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蓮ノ空が肯定してくれた「内向型人間の私」

今回の投稿は『ラブライブ!』シリーズの一つである『蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ』について。(以下「蓮ノ空」)

現在、蓮ノ空公式で「#蓮ノ空感想文」という形で、noteでの投稿を募集していることは存じ上げているのですが、敢えてそちらの企画に乗る形ではなく、あくまでも「自分語り」として投稿させていただきたく。
(応募規定に引っ掛かるのも申し訳ないので)

※なお、この投稿は愛が溢れてしまい10,000字近い文字数となっておりますので、予めご了承ください。


『ラブライブ!』との本格的な出会い

もともと、『ラブライブ!』シリーズの存在自体は私も名前だけは知っていましたが、本格的に"はまった"のはコロナ禍で初代のアニメ1期が無料でYoutubeで公開された2020年5月でした。

緊急事態宣言」という不穏なワードが世の中を賑わせていたあの頃、私も精神的に不安定になっていましたが、ふとしたきっかけで無料公開された初代の『ラブライブ!』を視聴し、当初の「アイドルもの」という私の想定とは違った「青春部活ストーリー」に気づけば熱中し、続く「サンシャイン!!」や「虹ヶ咲学園」、「スーパースター!!」などのシリーズを追いかけるようになっていました。

そんな折、新たなプロジェクト『蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ』が2022年に発表され、私も期待をもってお披露目配信を見守り、キャストの皆さまの雰囲気を見て、「推していこう」と強く思ったのでした。

(後日気づいたのですが、キャストの皆さんは「準備期間」が長かったようで、お披露目以前から金沢市を訪れたりレッスンをしたりと一緒にいる期間が結構あった模様で、プロジェクトは前段階から綿密に練られていたことを知って感心したのでした)

「蓮ノ空」のプラットホームであるスマートフォン用ゲーム「Link!Like!ラブライブ!」(以下「リンクラ」)は2023年4月に公開されたアーリーアクセス版から今日まで毎日欠かさずログインしており。

いろんなカードを満遍なく育成していた結果、Fan Lv.だけはそれなりに高いものの、スコアを競う個人戦ランキングでは10,000位以内がやっとという現状です。
(他のゲームも兼業なのでそこはご容赦いただきたく)

北陸の「風土」とのマリアージュ

歴代の『ラブライブ!』シリーズは、実在の都市を舞台にした作品となっており、ヒロインたちが通う「蓮ノ空女学院」も石川県金沢市に存在する伝統校、という設定のもと動き出しています。

私自身、偶然にもコロナ禍でまん延防止措置が少し落ち着いたタイミングの2021年に石川県金沢市を訪れており、その際はまだ「蓮ノ空」プロジェクト自体が発表されておりませんでした。

まさか金沢駅で撮影した「ひゃくまんさん」が蓮ノ空とコラボするとは…

蓮ノ空が石川県をはじめとする北陸地方を舞台にした理由については、様々な考察がなされていることと思いますが、私自身、北陸や東北といった「冬に雪に閉ざされる地域」にシンパシーを感じる性質でして。

そうした気象条件の土地というのは、総じて「工芸」が発達しているという特徴があります。
(青森の「こぎん刺し」や秋田の「南部鉄器」などなど…)
金沢市もその例にもれず、加賀友禅や金箔、九谷焼といった工芸が盛んで、これは冬の間に外出が難しかったことから、内職が盛んになったという理解が一般的です。

「工芸」や「アート」それに「文学」といった、文化的な魅力が詰まった金沢市と、「芸学部」が転じて「スクールアイドルクラブ」へと昇華した蓮ノ空。

アイドル活動というと、どうしても「娯楽」のように捉えられがちですが、蓮ノ空女学院においては、スクールアイドルは「文化的活動」としての側面を帯びているようにも思えます。

後述しますが、私はいわゆる「内向型」の気質があり、社会の中では少数派とされています。
※そのような区分を疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、自分の中では、「内向型」という性質を意識したことで、少し生きるのが楽になったこともあり、敢えてそのように定義しています。

