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■日本電産 2022年 第3四半期 大警鐘、永守会長の世界景気後退。リーマンショックと比較言及。『ゴミを全て奇麗にする。』



成長は力強く続けていく。



永守会長コメント:今期中に全て奇麗にする。営業利益率が20%以上へ。社名も全部変える。従業員の待遇も全部同じにする。グループ全体で人の異動を行いやすくし最適化を行い従業員全体の労務費を下げる。荷物になるものを来期に持ち越さない。
新しい事業が育ってきている。売上も2兆2000億円と2兆を超えていく。成長を今後も力強く続けていく。買収も続けていく。構造改革を今回行ったのは将来を見据えてのこと。昨年いろいろと書かれた、雑誌の話のせいではない。



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■日本電産 2021年 第2四半期 決算まとめnote


企業文化が大事。7割は戻ってきた。

永守会長コメント:欧州、問題をおこしたのは、時間軸が遅い、客先へいかない、工場現場へいかない。現場へいかない、放置してきたと。放置していると腐ってくる。開発もトップが最後までしっかり指揮をとる。放置せずにしっかり指揮をとらないと腐って大きな損害になる。日本電産の行動指針をすることが大事。放置して腐ってしまったのが、今回の損害を出した原因。企業文化が大事。時間軸、行動指針をしっかり戻す。今の時点で7割くらい戻ってきた。3月までにしっかり戻す。これが大事。

個別最適ではなく全体最適へ持っていく


今回は大幅増収。売り上げは全然減っていない。リーマンの時のように売り上げが半減にはならない。これからは、売上が3兆になっても人は増やさない。重複している部分などを全体で効率化していく。個別最適ではなく全体最適にもっていくということであります。業績を落とすのは、一過性のものと思ってもらってよい。来期は普通に成長していく。来期は確実に利益が出る。


業績を落とすのは、一過性のものと思ってもらってよい。来期は普通に成長していく。来期は確実に利益が出る。

一番に参入する。真っ先に。中國から参入する。まずは中國へ。第一世代導入期はどうしても採算の取れない案件も多数。それは仕方ない。が、これから第二世代成長期にはしっかり利益も出るようになる。第一世代導入期の仕事は採算の取れるように交渉し、第二世代成長期の仕事を増やしていく。まずは第一世代導入期、そしてこれから収益をあげていくという視点へ。業績を落とすのは、一過性のものと思ってもらってよい。来期は普通に成長していく。来期は確実に利益が出る。

方針転換ではない。もともとの方針どおりです。2023年度には必ず利益をあげる。来期は新しい客が入ってくる。その新しい客は採算が取れる案件となる。

モータ事業の減速は世界景気後退の先行指標

世界景気への言及もあった。これが最も興味深いシーン。思えば数年前も世界景気の後退を自社の業績とともに語られた事があったのが鮮明に思い出される。今回も同じように世界景気の後退を語っている。精密モータは今やあらゆる電化製品に使用されているが、その減速は明らかに世界景気の減速の先行指標であると言及されている。モータ事業の減速は世界景気後退の先行指標である。日本電産の超精密モータ事業の減速を、単独の事象とは見ずに先行指標としてみておきたい。




デジャウだ。。この光景は以前に見たことがあるなと思ったら、、そう2020年にも同じような永守会長の会見があったな。そうだ、世界的にコロナによる減速が顕著になった頃の決算会見でもこのような内容だったな。日本電産の業績の減速は世界景気全体の景気減速の大いなる予兆、先行指標であるとみていきたいと思う。

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