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ニシンとワインと4年目の感謝

朝晩は肌寒くなり、前回の記事から煮込み料理モードが加速中。

新旧カレールウ食べ比べ

まず作ったのはカレー。
というのも、餃子さんが「ハウス食品の印度カレーは私好み」と書かれていたが、私はこのカレールウを買ったことがなかった。

▼7/3(月)カレーライスのお弁当より

「印度カレー」は、1960年に発売開始されたクラシックなカレールウ。

また、かなこさんがハウス食品の新しいカレールウ「クロスブレンドカレー」を紹介されていた。

「クロスブレンドカレー」は、この夏に新発売。
ハウス食品の中の人から伝え聞いた話によると、バーモントカレーからジャワカレーに移行する過程のファミリー層向け、「スパイスフル」でスパイス感を出しつつ辛さは強くない新ブランドとのこと。

どちらも興味がわいて、試してみたいと思い買ってみた。

印度カレー、クロスブレンドカレー、
思わず、こくまろも購入

自宅でしめじ入りのカレーを作ってみる。
カレールウの箱の裏に書いてある水や野菜などの量を参考に準備。

カレールウを入れる前

野菜と豚肉を炒めてから煮込み、ベースを作ってから、鍋を2つに分けてカレールウを入れる。
「印度カレー」はお蕎麦屋さんで出てくる黄色いカレー色。
「クロスブレンドカレー」は印度カレーよりも茶色いカレーに仕上がった。

ご飯を中央に盛り、左右に「印度カレー」と「クロスブレンドカレー」を合い盛りして食べ比べした。(写真は撮り忘れ。)

カレーを作る時は、実家でもルウや赤缶などを2~3ブレンドすることが多かったので、単体で食べ比べしたのは初めてかも。
結果、いずれも美味しいが違いを感じた。

「印度カレー」は懐かしい味。
出汁でのばして蕎麦屋のカレーうどん風にするときは「印度カレー」が良さそう。
(後日、実際にやった。)

「クロスブレンドカレー」は、コクもありつつスパイスの香りを感じるカレー。
ざっくり言うと、コク系とスパイス系のルウを2種類ブレンドしたような味わいが手軽に1種類で味わえる、進化型のルウ。
スパイスの女王と言われる「カルダモン」も入っていて、スパイスの華やかな香りもある。

今後、カレーはルウなしでいこうと思っているが、たまに市販のものを使ってみるのも面白い。

にしんなす

秋につくってみたい料理があった。
「賛否両論」の笠原さんのレシピ本のなかで「秋」のページにある「にしんなす」。

このレシピ本は、数年前に購入して「春」の「そら豆の卵炒め」などの料理が気に入っている。
そのなかで「にしんなす」は、身欠きにしんを1時間煮て、さらに秋ナスを加えて30分煮るという時間がかかる料理。

ふだん「鰊(にしん)」は、あまり食べない。
スーパーでもあまり見かけない。
蕎麦屋の「にしんそば」か、お節の昆布巻きくらい。

だが、私にとって「にしん」は「いい居酒屋」をイメージさせる。

かつて、よく通った居酒屋があった。
季節のツマミが美味しく、日本酒にハマるきっかけになった店だった。
20代後半に行きはじめて、大人の味を知った店。
からすみ、バチコ、あん肝、白子ポン酢など、この店で何度も食べた。

また、にしんの山椒風味や、甘辛く煮つけたものも、季節によってメニューにあった。
だから、にしんは「いい居酒屋」につながる。

人気店だったが惜しまれつつ閉店してしまって久しい。
あの店を偲びつつ、にしん料理を作ってみたいと思った。

笠原さんのレシピ本の「にしんなす」は、「京都で親しまれるおばんざい」とのこと。
いざ、作ってみよう。

身欠きにしん(ソフト)
エラ、ヒレ、腹骨を切り取ったあと

エラなどを切り取った身欠きにしんを沸騰したお湯にくぐらせて、残ったウロコや汚れなどをとると下処理OK。
一口大に切ってから、酒、水、昆布を入れた鍋でアクをとりながら1時間、煮ていく。

