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【1605】【INPEX】【原油・ガス開発生産国内最大手】【市況は今、追い風!】【原油も天然ガスも今!】【2040年ビジョンも】


  

1605 INPEX は今が追い風が吹いていますね。世界的な、原油高、天然ガス高という二つの追い風を受けています。業績の上方修正がこれから続々と発表され、増配も期待できるターンです。ここもやはりシクリカルなのでずっと原油もガスも相場がいいということはないでしょうが、まさに今、旬のターンです。


2040年に向けて、ビジョン2040も公開しており、現状とビジョンをまとめてみたい。


INPEX画像


1.企業概要:

日本最大の石油・天然ガス開発会社、(旧)国際石油開発帝石。世界各地で石油・天然ガスの鉱区権益に基づき、探鉱・開発・生産・販売(エネルギー確保のため世界20数カ国・70超のプロジェクト)を展開。石油はUAE・インドネシア・カスピ海他で生産、天然ガスはオーストラリア他で開発、日本最大の埋蔵量・生産量規模。主要プロジェクトはイクシスLNGプロジェクト(インドネシアとオーストラリアでは日本企業を主導)、アバディLNGプロジェクト、アブダビ油田プロジェクト。自社ガスパイプライン網を通じて関東甲信越地域に天然ガスを供給。再生可能エネルギーでは地熱発電・ソーラー水素プラントに取り組む。2008年国際石油開発と帝国石油が合併。2018年イクシスLNGプロジェクトのガス生産開始。2019年オーストラリア・プレリュードFLNGプロジェクトからのLNG出荷開始。2021年国際石油開発帝石からINPEXに商号変更。筆頭株主は日本政府(経済産業大臣)。主要取引先はIchthys LNG Pty、Shell International Eastern Trading Company、ENEOS。


事業内容
・原油(地質調査・物理探査・試掘井・生産テスト、探鉱、開発、生産、輸送、精製、販売)
・天然ガス(地質調査・物理探査・試掘井・生産テスト、探鉱、開発、生産、輸送、液化、販売)
・再生可能エネルギー(地熱開発、太陽光発電、風力発電)
・主要プロジェクト(イクシスLNG・プレリュードFLNG//オーストラリア、アバディ・タングーLNG/インドネシア、アブダビ油田、北カスピ海沖合鉱区、ACG油田/カスピ海、国内天然ガス)


2.中期経営計画 ビジョン2040


■2040年へ向けて中期経営計画ロードマップ【ビジョン2040】を公開

①既存石油天然ガス
②イクシスLNG
③アバディLNG
④既存増産、新規案件
⑤グローバルバリューチェーン
⑥再生可能エネルギー

2040中期ビジョン

原油価格(Brent)
50~70ドル/バレルのレンジ内で、70ドル/バレルへ緩やかに上昇するトレンド
為替
110円/米ドル程度で推移



 ■経営目標 2022年度 売上 13,000億円

2022 経営目標

制度会計ベース、油価60ドル/バレル、為替110円/米ドル前提
イクシスLNGプロジェクトの安定生産により、着実な成長を実現
原油価格・為替レートのセンシティビティ
2022年度 親会社株主に帰属する当期純利益
油価1ドル/バレル 上昇 (下落)した場合 +80億円(△80億円)程度
為替1円/米ドル 円安 (円高)になった場合 +20億円(△20億円)程度
自己資本比率50%以上を目安として、財務健全性を維持
油価50ドル/バレルの継続時にも、安定した事業運営が可能な体制を維持


■石油・天然ガス上流事業の持続的成長

石油天然ガス部門成長



3.具体的な取り組み

1.探鉱
良好な経済性を志向し、オーガニック成長を追求
エリアを厳選し、探鉱を継続的に実施
優先探鉱エリア : 豪州北西大陸棚、メキシコ湾、ノルウェーなど
一定量の探鉱を継続し、探鉱インベントリを拡充
2.開発・生産
操業効率化を継続的に追求、追加開発により埋蔵量・生産量を拡大
既存施設を活用しプロジェクトの価値を向上
例 : イクシスLNGプラントの活用による周辺の既発見未開発構造の効率的な開発など
3.資産買収・M&A
戦略的に厳選して実施
既存コアエリアの拡充、新規エリア・事業への積極的な展開、探鉱事業との相乗効果など
4.コアエリア
コアエリアの拡充に向けた取り組み
5.オペレーターシップ
オペレーターとしての経験・知見を多方面に展開、有効に活用
当社戦略に沿ったプロジェクト推進
油価低迷など環境変化に対する柔軟性の確保
人材育成・技術力向上の場を確保

