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日本の端まで行っても人生や価値観は何も変わらない

先日、日本最西端である与那国島へ行きました。

自宅のある浜松から直線距離にして約2000km離れた場所へ行くのは、私の悲願でもありました。

これにより私は(一般の交通手段で到達できる)日本の東西南北端を制覇しましたが、今回の旅をもって、ひとまず観光旅行を終えます。理由は家庭の事情が大きいのですが、もう一つ書いておきたいことがあったので記します。

旅は人を変えない

美しい景色に感動したり、その場所に住んでいる人と話をしたり、美味しい料理を食べたり、現地の気候や環境を感じたり...というのは非日常的な感覚なので刺激も得られるでしょうし思い出も残りやすいことでしょう。

しかし、大抵の旅は「確認作業」になってしまっています。

それはどういうことなのか?

与那国島なんてかなり遠いと思われていらっしゃるかもしれませんが、今や行きたい場所の情報はスマホで調べられて、予約やナビもスマホでできます。道に迷うこともありますがそれほど難しくなく行きたい場所へ辿り着けるようになりました。

スマホという装備品を持って辿り着いた目的地というのは、たとえ日本で最も遠い場所だったとしても感動や興奮が薄くなってしまうのです(もしスマホや携帯を持たずに自力で与那国島の最西端へ行けたとしたら湧き上がるくらい涙を流していたことでしょう)。

旅をするということは、好きなアーティストのライブに行くことに似ています。ライブには一体感という付加価値がありますが、確認作業であることに変わりありません。YouTubeで好きなアーティストのPVやライブ映像はいくらでも見られるから、それをオフラインで体験するだけのことです。

話が逸れましたが、価値観や人生を変えるのであれば、わざわざ旅に拘る必要はありません。

旅の目的が定まっていないとお金をドブに捨てただけになってしまいます。

私自身、そういった趣味からしばらく離れ、目の前の課題にあたりながら今後の人生を模索してまいります。

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