いずれにしても、「蓮ノ空」が金沢市を舞台にしていることは、はっきりとしたポリシーが感じられる。
内向型人間の私には、そう思えるのです。

これまでの蓮ノ空女学院の活動を見ていくと、歴代のラブライブ!シリーズを踏襲しつつも、蓮ノ空が纏っている独特の「色」というのは、やはり金沢市の"文化都市"的な空気感を帯びている、そんな気がするのです。

「文学の街」と「文学好き少女」

ご存じの方もいらっしゃるでしょうが、金沢市は「文学の街」でもあります。

先述したように、悪天候の日が多く外出が難しい北陸や東北では、そういったインドアでも対応できる手仕事や趣味が発達する素地があります。
(何より金沢市自身がサイトで「文学のまち」というキャッチコピーを使っています)

多くの文豪が輩出され、金沢文学館や、Fes×LIVEにも登場した石川県立図書館など、文学に関連した施設も多く。
(私が旅行した2021年当時は、県立図書館は未開業でした…)

そして、この「蓮ノ空」の中心的キャラクターとなる【日野下花帆】さんこそが、物語の核となる「文学好き少女」でありまして。

イメージ色はビタミンカラー

名前の【花帆】が示す通りの「花咲きたい!」と願う天真爛漫な魅力を持つ少女は、長野県出身。

実は長野も文学都市として有名で、図書館の多さでは全国で2番目。
(なお、1位は山梨県)

さらに、長野県の花の出荷量は全国第一位であり、【花帆】さんの実家が花卉農家であるというのも頷けます。

そんな【花帆】さんは、リンクラ内のWith×Meetsの個人配信などでも、本の話題が多くて、とにかく本の知識が半端ない。

実は金沢市に2021年に旅行した時に、地元で有名といわれる書店の「オヨヨ書林」を訪れたことがあるのですが(残念ながら訪問先のせせらぎ通り店は先日閉店に…)、なんとWith×Meetsの配信でその書店の名前が出てきて驚いたと同時に、ちょっと嬉しくなってしまいました。

快活なキャラクターでありつつも、「読書が好き」というタイプのヒロインが中心に立つのも、「蓮ノ空」ならではの方向性を垣間見ることができるような気がします。

『ラブライブ!』好きだけと『ラブライバー』ではなかった私

私の個人的なお話ではあるのですが、自分は「人混みなどの人が多い場所」「大きな音」「強い光の点滅」といった刺激に対して敏感な、いわゆる(※)HSP という気質があります。
※High Sensitive Personの略

詳細は以前のnote記事を参照いただくとして、とにかく、コミケのような大型イベントというのに参加するのは肉体的にも、精神的にも非常に負担になってしまうのです。

つまるところ、蓮ノ空の【大沢瑠璃乃】ちゃんの充電切れ状態のように、疲れて何もする気が起きなくなってしまいます…

そんな自分なので、未だにキャストさんがパフォーマンスをする「ライブ」には一度も足を運んだことがありません。
そんな自分が『ラブライバー』(注)であるとは恐れ多くも自称することはできませんので、やはり気後れしてしまって、なかなか他のラブライブ好きの方との交流なども難しいところではあります…

注:『ラブライバー』という定義自体が非公式で曖昧なものあることは承知しておりますが、やはり一般的には「キャストのライブに参加する」ということが当シリーズの本質的な魅力だという点は否めないと思いますので、敢えてこの名前を使わせていただきました。

そんなHSP気質の自分ですが、ライブ配信は欠かさず参戦しておりまして、キャストさんのパフォーマンスをじっくり見たい勢にとっては非常に重宝しておりますので、様々な課題があるかとは思いますが、今後も配信ライブは続けていただきたいと願います。

蓮ノ空の"ゆかいな仲間たち"