途中で茄子の準備をする。
洗って切れ目を入れ、油で表面を揚げる。
こうするとコクが増すとのこと。

茄子を素揚げ

水が減ったら、少しずつ水を足しながら1時間煮たにしんに、調味料と茄子を加える。

砂糖、しょう油、みりん、茄子を入れたところ

30分ほど煮て、煮汁が減ったら完成。

ホーロー容器にうつして冷ます

照りのいい「にしんなす」ができた。
冷まして、さらに味をしみこませる。

日本酒と実食

ある平日、仕事で表参道にある新潟県のアンテナショップ「ネスパス」に行った。
ネスパスは今年の12月に閉店し、来春、銀座に新しい新潟県のアンテナショップが出来る。

表参道ネスパスで産品を買える機会は最後かもしれないと、新潟の食をいくつか購入。

へぎそば、生かんずりサーモン塩辛

これらと、にしんなす、いただきものの日本酒で自宅居酒屋。

にしんなす

にしんはよく味がしみていて、にしんらしい風味もしっかりあり、「これこれーっ」と嬉しくなる。
よく煮てあるので、小骨は柔らかく気にならない。
にしんの旨味を吸った秋なすも美味しい。
なすをもっと入れればよかった。

日本酒と合わせてみる。
コクのある日本酒に、にしんなすがよく合う!

新潟のサーモン塩辛やへぎそばも、日本酒にばっちり。
秋の夜長に日本酒がススム。

あの居酒屋の店長は、今どこで何をしているだろうか。
スタッフだった人などは、独立して別の場所で居酒屋を開店しているが、店長はその後の消息がわからない。

カオルさん、どうしていますか。お元気ですか。

あの店が閉店して以来、だんだんワインを出すビストロなどにハマっていったが、今でも日本酒を飲むといいなと思うし、あの店を思い出す。

ワインと実食

さて、にしんなすはワインにも合うだろうか。
合わせたいのは、北海道でつくられた赤ワイン。

こことある ピノ・ノワール 2020

栃木県にあるココファーム・ワイナリーの元醸造責任者で現取締役でもあるブルースさんが、自身が運営する北海道の10R(トアール)ワイナリーでつくるワインを、ココファームで瓶詰め販売した「こことある」シリーズ。
(↑意味わかりました?)

要は、北海道産のピノ・ノワールを北海道で低温醸造してから栃木県へ輸送し、ココファームで瓶詰めやラベル貼りをしたワイン。

「こことある」シリーズでは、これまで白とロゼを経験済み。
いずれも、とても良かった。

北海道のワインとニシンは合うのか。
試してみる。

ブドウは北海道余市の木村農園で育てられたピノ・ノワール100%。
木村農園の木村さんは、苦労して余市のピノ・ノワール栽培を成し遂げた方。

ぼやけてしまった

明るいルビー色。
無濾過、無清澄のため、にごりはあるが、光が柔らかく拡散して、いい色合い。

ワインはチェリーやバラの香り、腐葉土のような香りもわずかにする。ドライで、ボディは比較的しっかりとしており、やや控えめなタンニン、穏やかながら硬質な酸味もある。
余韻に野生酵母ならではのニュアンスがあるが、イヤな感じはしない。むしろ飲みなれてくると、クセになるかも。

本日の主なメニューはこちら。

キノコの炊き込みご飯 ニシンのせ、
カリフラワーしめじベーコン入り豆乳スープ

炊き込みご飯のお米は、新潟産コシヒカリの新米。
新米ならではの瑞々しさに、出汁と醤油のコク、キノコの風味も加わっている。
ニシンとともに食べてから、ワインと合わせてみる。

ニシンのコクに、赤ワインのチェリーのニュアンスが重なり、柔らかなタンニンがさらりと流れていったが、余韻でわずかにニシンの臭みが出た。
それでも、全体的には悪くない相性。
もっと反発する可能性も考えていたので、これくらいであれば、ニシンに少し香辛料を加えておけば、もっと気にならなくなりそう。

スープとワインもよい感じ。
スープは、ベーコンや玉ねぎ、しめじを炒めて、じゃがいも、カリフラワーを入れて煮て、仕上げに、コンソメ、塩、コショウ、豆乳を加えた。
秋冬に、材料をアレンジしながらよくつくる豆乳スープ。

デザートは柿。
秋を感じる夕食となった。


🍄    🍄    🍄


以上、煮込み料理つながりで、カレーや、ニシン、スープなど、徒然なるままに綴ってきました。
ニシンと日本酒、もしくは、ニシンとワインを合わせたことありますか?

そういえば、サンマとピノ・ノワールを合わせたこともありました。
▼この時は、noteをはじめて1年でしたね。

さて、noteをはじめて早3年が過ぎました!
4年目に突入です。

皆さんの記事やコメントに励まされて続けてこられました。
いつもありがとうございます❤️

ちなみに、今日時点で累計3万8千ビュー以上、1年目の20倍以上です。
私の少ない記事をこんなに見ていただけているなんて、涙出ます。
もう少しすると39サンキュー000ビューになります。
本当にサンキュー!!!です😆

来月もワイナリー行きたいと思って計画中です。
これからもどうぞよろしくお願いします。

今回もお読みいただきありがとうございました🍷

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