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来るもの拒まず(2022/7/9)

【できるなら飼ってみたい動物】


もし自分で選んで猫を迎えることがあるのなら、それは黒猫で、『真夜中』と名付けるはずだった。
しかし今現実で一緒に暮らしているのは白猫のましろだ。

爬虫類好きな僕がもし自分で選んで迎えることがあるのなら、それはトカゲか蛇になるはずで、一方同じ爬虫類でも亀は何となく興味の対象外であった。
しかし今現実で一緒に暮らしているのはクサガメのカシオペイアである。


思い返すに小学生の頃から、自分の行く先々には傷付いた生き物たちがポトポトと落ちていた。
一番多いのが野鳥だが、フェレットやハムスターなどのいわゆるペット動物と呼ばれる種族の子たちも然りで、合わせるとその数は20以上になる。

そういう生き物とのエンカウント率の高さを周りからは特殊能力とか特異体質とかと笑われていたけれど、もう本人はそれどころではない。
なにせ相手は『落ちている』上に大半が『死にそう』なのであり、その迎え入れはこちらに準備も覚悟も何もない状態で始まるのである。
時には相手がなんの生き物なのかも分からない状態で始まるのである(T▽T)

今ならネットがあるからね、ある程度は調べることも人に訊くこともできるし、動物病院も犬猫以外もちゃんと診てくれるところが増えた。
でも昔は全部手探りで対処しながら、自分で掴んでいくしかなかったのです。

そんな予定も選択権もない動物たちとの突然の暮らしが僕にとっての日常だったのだけど、自立してから、一度くらいは、一度だけは、しっかりと自分の意志で『選んで』犬と暮らしてみたいと思った。
それで迎えたのがシェパードの優月だった。

首輪やリードやおもちゃ、トイレやクレート、そんなものをこれから来る仔犬のためにひとつひとつ揃える時間。
これから始まる仔犬との日々に馳せる希望。

動物と暮らすのにああいうワクワク感と準備期間を持てたこと、反対に死と隣合わせの必死のドキドキ感がまったくないこと、初めてだったかもなあ(笑)。


だからね、もう満たされた(^-^)
僕の理想に動物に付き合ってもらうことは、優月のおかげでもう充分に満たされた。
あとはまた縁あって僕の元にたまたま来てくれる子たちを大切に、大切にしていこうと思っています。


自分で種類を選んだのなら、ましろやカシオペイアとの出会いはなかった。
そうしたら、白猫がこんなにも美しく神秘的な猫だと気付くチャンスはなかった。
亀がこんなにも愛らしく、様々に感情を見せてくれるものだと知れるチャンスもなかった。

僕の元に来てくれた子たちは、そのままでは触れることのなかった可能性を僕にたくさん教えてくれます。

ましろでよかったよ。
カシオペイアでよかったよ。

ましろが、カシオペイアが、よかったよ。


🐢『♪♪♪』

😹『またきてるにょ…』


平和です(笑)。



《BGM》
Weezer/Island in the sun


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