「スクールカースト」という言葉が存在するように、この日本の学校社会においても、「明るくて社交的な人」がもてはやされる傾向があります。
世の中におけるマジョリティ側の「外向型」による価値観が優勢な社会において、私のような「内向型人間」は学校生活でも肩身の狭い思いをしておられることでしょう。

事実、HSP勢を自称する私自身も不登校や引きこもり、ニートを経験し、現在は個人事業主として生計を立てています。

幸い、学園生活を舞台にする『ラブライブ!』シリーズにおいては、そこまで極端なスクールカースト的描写は存在しません。
歴代の『ラブライブ!』のメンバーを見てみると、実に個性的なキャラクターが集い、バランスが良い集団であることが見て取れます。

「蓮ノ空」においても、先ほど紹介した【花帆】さんを筆頭に、彼女をスクールアイドルクラブに勧誘した、部長の【乙宗梢】先輩。

物腰が柔らかい音楽一家の生まれ。機械さんと向き合う日々(?)

そして、自由で大胆、ユニークな発想と天才肌なダンスが魅力の【夕霧綴理】先輩。

一人称は「ボク」。チョーカーや手袋などアクセサリーのセンスも◎。

その【綴理】先輩とユニット【DOLLCHESTRA】を組むことになる、【村野さやか】さんは、フィギュアスケート経験者のしっかり者。

毎朝綴理先輩にお弁当を作ってくれます!リンクラ内での通称"村長"。

計算しつくされた、自他共に認める「かわいい」を極めんと日々奮闘する【藤島慈】先輩。【瑠璃乃】さんとは幼馴染。

あざとかわいい魅力が大爆発の蓮ノ空おしゃれ番長

注:なんで【慈】先輩だけUR画像なのかというとリンクラで最初に引き当てたURだからです、他意はありません。

また、元スクールアイドルクラブ所属で、現在は生徒会長枠(ラブライブ!伝統芸能のひとつと言われている)の【大賀美沙知】先輩や、時には学校外の近江町市場で働いている【れいか】さんなど、リンクラのストーリーでは様々な人物が登場します。

皆が同じであることを求められがちな日本の学校教育ですが、蓮ノ空をはじめとする『ラブライブ!』シリーズが、皆が上昇志向を持っているというわけでもなく、マイペースな子や、独特な世界観を持っている子が存在します。

各メンバーがしっかりと個性を持ちつつ、「調和」している。ここに『ラブライブ!』シリーズの矜持が見える気がします。
ともすれば、画一的な印象になりがちな「アイドル集団」が、多種多様な人材に支えられている。私は蓮ノ空のそういった部分にも惹かれています。

『璃』の系譜、そして多彩な『色=Colorfullness』。

先ほど、ちらっと名前が出た蓮ノ空のキャラクター【大沢瑠璃乃】さん。

カリフォルニア帰りの7番ショート(?)

見た目の印象からパリピっぽい人と間違われてしまうことがあり、AnimeJapan2023の合同スペシャルステージではその風貌も相まって、Aqoursさんから「ギャル?」と声が上がるシーンも…

普段は明るく元気、しかし、実は「周りに気を使いすぎてしまう」という体質で、体力を消耗して「充電切れ」状態になるとダウナーモードに突入し、段ボールに身を隠してやりすごすという、某バンドのぼっちな人を彷彿とさせる面もある、中々癖のあるキャラクター。

彼女の名前でふと気づいた方もいらっしゃるでしょうが、同じ「ラブライブ!」シリーズの『虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』に所属するキャラクター、【天王寺璃奈】さんと同じ「」の名前が入っているのは、偶然の一致とも言えない気がします。

【璃奈】さんも、自分に対して自信の持てない部分があり、虹ヶ咲学園アニメ1期6話の彼女がメインとなるシナリオでは、「他人の視線を気にするあまり」、うまく表情を出せなくなってしまいます。

この特徴というのは、つまるところ「人に気を使いすぎて」常に消耗してしまう【瑠璃乃】さんと通じるものがあります。
HSP気質で内向型人間を自称している私にとっても、この二人は他人とは思えない、共感できる部分がたくさんあります。

