Web3の勢いが止まらない!(エンタメ・スポーツ資金調達)

こんにちは!

わたしたちW venturesが注目する、エンタメ・スポーツ領域の資金調達やM&Aをまとめてお届けします。

今回はNFT、ブロックチェーンゲームを中心とした資金調達を取り上げています。これらは、わたしたちが今後注力していきたい領域になります。
わたしたちは投資のご相談を随時受け付けています。新たなエンタメに挑戦するクリエイター、起業家の方々は、こちらのフォームよりご連絡ください!

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それでは紹介していきましょう!

資金調達まとめ

■サッカーのファンタジースポーツ「Footium」がシードラウンドで$3.35Mを調達

*Source:https://footium.club/

Footium」は自分だけのサッカークラブを経営するMMO * サッカー戦略ゲームである。クラブチームや選手、監督、コーチ、スタジアム、アカデミーなどのNFTをイーサリアムで購入し、デイリーマッチやリーグ戦をプレイする仕組みとなっている。

* MMOとはMassively Multiplayer Online(=多人数同時接続)の略

リーグは8つの部門に分かれており、リーグ数は合計約250に上る。各リーグ上位に入ると、リーグ昇格のほか、各種プロモーションやトークン、レア選手、スタジアムのアップグレードなどの特典を受けられる。
昨年11月以降、約3,000のクラブがオークションで販売され、二次流通市場でも活発に取引されている。一流のサッカークラブは、OpenSeaなどで$30,000以上で取引されており、約160倍のROIを達成しているクラブも存在する。Footiumで活躍している著名なクラブオーナーには、サッカーメディアブランドCopa90やオランダのサッカー選手Nigel de Jong、国際的なクリケット選手のRavi BoparaやCarlos Brathwaite 、 エンジェル投資家Chris Smallingなどが挙げられる。
今回の資金調達ラウンドには、Entrée Capital、Animoca Brands、BACKED VCなどが参加している。

ポルカドット上にマルチチェーンDappsハブを構築する「Astar Network」が資金調達(金額非公表)

*Source:https://astar.network/

Astar Network」はシンガポールを拠点にブロックチェーン開発を行う企業である。
ブロックチェーン開発者は、基本的に売上が立つまで収入がない上、ガス代の支払いなどの金銭的問題が多い。Astarは、この問題を解決するために、開発しながらベーシックインカムのような形で報酬を受け取ることができるサービスを提供している。
イーサリアムのCTO兼共同創業者であるギャビンウッド氏を含め、クリプト界隈での著名投資家たちから資金を集めている。今年1月のメインネットローンチ以降、アスターのTVL(Total Value Locked:預かり資産)は増加しており、2022年4月10日時点で$2Bを突破している。
今回の資金調達ラウンドには、Coinbaseが参加している。この資金はプロダクトの開発とエコシステムの拡大に使われ、特に、DeFiとNFTに注力する予定である。

AI搭載のGameFiプロジェクト「Mirror World」がシードラウンドで$4M調達

*Source:https://jp.cointelegraph.com/press-releases/ai-powered-gamefi-mirror-world-closed-4m-seed-funding

Mirror World」は複数のゲームで共通のNFTアセットを利用できる、サンフランシスコ発のGameFiプロジェクトである。
各ワールドに独立した経済システムが用意されているが、ミラーワールドに接続された別々のゲームで入手した装備や小道具などのNFTは、異なるゲーム間で使用することができる。また、ユーザーのアバターだけでなく、AIによる仮想生命体とやりとりしたり、一緒にゲームをしたりすることができる。使用するAI技術は、Y-CombinatorでインキュベートされたゲーミングAIスタートアップrct AIがサポートしている。
今回の資金調達ラウンドでは、世界トップの暗号取引プラットフォームであるAlameda Research、同じく世界トップのエンターテインメント投資会社であるGalaxy InteractiveとRepublicCryptoが共同で幹事を務めた。調達した資金は、自社のゲーム開発に使う予定である。

VRゲームのストリーミング・プラットフォーム「LIV」がシリーズAで$8.5M調達

*Source:https://www.liv.tv/

LIV」は、世界初のMixed Reality(複合現実)ライブストリーミングプラットフォームを開発しているチェコの企業である。
これまで、VR実況のストリーミングプラットフォームサービスを展開しており、注目を浴びてきた。現在開発中の新サービスでは、VR・ARを通してVTubing(アバターで配信すること)や、ゲームなどが可能である。
Bitkraft Venturesが主導した今回の調達には、Sony Innovation Fund,、Amazon Alexa Fund,、Credo Ventures、 Samsung Next、 Olive Tree Capitalが参加した。この資金は、エンジニアリング、デザイン、オペレーション、マーケティング、コミュニティマネジメントの各分野の人材採用に用いる予定である。

