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父と8歳息子の東南アジア&アフリカ旅行~準備②~ Vol. 2

アフリカの複数国を渡航するには、黄熱病の予防注射が必須らしい。そして、その予防注射を打ったという証明書、通称「イエローカード」がないと入国できない国があるようだ。

知っている人は「何を当たり前の事を言っているんだ?」と思うかもしれない。ガイドブックを見るとやはりそう書いてあったが、僕は細かい所を良く見てなかったので全くの手落ちだった。

エチオピア、ケニア共に「黄熱病感染リスク国」であり「予防接種証明書提示国」である。つまり「自国が黄熱病に感染する可能性のある国」であり、また他国からの入国者に対して「君、黄熱病に感染してないよね?他の感染リスク国に行ったなら、黄熱病に感染しない証明として注射打ってるよね?証明書見せないとウチの国には入らせないよ」という意味である。

*以下は参考までに、予防接種について在ケニア日本国大使館のHPの情報。

↓↓↓

在ケニア日本国大使館

ただ、どうやら日本からアフリカの一国へ旅行する分には無しでOKの様だ。例えば日本を出てタイとエチオピアを経由してケニアへ行くにしても、エチオピアに入国せずに空港でのトランジットだけなら問題はない。タイは黄熱病の「感染リスク国」ではないので、ケニアの入国審査官としては「まず日本からバンコクへ行ったのね。で、バンコクに数日泊まったのね。それからエチオピアにトランジットしてケニアへ来たのね。日本もタイも感染リスク国ではないし、エチオピアも乗り換えだけなら問題ないから入国していいよ」 となる。

ケニア・・・「黄熱病感染リスク国」であり、もし同一旅行で他の「黄熱病感染リスク国」に入国しているなら「黄熱病予防接種証明書」を提示しないと入国できない。

エチオピア・・・ケニアと同じ

タイ・・・「黄熱病感染リスク国」ではないが、もし同一旅行で他の「黄熱病感染リスク国」に入国しているなら「黄熱病予防接種証明書」を提示しないと入国できない。

日本・・・「黄熱病感染リスク国」ではないし、「黄熱病予防接種証明書」の提示義務もない。

それならエチオピア入国は諦めてケニアだけにしようと思ったが、気になる点が一つ。アディスアベバ~バンコクはエチオピア航空。バンコク~日本はタイ航空。航空会社が違うので、バンコクでは一度荷物をピックアップするために入国しないといけないのでは?と不安になる。乗り換え時間が12時間と長いのも気になる。

エチオピア航空に聞いてみると、「スワンナプーム空港の態勢としてはスルーチェックインは出来ますが、とにかく帰路の出発地のナイロビの空港で確認してください」の一点張り。

*注: スルーチェックインとは|ena(イーナ)の海外旅行用語集

予防接種しなくてもエチオピアに入国しなければケニアへは行けるが、帰路にバンコクで一旦入国しろ言われたらその時点でアウト・・・。色々な方のブログを見ると別室で注射打った後10日間(黄熱病のワクチンは接種後10日間以降から有効)隔離されるとか、逆に何もチェックもなく入国できたとか、情報が錯そうしており何が正解か分からない。

しょうがない、日程をずらし日本で予防接種を打ってから行こう。と思い黄熱病の予防接種が打てる施設を調べる。黄熱病だけは肝炎などと違い、打てる施設がものすごく限られているようだ。

自宅から一番近い中部国際空港検疫所に電話すると、

担当者:「最速で8/7です」

えっ。。今日7/10ですけど。。

僕:「何とかなりませんか?」

担当者:「なりません」

こうなったら大阪でもいいから行こう。大阪市立総合医療センターへ電話。

担当者:「盆明けが最速です」

僕:「何とかなりませんか?」

担当者:「なりません」

東京の検疫所へ聞いても、同じく「盆明けが最速」と「なりません」の回答だった。まるで打ち合わせしていたかのように。

名古屋で8/7に打ったとしても、アフリカへ入国できるのはワクチンが有効化する8/17が最速。 盆明け直後はどうしても変えられない仕事の予定があり、それは無理だ。

残る手段は一つ。バンコクで予防接種をするしかない。

世界に誇る医療レベルを持ち、バックパッカーの拠点となるバンコク。
おそらくあらゆるワクチンが揃っているはず。

調べると、どうやらバックパッカーの間では有名で予防接種ができる病院が「スネークファーム」の近くにあるらしい。ただバンコクで打つとその後ワクチンが有効化する10日間はアフリカに入れないので、どこかに滞在(旅行)しなければならない。。

結局予定を早めて出発しバンコクで注射を打つ事に決めた。
日数の関係でタンザニアはやめて、エチオピアとケニアだけに絞った。

最終的な予定は7/20出発~8/12帰国。

息子との長すぎる二人旅が決まった。


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