【璃奈】さんも、【瑠璃乃】さんも、パートナーの存在によって「自分はありのままでいい」と前向きに生きることができるようになる描写があるのですが、今の世の中において、「生きづらさ」を感じている私にとっても非常に救いになったエピソードが詰まったこの二人のシナリオには特別なものを感じています。

もう一つ、【瑠璃乃】さんのエピソードで、個人的に勇気づけられたエピソードを紹介させてください。

リンクラ17話の【るりのとゆかいなつづりたち】による「Colorfulness」という楽曲ができるまでの経緯。

【大沢瑠璃乃】さんが、自身のユニット【みらくらぱーく!】のパートナーである【藤島慈】先輩と「方向性の違い」があって、一時的に別ユニットの【夕霧綴理】先輩とコンビを組むことになる場面。

17話スクリーンショット

ここで【瑠璃乃】さんは、世間ではいわゆる「マイノリティー側」とされている「内向型人間」に対しても気遣いを見せます。

世の中、「陽キャ」や「陰キャ」といったように、人間を特定のジャンルにカテゴライズしてわかりやすく分類しようとする傾向がありますが、私は、【瑠璃乃】さんの姿勢というのが、そんな"括り"にとらわれず、「もっと多様な価値観を尊重しよう」というメッセージに感じられたのです。

今の社会では、海外にルーツを持つ方や、LGBTの方など、「少数派」の方に対する風当たりが強いです。

「白か黒か」という単純な理論に収束しがちな現代の風潮に対する違和感を身をもって感じている私にとっても、この17話のキーとなる楽曲「Colorfulness」、”たくさんの色”は、示唆を与えてくれます。

ライブを彩ったステージ中の柔らかな光の演出、そしてペンライトを変えるための時間を取ってくれる優しさ、何より歌詞に込められた「私たち」に対する温かな眼差し。

同じものはひとつもなくて どれもみんな素敵だよ

『るりのとゆかいなつづりたち』- Colorfulness

『ラブライブ!』が好きな人、というと、もしかしたら「元気でノリの良い人」という印象がある方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、私のような「物静かで、内向的で、インドアで過ごすのが好き」な人も楽しめるライブがしたいんだ!というメッセージを、蓮ノ空で私は確かに受け取りました。

17話の最後に【みらくらぱーく!】の2人が同じものを送りあったシーンは、クリスマスに読み継がれる名著、《オー・ヘンリー》の『賢者のおくりもの』を思い出して胸が熱くなりました。

※余談ですが、私はクリスマスというイベントが大好きだったので、一か月遅れのWith×Meets配信をやってくれたのは嬉しかったです!

「感度が強い」からこそ

最近こそ顧みられるようになってきた「HSP」という気質ですが、以前まではあまり理解されてこなかった概念といえます。

「神経質」「敏感」という言葉で片付けられてきたこの気質ですが、それは裏を返せば「ちょっとした微細な変化に気づきやすい」という特徴でもあります。

【瑠璃乃】さんもきっと、例えばライブで100人が入る会場にいて、99人が笑っていても、「たった一人の楽しくなさそうな人」が気になってしまったのかもしれません。
私もそういう感覚が良くわかるのですが、人の微細なネガティブ感情や、声のトーンから感じる少しの拒否反応みたいなものを感じ取りやすい。

「誰一人取り残したくない」【瑠璃乃】さんにとって、「たった一人の楽しくなさそうな人」が、何とかして楽しい気持ちになってほしい、と願う気持ちがすごく良くわかるのです。

「『ラブライブ!』のライブ、楽しいよ、来てみなよ!」と、誰かに誘われても、私のように、様々な理由があって「行きたくても行けない」という人がいるとします。
【瑠璃乃】さんは、そういう人にもそっと寄り添ってくれる。
17話のエピソードがとても嬉しかったし、あぁ、自分は『ラブライブ!』を好きでいていいんだという感謝の気持ちで「Colorfulness」を聞いていたことを忘れはしません。

