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【第13回】情報リテラシー論【レポート】

新年明けましておめでとうございます。ひだまりです。
今年は新年早々地震がありましたね…。私は今回様々な理由を加味して帰省せずに長岡にいたので、ずいぶん揺れました。自分のところは特に被害はありませんでした。被災された方々の生活が1日でも早く取り戻されることを祈っております。
さて、人生初のソロ年末年始を過ごした結果、かなりひどい昼夜逆転の壁にぶち当たっています。7時に寝て14時に起きるという重症です。年明けの授業のために、今日は無理やり直していこうと思います。


前回の振り返り

前回はインターネットと思考力の関係について調べ、その弱点を改善すべく提案された「遅いインターネット」というWEBマガジンの存在に辿り着きました。とても読み応えのある情報媒体で、インターネットの目まぐるしい変化に疲れている方はぜひチエックしてみてください。

また、情報リテラシー論の授業を担当してくださっている横田秀珠先生のブログはこちらからご覧いただけます。こちらもよければ是非。

授業の振り返り

今回の授業テーマは「画像認識の技術と流出問題」でした。
基本的には授業を通してNFTについての話がメインとなりました。
私は最も尊敬するイラストレーターさんの一人としてさいとうなおきさんという方がいらっしゃるのですが、さいとう先生はこのNFTを活用した『MEGAMI』というプロジェクトを実際に立ち上げ、成功させていたことを思い出しました。
当時その活動が気になってNFTについて調べてみましたが、正直理解が追いつかず断念してしまった記憶があります。時折思い出しては改めて調べたこともありましたが、どうしても考え方がピンとこなかったので、未だによくわからないまま放置していました。
授業内でも過去に調べた記憶のある話説明がされていたのですが、やはりどこか腑におちず、いまいち実態がわからないままになってしまいました。
そこで今回は、もう一歩踏み込んでNFTとは何か、自分の中の疑問に答える形で調べ直してみようと思います。

本題

NFTとは(復習)

まずは今回の授業でも習ったように、基本的なNFTの説明を改めて確認してみます。

NFT(Non-Fungible Token)とは主にイーサリアム(ETH)ブロックチェーン上で構築できる代替不可能なトークンのことです。このNFTの技術がゲーム分野や不動産分野で活用され、革命を起こそうとしています。
もう少し具体的に解説すると、代替不可能なトークンには、唯一無二の価値を持つという特徴があります。
例えば、Aさんが持っている1ビットコインとBさんが持っている1ビットコインは同等の価値であり、交換することができる「代替可能」なものです。
一方で、「代替不可能」とは、全く同じものが存在しない、例えば「金メダル選手の直筆サイン入りTシャツ」のような一点物であることを意味しています。

Coincheck「NFTとは?仮想通貨との違いや利益を出す方法、最新の活用例を紹介」

大抵NFTについて調べるときに、キーワードとして必ずついてくる言葉が「非代替性トークン」と「ブロックチェーン技術」の2つです。

非代替性とは上述の引用内で説明されている通りの意味で、トークンとは仮想通貨という意味を持ちます。よって非代替性トークンは唯一無二の仮想通貨ということになります。
これに対して代替性トークン(FT)と呼ばれるものも存在し、こちらはそのまま仮想通貨のこと、つまり電子データとしてのお金を指します。

もう一つのブロックチェーン技術とは、総務省によると『情報通信ネットワーク上にある端末同士を直接接続して、取引記録を暗号技術を用いて分散的に処理・記録するデータベースの一種であり、「ビットコイン」等の仮想通貨に用いられている基盤技術である(図表3-3-3-1)。』ということだそうです。正直あまりよく分かっていません。
ただ、先生からの説明や他の説明を自分なりに解釈した結果、ブロックチェーン技術というのは独立したクラウドシステムのようなもので、あらゆる情報端末が同じデータを共有している状態になり、誰の手によっても改ざんがほぼ不可能になる技術のようです。

NFTアートへの疑問「スクショしたらどうなる?」

ここまでは過去に自分で調べた時にも聞いた内容だったのですが、これを機にNFTについてもう少し理解を深めるため、一歩踏み込んでみようと思います。
私がNFTについてずっと抱えていた疑問の一つが、「NFT作品をスクリーンショットをしたらどうなるのか?」というものでした。
これはさいとう先生の作品について調べていたときに湧いてきた疑問なんですが、非代替性を謳っている割に、『MEGAMI』プロジェクトで制作された作品の画像がTwitterやらネットの記事やらで流れてきました。同じ画像やスクリーンショットがこんなにも普通に出回っているのに、一体どこが唯一無二だって言えるんだろう?と懐疑的になっていました。
授業内でもNFTは所有権を刺激するため高額取引がなされていると説明されましたが、所有の証明書なんてものがあったところで、結局同じ画像が手に入るなら別に変わらなくないか?と不思議に感じてしまいます。
そしてそんな胡散臭いものに億単位のお金が動くことが理解できず、以前は怖くなってNFTについて調べることはやめてしまいました。
しかし、今日でその疑問には蹴りをつけていきます。

結論「スクショに価値はない」

ということで、ド直球に「NFT スクショ どうなる」という三単語で検索をかけたところ、かなりあっさりと説明が見つかりました。

スナップショットされた作品に価値はなく、無意味なデータが増えるだけではあるものの、1つだけスナップショットによって生み出されるメリットがあります。
スナップショットによって画像が拡散されればされるほど、画像が有名になればなるほど、本物の非代替性トークン技術を使用した作品に付いている資産価値が上がるというものです。

COIN TIMES「NFTアートのスクショは意味がない?意味がない理由を解説」

これはまさに目から鱗、でした。正直ここでもまた頭を悩ませるハメになるんじゃないかと危惧したいたのですが、一瞬で腑に落ちました。
”同じ画像データだから”理解に苦しんでいましたが、要するに「写真は所詮写真に過ぎない」ということだったんですね。

先ほど引用した代替不可能の説明の中で、金メダル選手の直筆サイン入りTシャツが例として挙げられていましたが、NFTとスクショの関係をこれに当てはめると、そのTシャツを撮影した写真データがスクショに該当し、実質的な価値はほとんどないに等しいことになります。
こう考えれば、確かにスクショが多いほど元のTシャツの価値が上がることにも納得がいきます。ここにきて初めて、横田先生の「所有権を刺激する」という説明の意味がわかりました。

本当はもっと調べるつもりでいましたが、思ったよりこの疑問がNFTの核心をついており、今まで言語化できなかった違和感が全て綺麗にぬぐい落とされた感覚です。
なので、少々あっけないですが今回のレポートはこれで終わりにしたいと思います。

終わりに

余談ですが、最近WEBデザインのコーディングに必要なHTMLとCSSを勉強し始めました。まだUIやSEO対策などの段階までいくには程遠いですが。
しかし初めてみた感想として、WEBデザインという領域はどうやら情報整理と紙一重のところを縫っていく作業という印象を持ちました。個人的にはとても肌に合っている気がします。興味深い世界です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

#長岡造形大学 #情報リテラシー論

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