウトドアではなく「有事の備え」なので、もっと安価の別の商品でも全然いいと思います)

食料と水は3日分目安で。どうあれ3日くらいは外部と遮断される覚悟が必要だと思っているので、3日分あれば、ケチりながら使えば1週間くらいはなんとかギリ耐えれるという計算です。

ニュースでもやってますが、トイレや風呂など有事の際は「」関係の問題が多くあるため、体ふきシート簡易トイレセット(凝固剤と汚物入れ)はあった方がいいと思い私は複数用意しています。
後はウォータータンク給水してもらえるようになっても入れ物がないと困るので、ビニールのウォータータンクは一つリュックに入れてます。

後は余裕があれば毛布やレインコート、タオル系も欲しい所です。紙コップも入るのであればあった方が衛生管理上ラッパ飲みだと雑菌が入るので良いと思います。
風邪をひくとやっかいなので、災害の時期にもよりますが、熱中症対策や防寒対策としてのグッズはあった方が絶対に良いと思います。

後はです。風邪薬頭痛薬、その他個別に常用しているような薬は1~2週間分程度は用意しておいた方が良いと思います。
水無しでも飲める薬なんかも重宝すると思います。
※私の場合はガスピタンが手放せません。

三大要素(電気・ガス・水道)がない前提で考える

電気は最悪とまっても1週間程度であればなんとかなると思います。
電池で動くヒーター等もありますし手巻き系でも最低限は1週間程度までなら耐えれる可能性は高いと思います。
ガスは場合によっては(持ち出せれば)カセットコンロ等で1週間程度であれば耐えれると思いますが、荷物のキャパ的に諦めも必要かなという気もしています。

生命線は「水」と「塩飴」と補足的に「帽子」もあるといい

若い頃、ダブルワークで警備のバイトしてましたが、炎天下の中で(しかも地面はアスファルトで熱気がすごい場所)一番生きてることを実感したのが「水」を飲めた時でした。
最高にうまかったのは「水」です。
ジュースではダメです。糖なのでまたすぐ喉が渇くしつらいだけです。
そもそも「味」なんて本当にキツい時には欲しいと思いません。
そして塩分補給として「塩飴」
警備していた時はこの二つこそが全てでした。
究極的に人間の体は「水」と「塩」これがないと無理というのを私は超ブラックな過酷な現場で我が身をもって経験しているので、この二つは声を大にして言わせていただきたいと思います。
帽子は時期にもよりますが、夏は熱中症対策に、冬は寒さで耳が痛くなるなど、防寒的にも役に立つ一石二鳥のアイテムなので、ニット帽くらいはリュックに入れておくとよいとおもいます。

靴も以外に重要

結構足のダメージも受けます。避難等で徒歩で長距離歩く場合等も想定して、インソールのある足にダメージの少ない靴を用意しておくとよいと思います。
※ホームセンターで売ってます。数千円のものでも十分価値あります。
警備時代はそういう専用のゴツイ靴を履いていて、コンクリの上を長時間立っていたり歩いたりしても骨に響かないようにしていました。
はっきりいって有事の際に見た目とかオシャレなんて気にする余裕は一ミリもないです。実用性が全てです。

さいごに

憶測ではなく我が身をもって経験しましたので

別にアクセス数稼ぎでもスキ稼ぎでもありません。利益もありません。
私自身、地震があった側の身で、他人事でもなければ能登震災に便乗して何か一儲けというわけではありません。
現実には想像以上に焦る(パニックになる)ということが分かったので、その臨場感と、必要な備え等でお役に立てることがございましたら幸いでございます。

被災者は物乞いでもなければ輩のカネ儲けの道具でもない

献身的な使命感一つで、大変な状況下の中、力を貸して下さる方が大半ですが、残念ながら一定数どうしようもない輩がいます。
こんな状況ですら、自分を光らせるいいチャンスだ、金稼ぎのチャンスだとばかりに、SNSや動画でいい人アピールしながら自撮りUPして再生数稼ぎ(金稼ぎ)とか「ああ、自分じゃなくてよかった」と、高見の見物とばかりに観光気分の輩がうれしそうにはしゃいでいたりも散見します。
本当にどういう神経しているのか、どういう育ちをしているのか、親の顔が見てみたい。

本人的にはうまくやれていると思っているのかもしれません。
いかにも親身に寄り添ってる体で。
でも分かるんです。本気の方とそうでない方には違いがあります。

目はごまかせません。輩の目はすぐ分かります。
どんなに真剣ヅラ体で演技していても分かります。
実際そういう立場になって人を見ると分かるんです。
本当に心配してくれる人と、そうでない人の違いが。

絵面的においしそうな場所を物色しながら、深刻そうな顔して寄り添った感の自己満足と対外的なアピール、知名度をあげるため、自身の金儲けのために人の命すら利用する
醜悪極まりない連中には反吐がでます。
本当にイライラするので、書かせていただきました。
もちろん大半の善意の方には関係のない話です。
ただ、そういう輩はどれだけうまくやれてると思っていても、全てバレているということだけ書きたかった。

以上です。

最後すこし感情高ぶって申し訳ありませんでした。
でも実際に見ると本当に腹が立つ。

もし、万が一、サポートいただけるようなことがあった場合には、NOTEの記事の方でしっかりと記事と合わせてサポート額の使い道を報告させていただきます。 (先日落雷でパソコンが破壊されたので多分当分はその買い替え費用の足しにさせていただくことに…すみませんすみません)