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いい加減盲目的に金賞ボルドー選ぶのやめましょうよ

ワイン名:シャトー・ムゼン 2018
生産地:フランス・ボルドー
タイプ:赤・フルボディ
品種:メルロ80%、カベルネ・ソーヴィニヨン20%
購入価格(税抜):¥980
オススメ度:★★★★☆

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「ボルドーの赤ワイン」と表記するだけで千円台のボルドーワインは売れてしまうので、その中身の真贋を疑わず盲目的に「ボルドーは美味しい」と捉えられてしまうような構図をワイン業界は作ってきてしまいました。

そして数多あるボルドーワインの中でどれが美味しいかの判断基準を、コンクールの受賞歴に委ねてしまっているために、どの作り手のワインが素晴らしいのかを吟味することなく、「金賞ボルドー」という一括りでまとめられてしまうという、哀しい状況がもう20年くらい続いています。

おそらくEコマースの黎明期に始まった「金賞ボルドーセット」が爆発的に売れ始めてから、実店舗にもその流れが飛び火し、今でもこの状況は変わっていません。

このシャトー・ムゼンは他の数多くの日常的に楽しめる価格帯のワインを生み出すシャトーと比べて、果実味の凝縮感に目を見張るものがあり、そしてそれをどのヴィンテージでも変わることなく一定のクオリティのワインを産出し続けています。

セットものを入口としてボルドーの世界に飛び込むことは悪いことではありませんが、そこからお気に入りの一本を見つけたり、広がりを見つける楽しみ方をしていただけるように、供給側は提案する必要があると感じます。

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