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あの文豪に憧れて。今日も万年筆を手帳に走らせる。

ヘミングウェイ。

開高健。北方謙三。

剛健な文章を紡ぐ作家が好きです。彼らは万年筆にもこだわったそう。

ヘミングウェイはパーカーを愛用したそうです。

しかしヘミングウェイと万年筆といえば、モンブランの作家シリーズ第1弾のモデルが思い出されますね。

洗練とは対極の、無骨なそのフォルムがカッコよく、何より「ヘミングウェイモデル」という響きがカッコよく、当のヘミングウェイはまったく察知しないこの一本を、いつか手にしたいのですが、プレミアがついてて、中古ショップやオークションに出ると30万円台半ばからという高騰っぷりに、あきらめざるを得ません。

開高健の万年筆。「生物としての静物」では、長い時間をかけて使い込んだモンブランを「手の指の一本になってしまっている」としています。

飼い慣らし、書き慣らし、使い慣らす。でも、選んだ一本が、指になるまで馴染むかどうかは、わからない。そこには「忍耐が求められる」とのこと。

万年筆に限らず、手帳もそうだけど、あれこれ目移りせず、一つのものを使い込まなきゃと、この本のモンブランの章を読むたび、改めて決意するのです。

北方謙三は、現代においても万年筆で原稿を書く作家です。

水滸伝、夢中で読んだなあ。

この膨大な量の、しかしたっぷりした熱量を持った作品が、万年筆で書かれたのだと思うと、熱いものが込み上げてきます。

私も、愛用の一本に名前を付けよう。そう考えつつ、ろくな名前を思いつかないのでした。

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