同じ「璃」の名前を持つ【天王寺璃奈】さんも、自身のソロ曲『ツナガルコネクト』ではこんな風に歌っています。

チガウスガタ チガウカタチ
なのにどうして オナジキモチ!!
繋がってる 実感
分け合う温もり ありがとう
思いっきり 伝えたいんだ
カラフル!笑顔!心地いいな
繋がってく みんなと
ココが私の好きな場所

天王寺璃奈 - 『ツナガルコネクト』歌詞より引用

『Colorfulness』同様、歌詞に「カラフル」があり、そして「分け合う」というフレーズがあります。

「内向型」で「HSP気質」のある私も、「人とのコミュニケーションが苦手」ではあるのですが、「人と繋がりたい」という気持ちは持っています。
それは、【瑠璃乃】さんも【璃奈】ちゃんも同じで、彩りや笑顔、温かさといったものをみんなとシェアしたい、という根っこの部分は共通しているのではないかと思うのです。

「感度が強い」ということは、時に厄介であり、不都合が生じることもありますが、だからこそ、「誰かが気が付けないことにも気がつける」ということでもあり、それは生まれ持った素晴らしい個性といえます。

HSP気質のある私にとって、『ツナガルコネクト』と『Colorfulness』。
この2曲は、冗談抜きに、私の人生を豊かにしてくれたといっても過言ではない楽曲になっています。

いつかは「外」にも行ってみたい

「内向型人間」とは言え、私は海外の文化や価値観にはずっと興味があって、いつかは海外に行ってみたいという希望があります。

蓮ノ空の【瑠璃乃】さんはハングリー精神が旺盛なのか、(おそらく)単身でカリフォルニアに留学し、(でもなぜか英語は話せないらしい…)結構バイタリティがある一面も覗かせます。

カリフォルニアという場所は、移民に対しても好意的で、昔から自由でリベラルな気風を持っていた土地柄でもあり、現地に在住する日本人も多く、もしかしたら【瑠璃乃】さんもそんな部分に惹かれたのかもしれません。

『ラブライブ!』シリーズ自体が海外展開も意識しているのか、虹ヶ咲学園では【歩夢】さんがロンドンに留学に行く描写があったり、【嵐珠】さんや【ミア】さん、さらにLiella!の【唐可可】さんなど海外からやってきた人材も多く、グローバルな人材を積極的に受け入れているのは個人的に好感度が高いです。

過敏でHSP気質故に、私は場所が違うところではうまく寝付けないため、未だに国外に出たことがないのですが、やはり色々な場所に行って、様々な価値観に触れてみたいという欲求はあります。

近年は、排外主義的な価値観がインターネット上にあふれるようになり、日本人も「内向き志向」が強まっているという傾向を指摘されます。

でも、【瑠璃乃】さんが「Colorfulness」で歌ったように、世界には本当は国境などなく、同じ空の下にいる同じ人間同士、「虹のアーチ」を架けて、様々なルーツを持つ人を受け入れる寛容な社会が実現するといいな、と心から願っています。

蓮ノ空が「Vtuber」という形態に敢えてチャレンジしたことも、ある意味では地理的な制約を越えて、海外のファンに届けたいものがあるという信念に基づいていると、私は思っています。

※以前虹ヶ咲学園のグローバル交流チームの生放送で海外向けの配信がありましたが、蓮ノ空でもそういった試みがあったら、きっと魅力が世界にも伝わると思います…

なお、金沢市は日本文化を感じられるという理由で外国人観光客が非常に多く、能登地震の復興という意味でも、蓮ノ空が観光の起爆剤になるポテンシャルは十分だと思うので、ぜひ石川県とのコラボ施策は今後も続けていただきたいです。