■世界の主要プロジェクト

世界地図 プロジェクト


4.グローバルガスバリューチェーンの構築


アジア・オセアニアにおけるLNG持分数量がトップクラスへ拡大

国内
天然ガス年間供給量25億m3の確実な達成と30億m3達成に向けたマーケティングの継続
海外
アバディLNGプロジェクトのFIDのためのマーケティング
アジアなど成長市場における天然ガス需要創出
LNG船の効率的運用と需給調整機能の強化による柔軟な供給体制の実現

■天然ガス 成長市場における需要開拓

グローバル天然ガス



5.再生可能エネルギーの取り組みの強化


「ビジョン 2040」に掲げる「ポートフォリオの1割へ」に向けた事業化の推進

地熱発電事業の推進
石油・天然ガス上流事業とのシナジー
国内 : 秋田県小安地域、北海道阿女鱒岳地域でのFID
海外 : インドネシアサルーラ地熱IPP事業におけるPhase1の安定稼働と新規案件の追求
風力発電事業への積極的な参入
洋上風力発電事業を見据え、国内における陸上風力発電事業の着実な開発推進及び規模の追求
再生可能エネルギー関連技術の研究・開発の強化
電気-水素-メタンのバリューチェーンの構築に資する技術の研究開発

再生可能エネルギー



■再生エネルギーはまだまだ不安定で、欧州では再生エネルギー不足から天然ガス価格高騰が、、



6.【超重要】業界を取り巻く状況 再生エネルギーシフトへの考察


■脱炭素化で皮肉にも原油価格は上昇トレンドへ

IEA:これまで石油投資の不足を強調急に今後石油開発投資は不必要
EVで原油需要を減らすには相当な時間がかかる

石油開発は投資不足で今後は既存油田だけでは
生産減退が起きるので放っておくだけで生産量は減っていく




 ■原油価格の年表  *くりぼうずさんがアップされていた

    面白いですね。




7.業績見通し


2019年 営業利益 498,641  経常利益 511,088

2020年 営業利益 248,471  経常利益 257,335

2021年 会社予想 

    営業利益 513,000 経常 545,000

    コンセンサス 

    営業利益 534,764 経常利益 588,190            *強気筋では、営業利益 718,766  経常利益 778,993

2022年

 コンセンサス 営業利益 537,632 経常 592,103          *強気筋では、営業利益699,885 経常利益 756,849 

2021年は大きく増収増益の見込で、その勢いは2022年も続く見込み



■商品価格わかりやすい。今は、より実需があるものが上がり
投資目的の商品は下がっている

①大きく上昇
・錫:+111.5%
・天然ガス:+89.7%
・ガソリン:+78.6%

・レアアース:+73.5%
・WTI原油:+72.6%
・アルミニウム:+57.3%

下げているのは:
・パラジウム
・銀
・金
・プラチナ




8.結論


冒頭でも紹介したがズバリ、今が追い風であり、原油もガスも需給がタイトで相場も堅調である。中期的にも、脱炭素化で開発に各国各社が消極的であり、皮肉にも原油、ガスが引き続き良好な環境が続く見込み。もちろん長期的には再生可能エネルギーへのシフトが続くので、永久ホールドとはいかないが十分まだ時間はあると考える。また、シクリカルなので商品相場は上がったり下がったりをするだろう。腹五分で降りてピークを狙わないのと業績下降トレンド時は(昨年は原油価格がまさかのマイナスまであったのは記憶に新しい)近づかないようにしたい。






ジンさんのこの優待目線での記事も好きです♪


 名古屋の長期投資家さんやかんちさんやあきさんなど日本株投資家の皆さんはほとんどの方が持ってあるようですねっ。私も持ってますがっww






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