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こんにちわ金沢③ 六感を震わせてくれる金沢寿司

太平寿司。
金沢の名店、日航ホテルのレストランにも出店している、金沢寿司のグラウンドゼロ。
どうしても、どうしても行ってみたかったのだ。
1食に15000円も払うというのは、庶民の私の身からしたらなかなかないこと。
それだけお金を払うほどすごいものかと思っていたのだが…。

結論から言うと、これまでの寿司観が変わる程の素晴らしい体験だった。
六感を揺さぶられる感動があった。

出された品はどれもこれも本当に素晴らしかったけど、感動した寿司をいくつかピックアップしていこうと思う。

〆さば

〆さばと聞くと、光物だし苦手な人も多いのではないだろうか。
しかし写真を見てほしい。

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金色に輝く鯖のなんと美しいことか。
とにかく脂がのっているのに、全然くどくなくて生臭くもない、深みのある味。
こんなにも美しく、美味しい鯖は初めてだった。

ぶり

まさに今が旬のぶり。
もともと大好きなネタだったのだが、ここで食べるのはまた格別だった。

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大根おろしと一緒にいただくのも初めてだった。
とにかく脂がのっている。
聞いてみると、5日ほどおいて、一番脂がのる時に提供しているらしい。手間暇かけてるんだなあ。
まさしく至福の味。

甘海老となまこのこのわた

甘海老は当然のように甘くて言うまでもなく美味なのだが。

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寿司の方には卵がのっていて、濃厚な風味とぷちぷちとした食感がとろりとした甘海老と異なる食感を演出して、両者を際立たせている。

そして初めて食べたなまこのこのわた。
潮の匂いが濃厚に香る。甘海老とのマッチがすごい。初めての感覚。

白子のゆずしゃり

鮮烈なゆずの香り。

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あらためて思ったが、美味しい食べ物は匂いがとにかく良い。ずっと嗅いでいたくなってしまうのだ。
鮮烈なゆずの香りに感動しながら真鱈の白子を口に含むと、とにかく濃厚な甘みと旨味にノックアウトされる。
そしてゆずしゃりと食べるとふんわり香るゆずの味から農耕な白子の味に変わっていく。
こんな食べ物初めて食べた。

のどぐろの蒸寿司

蒸寿司なんて初めて食べた。
暖かくて甘くてでもさっぱり。

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自分の語彙力が足りないことを悔やむことは多々あるが、この味を言葉にできないのは本当にもどかしい!

あんきもの寿司

あんきもも濃厚、美味。

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なかなかシャリと食べることがないのだが、組み合わせるともはや官能的。
ホロリとほどけるシャリからとろけるようなあんきも。

ずわい蟹

正直匂いだけでご飯3杯いける。

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香ばしい蟹の匂いと濃厚な味噌の味。あわせるとまずは香ばしさがほとばしり、徐々に農耕な味噌の味が畳みかけてくる。

なんという至福か。

あなご

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ほんのり香るゆずの香り。
口に含むとあなごがとろけてシャリがほどける。そこから優しいタレの味。

なんという美味か。

日本酒①:奥能登の白菊 にごり酒

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濁り酒の甘ったるいイメージが完全に払拭された。
すっきり、でも米の美味しい味がする。
粒々を全身で感じながら美味しくいただく。

日本酒②:手取川

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辛口の日本酒が好きなのでいただく。
スッキリしてるが、3秒後に濃厚な米の味。その後はスーッと味が消えていく。感動。

日本酒③:大慶

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レア日本酒で、桜田酒造さんという小さな酒造で作っているらしい。

手取川と同じく飲み口はスッキリ。こっちは5秒ほど後に強い旨みがきて、すぐにサーっと引いていく。

日本酒④:天狗舞

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※美味しすぎて写真撮りそびれました!

スッキリ辛口が好きなので、マスターがずっと好みにあった酒を出してくれる。
こっちは飲み口スッキリからの、7秒から10秒くらいまで濃厚な味が続く。素晴らしい。

最高の食体験に感動

あらためて、味だけではない。
六感全てを震わせてくれるのだ。
こんな若輩者の質問に真摯に答えてくれるマスターの暖かさが、食をより一層豊かなものにしてくれている。これがホスピタリティ。
浦田クリニックの人間ドックもまた然り、最後は人の暖かさなんだと思う次第である。
本当に美味しかった、寿司観が変わりました。
ありがとうございました!

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素敵な笑顔のマスター。
そのうち増える家族を連れてまた来ます!(おわり)

気が向いたらぜひ! ※頂戴したお金は、日本経済を回した後、当方の胃袋の中に消えます(笑)