『ラブライブ!』の真骨頂

社会現象といわれるまでヒットした多くのアニメがある中、『ラブライブ!』も各所のアニメランキングで上位にランクされています。

dアニメストアで2022年に実施されたアニメ総選挙でも歴代の数多くの名作に並んで『ラブライブ!』が見事TOP10にランクイン。

そんなアニメ作品において、『ラブライブ!』が素敵だと思うのは、いわゆる「バイオレンス」が描かれない点。

今の世の中、大ヒットした作品の多くは戦闘シーンや過激な表現が存在し、HSP気質の私はそうした作品を見るとどうしても辛い気持ちになってしまいます。
「(物理的に)傷ついている人を見るのが苦手」という私にとって、そうした過激な表現に頼らずとも人々の心を打つ作品を作るという姿勢を貫く『ラブライブ!』はもっと評価されるべき、と思います。

日常に起こる出来事を通して、「スクールアイドル」という限られた時間の中で精いっぱい羽ばたこうとする姿というのは、「高校球児」にも似たものがあると思います。

(なお、以前の投稿で「ラブライブ!」がなぜ「甲子園」をモチーフにしたライブを行ったのかという考察をしたりしておりますので、興味のある方はご覧ください)

蓮ノ空についても「3年間」という限定されたプロジェクトというコンセプトが、いわゆる「稀少性」をもたらし、ストーリーにより輝きを与えている、そんな気がします。

正直、蓮ノ空プロジェクトの3年目の最後、私はとんでもないロスになって立ち直れなくなっていることを危惧しています。。。

さいごに:"応援"の力

熟考型の私なので、どうしても投稿が長文になる傾向があり、長々とここまで書いてきてしまいましたが。

2023年12月に発行された蓮ノ空の関連書籍「Link!Like!ラブライブ! FIRST FAN BOOK」のスタッフインタビューにて、興味深い記述が。

強権を持つ神のような「プレイヤー」が介入すると、どうしても野暮になっちゃうんですよね。
そこで、もういっそその構造の本質そのものと真正面から向き合ってしまって、自主的に頑張っている彼女たちを応援するアプリにすればいいんじゃないか!と考えたんです。

Link!Like!ラブライブ! FIRST FAN BOOK スタッフインタビュー記事内より引用

ゲームプロデューサーの方が書籍のインタビュー内で語った、「応援特化型アプリ」。
このコンセプトが、非常にリンクラで上手くマッチしたんじゃないかと思っています。

「いちファンとしてメンバーを応援する方向に振り切った」ことで、プレイヤーは結果的には傍観者のようになったかもしれませんが、その世界により没入できる度合いが高まったのではないでしょうか。

すべてをリアルタイムでこなすために、キャストさんにとっては負担も大きくなったかもしれませんが(このあたりは現場の皆さんも苦労されていることと思います)、個人的には素晴らしい決断だっと評価しています。

地区予選をWBCの決勝に例えたインタビュー内のくだりなども、女子スポーツ作品を応援してきた私にとっては深く共感できましたし、このコンセプトをより深化させていただきたいです。

(余談ですが、私は女子スポーツ作品を一貫して20年以上追い続けるオタクでもあります…)

Fes×LIVE!でも、リアルタイムで行われるライブということで、応援しているこちら側も非常に熱が入りましたし、心の中で「頑張れ!」と叫びつつ、(まだライブ会場では使用したことがない)ラブライブレードを振りながら応援している蓮ノ空のこと好き好きクラブの方はきっと私以外にも全国にいらっしゃることでしょう。

追記:結局推しは誰なのさ

私は基本的に『ヒトリダケナンテエラベナイヨー!』(Ⓒ高咲侑さん)な人なので、どのシリーズも箱推しを貫いております。

やっぱりどのキャラクターにも良さがありますし、「Colorfulness」で綴理先輩が歌ったように「どれもみんな素敵」なんですよね。

これから先、もしかしたら入学式の時期に、新たなメンバーを迎え入れることになるかもしれない蓮ノ空ですが、誰が入っても私はいつまでも「蓮ノ空のこと好き好きクラブ」でいつづけたいと思っています。

蓮ノ空ロゴで使われてるフォントが大正ロマンっぽくて好き


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