■業界の専門家からフィードバックがもらえる「Protégé」がシードラウンドで$8.5Mを調達

*Source:https://www.protege.com/

Protégé」はキャリアへのアクセスを民主化することをミッションとし、その道の専門家とやりとりできるサービスを展開している。
60秒の動画を専門家に送信すると、2〜4週間以内にフィードバックをもらえるチャンスがある。それに加えて、専門家に弟子として選ばれる可能性もある。専門家陣にはDJKhaledなどの有名人もおり、豪華な顔ぶれとなっている。現在は音楽のみだが、将来的にはダンス・ビジネス・ゲームなど様々なカテゴリーに展開する予定である。また、現在約30,000人のユーザーがおり、料金は$10~$200/応募が相場である。
今回の資金調達ラウンドにはSequioa CapitalやChicago Venturesといった投資家に加え、Will Smith、DJKhaledなどの著名人も参加している。

M&A/IPOまとめ

「伊藤忠商事」が米大手スポーツブランドUNDER ARMOURの日本総代理店「ドーム」を買収(金額非公表)

*Source:http://www.itochu.co.jp

買い手の「伊藤忠商事」は、繊維事業におけるスポーツ関連のビジネス拡大を図っている。
安田CEOなど創業メンバーから株式を買い取る形で伊藤忠が参画し、米UNDER ARMOURとの経営体制に移る。今後は同社の知見やネットワークを活用しながら、ドームの事業拡大を目指す。ドーム子会社のいわきスポーツクラブが運営するサッカーJ3リーグ「いわき FC」については、これまで通り運営していく。

*Source:http://www.domecorp.com/

売り手の「ドーム」は、米スポーツブランドUNDER ARMOURの日本総代理店である。
米UNDER ARMOURは、後発ながら米国でも猛烈な勢いで売り上げを伸ばし、NIKE、adidasの2大ブランドに次ぐポジションを獲得してきた。日本でもドームが中心となり、野球などの主力市場の攻略や、ライセンス生産などで売り上げを急拡大してきた。しかし、ここ数年はその反動で低迷していた。直営店は全国に34店舗ほど展開しているが、多くがアウトレットモールへの出店で、2019年12月期の純利益は約23億円の赤字に転落している。

「Netflix」がIPベースのエンタメ企業「Next Games」を€65Mで買収

*Source:https://about.netflix.com/ja/news/let-the-games-begin-a-new-way-to-experience-entertainment-on-mobile

買い手の「Netflix」は、年間売上$30Bほどの規模を誇るグローバル企業で、映画やTVなどのオンライン配信サービス&プラットフォームを世界中のユーザーに提供している。1997年に創業され、アメリカのシリコンバレーを拠点としている。

*Source:https://ja-jp.facebook.com/nxtgms/

売り手の「Next Games」は、映画やTVなどのIPコンテンツをベースに独自ゲームの開発・販売を行うエンターテインメント企業である。2013年に創業され、フィンランドのヘルシンキに本拠地を置いている。
当社の開発・販売するゲームはスマホ向けのオンラインゲームが中心である。ベースとしたIPコンテンツの実例には、アメリカの人気TVショーWalking DeadやNetflix配信TVシリーズStranger Thingsなどがある。

*Source:https://jp.gamesindustry.biz/article/2203/22030301/

今回の買収額は€65Mで、Neftlixは高い事業シナジーへの期待と、ゲーム開発の環境が充実している北欧地域で優秀な人材の確保を狙っている。

NFTコレクションBAYCの「Yuga Labs」がNFTプロジェクトMeebitsを「Larva Labs」から買収(金額非公表)

*Source:https://cvj.ch/en/focus/background/what-is-the-bored-apes-yacht-club-bayc/

買い手の「Yuga Labs」は、イーサリアム・ブロックチェーン上に存在するデジタル資産コレクションBAYC(Bored Ape Yacht Club)の創設および運営を行う会社である。BAYCのNFTコレクション数は10,000個で、その総取引高は$5.5B(2022年3月14日)である。

BAYCの現在のfloor price(最低落札価格)は93.9ETHで、Meebitsの現在のfloor priceは3.95ETH。(1ETH=250.897円 2022年6月1日時点)

*Source:https://hedge.guide/feature/the-meebits-bc202201.html

売り手の「Larva Labs」も同様にイーサリアム ・ブロックチェーン上のNFTプロジェクトの開発会社で、今回Meebitsプロジェクトを売却する。
プロジェクトではNFTの製作や売買プラットフォームの提供が行われており、メタバースやVRなどの仮想空間上で使える3Dアバターが20,000種ほど取引されている。

*Source:https://www.theverge.com/2022/3/11/22973394/bored-ape-yacht-club-cryptopunks-meebits-nft

Meebitsプロジェクトは以下の3つの理由から、注目されているNFTプロジェクトの1つとなっている。
1つ目は、Larva Labsの知名度である。最古のNFTプロジェクトCrypto Punksの開発に加え、ジョニー・デップが過去在籍していた大手タレント事務所UTAと契約を結んだことで話題となった。
2つ目は、Meebitsが手掛ける、NFTプロジェクトに関心が高い人のコミュニティMeebits DAOへの注目度である。実際に、フォロワー数はアカウント作成時点(2021年9月)から数ヶ月間で8,000人を超えていた。
3つ目は、MeebitsのNFTキャラクターが、イーサリアム ・ブロックチェーン外部で自由に使用できることである。メタバース利用時のアバターとして使ったり、NFTゲームやその他アニメーションソフトにインポートしたりすることも可能である。
なお、今回の買収額は非公表となっている。

いかがだったでしょうか?

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