メタバースへの投資が活発!Niantic社による買収も(エンタメ・スポーツ資金調達)

こんにちは!

わたしたちW venturesが注目する、エンタメ・スポーツ領域の資金調達やM&Aをまとめてお届けします。

今回はメタバース、スポーツを中心とした資金調達を取り上げています。これらも、わたしたちが今後も注力していきたい領域になります。
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それでは紹介していきましょう!

資金調達まとめ

オンラインゲームの開発ツールサービス「Improbable」が$150M調達

*Source:https://www.improbable.io/

Improbable」は、60社以上のグローバルパブリッシャーにオンラインマルチゲーム * の開発ツールサービスを提供している。
2012年にロンドンで創業された。イギリス軍が軍事演習として使用する大規模シミュレーションプラットフォームを通じて、英国政府の防衛ミッションもサポートしている。

* オンラインマルチゲームとは、ネットワーク上で接続可能なユーザーとオンラインで対戦するゲームのこと

2021年11月には、K-POPアーティストAleXaがバーチャルファンパーティーを開催し、1,450人のファンのアバターと交流したりした。
今回の調達はSoftBank Vision Fund 2とAndreessen Horowitzが主導した。この資金を用いて、モーフィアス技術 * を利用した相互運用可能なWeb3メタバースネットワークM2(M Squared)の開発に注力していく。

* モーフィアス技術とは、大規模なマルチプレイヤーゲーム用のネットワークエンジンの基本要素をベースに、没入感のある高密度な3Dワールドを構築する技術のこと

アイスホッケー向けVRトレーニングプラットフォーム「Sense Arena」が$3M調達

*Source:https://www.sensearena.com/

Sense Arena」は、アイスホッケー向けのVRトレーニングプラットフォームを開発している。
アイスホッケーが盛んな国として、カナダ、アメリカ、ロシア、スウェーデン、フィンランド、チェコが挙げられる。当社はチェコを拠点とし、カナダにも事務所を構え、主にアメリカでサービスを展開している。市場規模はアメリカだけで約$50億にものぼる。
練習の統計データをアプリで確認したり、パーソナライズされたプランを提供してもらえたりする点が製品の強みである。アメリカの5つのNHLチームとパートナーシップ協定を結んでおり、選手らが使用していることで注目を浴びた。プロだけでなくアマチュアも利用することができる。また、既に40カ国以上に対し、機材2,500台以上が出荷されている。
本ラウンドはJ&T Venturesが主導し、MITONとSynerVRが参加した。この資金により、トレーニングソフトウェアを野球、ソフトボール、テニスなどのスウィングスポーツに拡大する予定である。

暗号資産分析プラットフォーム「Coin Metrics」がシリーズCで$35Mを調達

*Source:  https://www.somagnews.com/coin-metrics-2021-could-be-a-breakthrough-for-altcoins/

Coin Metrics」は、暗号資産に投資する機関投資家向けに、ブロックチェーン分析プラットフォームを提供している。
プラットフォームでは、ブロックチェーンのネットワークデータ、市場データ、インデックスなど、多種多様なデータを閲覧できる。
今回の資金調達には、Goldman Sachs、Cboe Global Markets、5Y Capital、Mubadala、Raptor Group、Digital Currency Group、Avon Ventures、Castle Island Ventures、BlockFi、Fidelity、Animal Ventures、Dragonfly Capital Manegement、BNY Mellonと大手金融機関が多数参加している。
調達した資金はDeFi、その他のDapp指標および世界クラスのインフラストラクチャへの継続的な投資などを通じて、ビジネスと製品の両方のロードマップを加速させることに使われる。

■オンデマンド型コマースプラットフォーム「Prismpop」がシードラウンドで$5Mを調達

*Source: https://play.google.com/store/apps/details?id=team.prismpop.android&hl=gsw&gl=US

Prismpop」は、ライフスタイルを向上させる洞察と製品の共有に焦点を当てた女性向けのショッピングサイトを運営している。
ホームページにはTikTokのようなショートビデオが複数並んでおり、インフルエンサーのお気に入りの商品、ショッピングのアドバイス、商品のレビュー、美容の秘訣、ファッションのヒントなどを閲覧することができる。取扱商品は化粧品、スキンケアやヘアスタイリング用品が中心であり、女性を主なターゲットとしている。
今回のラウンドには、Foundation Capital、Revolution Capital、Plum Ventures、Mucker Capital、Uphonest Capital、Unshackled Ventures、 Alumni Ventures Group、Sequoia Capital、Plug and Playなど多くの投資家が参加している。

