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いちごジャム記録2023① 恋みのり×砂糖50%〜大失敗/果てなき挑戦のはじまり

「恋みのり」=いちごの品種です

こんにちは。趣味は保存食づくり、望月もなかです。
5月中旬……山形県の海側に位置する庄内地方でも、ようやく、いちごジャムの季節が最盛期を迎えようとしております。
過去の私は何も考えずに、春だからと脳直で4月からジャムを作り始めていました。だが今は違う!(ギュッ)

昨年、noteで細かくいちごジャム作りの記録をとってみたところ、この地方では地物のジャム用いちごが安く手に入る時期が全国平均より遥かに遅い、ということがわかりました。考えれば当たり前で、日本人口の九割は私より南に住んでいるのです。そりゃそうだ。

というわけで、今年はちゃあんとゴールデンウィーク明けまで我慢しました!えらーい!ぱちぱち!なかなかできることじゃないよ!よっ自制心の鬼!
これからが、庄内のいちごジャム作り、本番の季節です!

5/9(火)に購入/1箱1000円/やったね!

◇◆◇

昨年(2022)の記録

今回の内訳はこちら。(作成日2022.5.9夜仕込→5.10朝炊)

【材料】
いちご 620g(2パック強) 恋みのりを使用
グラニュー糖 310g ※果物の重量×50%
レモン汁 入れ忘れた…→リカバリで入れた

用意する鍋 ふたつ(ジャムを煮る用、煮沸消毒用)

いちごを洗って、ヘタを取ります。
二分割にしました。

1200円と1000円の箱があったんですが、やはり1000円の箱はたまに傷んだいちごが紛れ込んでいます。判断が微妙なときは、ちょっと味見して嫌な味がしたら取りのぞきます。

いちご 620g

砂糖を計ります。
私はある決意をしていました。
例年ずっと、果実重量×砂糖40〜45%前後で作ってきたいちごジャム。しかし昨年、アオハタのレシピを参考に初めて作った砂糖たっぷり(60%!)ジャムのことが忘れられない。

あの日、何か新しい扉を開く予感がしました。
結果的にいちごはちょっぴり焦げてしまい、出来上がりの色は悪くなりましたが、……味は驚くほど美味しかったのです。しかも今までになくゲル化した!

毎年いちごジャムを作りながら(なんとなくトロッとしてるだけでジャムと言い張っていいのかなあ、売ってるジャムみたいにならないのはなんでだろう)と首を傾げていたので、もっとこの方向性で突きつめたくなったのです。

まあ45%くらいでも超おいしいのでただの趣味なんですけど…
新しいことを試すのって楽しいですよね。

というわけで思い切って砂糖は50%にします!オラァ!!
(60%の焦げ記憶が怖いので日和った)

グラニュー糖310g

放置しておくと、いちごから赤いきれいな果汁が出てきます。
今回は一晩おいて火にかけました。

並行して、別鍋ではジャム用びんを消毒しておきます。

煮立ってきました
そこから約7分経過
さらに2分ほど経過

ジャムを一滴冷水にとると、散らずにぷわっと広がって沈んだら煮上がりです。

瓶に詰めて、緩めに蓋を閉めます。
もう一度鍋に浅くお湯を張って、瓶ごとコトコト煮たら中まで殺菌されて保存作業終わりです!

よし!

きれいなルビー色…ですが

きれいな色です。
が、粘度がありません。さらさらです。ジャムじゃなくてフルーツソースになってしまった。ひょっとしてレモン汁入れ忘れたから!?(ここにきてレモン汁の存在に気づいた)
ど、どうしよう。
と悩んでいたら小学生娘が「もうちょっと鍋で煮てみたら?」というので鍋から出してリベンジすることにしました。

リベンジ〜さらに煮詰める〜

小鍋に戻して、レモン汁を足して、しばらく煮ます。
こうして客観的に写真で見るとコンロの汚れ防止シートがもう限界ですね。お恥ずかしい…交換します。

大きな泡がぼこぼこでます!

できた!
ほぼ1瓶も量が減ってるけど…これ大丈夫なんですかね…

ほぼ瓶ひとつ分煮詰めたことに…?

色もカラメル化してくすんでいますね。
うーん…冷えたらわかるかな。

リベンジ失敗・悲劇発生

カチカチに固まりました。
水飴のもっと硬いやつです。屋台のフルーツ飴がガラス瓶にみちみちに詰められたみたいな固さ。

か、かたまっている

終わりです…終わり………
湯煎すると緩むので、なんとかヨーグルトやお菓子に入れて消費します……

🍓副産物🍓いちごヨーグルトババロア

砂糖がべたべたガチガチにこびりついた鍋を洗いやすくするために、ジャム作りの後の鍋を使っていつもゼラチンや寒天で何か作っています。

去年作った中で一番美味しかったのが、

  • 砂糖

  • 牛乳

  • ヨーグルト

を加えて作るいちごババロアでした。
ちょうどヨーグルトも卵もあったので、作ってしまいましょう。

①卵1個を泡立て器で滑らかにします。
②砂糖を大さじ1加えてさらに混ぜます(量はお好みで加減)
③牛乳を加えます。100mlくらい?
④ジャムを作ったあとの鍋に3を注ぎ、ジャム作り中にとった「アク」の底に溜まったシロップも追加で加え、弱火で混ぜながら温めます。
⑤温めてる間に、水50ccにゼラチンを振り入れ、ふやかします
⑥沸騰する前に鍋を火から下ろす。さきほどのふやかしたゼラチンも加えて混ぜたら、ボウルなどの器へ注ぐ
⑦余ってるプレーンヨーグルト(100gくらいかな)を入れ、さらによく混ぜます
⑧冷やし固めたら出来上がり。

分量が適当ですが、事実テキトーに作っているのでご容赦ください


写真がド下手

耐熱ボウルで作ってるので見た目はアレですが、味は素晴らしいです。
めちゃくちゃ美味しい。

あまりの美味しさに一瞬で消滅したので写真はありません。
家族からも大絶賛の嵐です。

また作ろう。

果てなき挑戦の始まり

今年もいちごジャム記録noteを書くつもりはありませんでした。
……が、今回の大失敗はちゃんと記録した方がいいと思って書きました。失敗は成功の母ですからね、今日は母の日ですしね。

そして気づいたのです。
砂糖多めのいちごジャムは、これまで十年以上作り続けてきたジャムと何かが違います。食品のジャンルが違うような気がする。

しばらくは、いちごの重量×砂糖50%で作ってみて、記録を残しながら試行錯誤してみようと思います。

次の回はこちら
(イチゴ牛乳寒天の作り方付き)


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