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環境によって変化する「遺伝子のスィッチ」。

「どうせ遺伝だから」とダイエット、運動などの健康的習慣を諦めてしまうことがある。

親から受け継いだものは仕方ないと、我々はさまざまなものをあきらめがち。

でも一方で、実際に生活をしていると…..
環境などの後天的な要因が遺伝子を超越することがある気がしなくもないのも事実。

それでは、遺伝子を超えることはできないのだろうか? 

その答えが「エピジェネティクス」。

われわれを形づくる遺伝子の分子構造は、思っている以上に環境の影響を受けるらしい。
近年の研究によると、必ずしも遺伝子が運命を決定づけるのではないことが明らかになってきた。
我々個々の生命を形づくる膨大な設計図の中の一部が発現するかどうかは、
あくまでも”可能性”にしか過ぎない。

同じ遺伝子をもつ一卵性双生児やクローンでも、考え方や性格が異なり、
嗜好や行動パターンに違いが見られるのは、環境や主観的な経験により、遺伝子のスイッチが変換されるせいだといえる。

では、われわれはどうしてこのように進化したのだろう?
仮説はいくつもあるけど……
そのひとつに「目まぐるしく変化する社会環境にいち早く順応するため」というのがある。

われわれの細胞は毎日死に、そして毎日新しいものが生まれる。
新たに分裂した細胞には、エピゲノムの情報が正しく刻まれ、それはまた新たな細胞をつくり出す。

その結果、我々は個々の生命体として、それぞれの環境に応じて変化、つまり適応していくようにできていると言える。

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