M&Aまとめ

ポケモンGOの「Niantic」がARスタジオの「NZXR」を買収(金額非公表)

*Source:https://pokemongolive.com/ja/post/niantic-birthday-event-2020/

買い手の「Niantic」は、ARゲームのポケモンGO、ピクミンなどの開発・運営を行っている。
直近ではリアルワールド・メタバースというビジョンを掲げ、サードパーティーのアプリケーションを支えるAR開発者向けプラットフォームNiantic Lightshipの提供を開始している。今回の買収は、このNiantic Lightship構築の加速が目的である。

*Source:https://www.nzxr.dev/

買収された「NZXR」は、携帯電話やARヘッドセット向けに、アプリやプロトタイプを開発している。
ウェアラブルヘッドセットを開発するMagic Leapが、コロナ禍にリストラしたXRチームによって設立された。マルチプレイヤー型のリアルワールドAR体験の設計および開発に強みを持っている。
そのため、NZXRチームがNianticに加わることで、新しいAR体験の提供が実現すると見込んでいる。

■ゲーム制作会社Animoca Brandsがデジタルマーケ代理店Be Mediaを買収(金額非公表)

*Source: https://www.google.co.jp/amp/s/igaming.org/crypto/axie-infinity-early-investor-animoca-brands-valued-at-2-2-billion/

買い手の「Animoca Brands」は、ブロックチェーン/NFT、メタバースなどWeb3.0関連へ積極的に投資を行っている企業である。

*Source: https://m.facebook.com/bemediagroupaus

買収された 「Be Media」は、Web2.0時代のデジタル広告&戦略策定に強みを持つオーストラリアのデジタルマーケティング代理店である。
今回の買収の目的は、Be Mediaが持つオーストラリアのブランドとのコネクションとオーストラリア市場におけるマーケティングインサイトを活用することで、オーストラリアのNFT・Blockchain分野における自社のプレゼンスを高めることにある。

■メタバース企業「Infinite Reality」がeスポーツ大手「ReKT Global」を$470Mで買収

*Source: Metaverse Platforms Creation, Innovation, Custom Creator Tools & Technology Los Angeles CA, New York NY & Norwalk CT (theinfinitereality.com)

買い手の「Infinite Reality」は、ソーシャルコマースプラットフォームDisplay Socialとエンタメ企業Thunder Studios、およびメタバース開発企業Infinite Metaverseの3社が合併して設立された企業である。

*Source:ReKTGlobal | Building The Future For Gamers | Building The Future for Gamers

買収された「ReKT Global」は、Team RogueやLondon Loyal Ravensといった強豪eスポーツチームを率いていることで知られている。eスポーツチーム運営のほかにも、フランチャイズ、マーケティング、収益化、インフルエンサーマネジメントなど、様々なB2Bソリューション事業をeスポーツ領域で展開している。
Infinite Realityは買収を通して、ReKT Globalのeスポーツ関連事業を既存のプラットフォームに統合し、メタバース事業を強化する狙いがある。

■アスリート向けSNS「Strava」がスポーツの怪我予防アプリ「Recover Athletics」を買収(金額非公表)

*Source: Strava | アスリートのためのソーシャルネットワークでランニングやサイクリングを記録

買い手の「Strava」は、アスリート向けにSNSおよび運動データ管理アプリを提供する企業である。
世界195カ国に約9,900万人のユーザーを抱えており、世界最大のオンラインスポーツコミュニティを形成している。コロナ禍の外出自粛などの影響により、同社のアスリート向けSNSサービスはより一層注目を集めており、最近では大会とタイアップした試みも展開している。

*Source: :Prehab and injury prevention app for runners | Recover Athletics

売り手の「Recover Athletics」は、スポーツアスリート向けに怪我予防・防止のためのトレーニングアプリを提供している。
アプリは、ユーザーのトレーニングと怪我、痛みのデータに基づいてパーソナライズされた最適なトレーニング計画を作成する仕組みとなっている。ユーザー数は数千人規模にまで成長している。
今回の買収により、Stravaはアプリユーザーに怪我防止のソリューションを新たに提供する狙いがある。今後、Strabaのアプリユーザーは、Recover Athleticsが提供する怪我予防のソリューションが加わった新プランを利用可能となる。同様にRecover Athleticsのアプリユーザーも、両アプリを連携することで、StravaとRecoverAthleticsの両社のサービスが合わさったプレミアム機能版プランに年間$59.99でアクセスが可能となる。

いかがだったでしょうか?

わたしたちW venturesは、定期的にエンタメ・スポーツの資金調達/M&Aまとめをお届けしています。

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