「ズレズレなるままに」MVPの投票って…

 シーズンが終わると待っているのが年間表彰。プロ野球だとスポニチさん主催の「バッテリー賞」は、だいたい優勝チームのエースと主力捕手だからあまり問題にならない。ちなみにバッテリーにかけて、副賞に電池が大量に贈られていたっけ。

ついで「ゴールデングラブ賞」。これも、まぁ順当だったかな。お帰りの際、記者にもグラブ型のクリームパンがもらえるのが定番。

さて、問題はMVPですよ。今年の結果は省くけど、毎年沸き起こるのが「フザケた投票」。某紙の先輩も今年はサッカーと比較して書いてました。
 さて記者として投票もしてきたし、NPB職員として内幕も見て来た身としては、やっぱり改善の余地はあるかな。

記者時代のことでいえば、正直、全部の投票なんて無理だよ。例えばセ・リーグの球団担当は、パ・リーグの選手の詳細を追えるはずがない、もちろんその逆も。反省を込めて語ると、他社の記者たちと「誰がいるの?」なんて言いながら書いてました。
で、単なる印象だけど、大して活躍もしてないに投票される問題のケースは関西球団の担当に多い! アレ、ファンの心境にしか見えないんだよね。
 投票は共同通信社のベテランがまとめて、NPBの両リーグ担当職員が精査します。だから、公表していないだけで誰が「フザケた」投票したかは分かってます。
投票権は野球担当5年以上にならないと得られないので、フザケた投票は若い記者じゃなく、それなりの経験者です。
実はこの投票権、失効することがあるんです。期限までに送らなかった記者、そして「選手名の文字の間違いがあった場合」です。翌年は投票権はきません。だから、書くときは他の記者と「名前合ってる?」なんて確認するわけ。

そこで…「フザケた投票」した記者はやっぱり失効にしたほうがいいじゃないかな? 

それともう1つ。かつて記者時代によく話していたのは、「公式記録員さんに投票権を持たせるべき」という意見です。
原稿書きながら見ている記者より、間違いなくしっかり試合を見てます。なにせ、記録員さんが「エラー」か「ヒット」かを見極めたりするわけだし。どうでしょ?


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