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『俺たちの戦いはこれからだ! episode 1』感想&レビュー

Nintendo SwitchとSteamで配信されているゲーム「俺たちの戦いはこれからだ! episode 1 」についてのゲーム内容の紹介や感想記事です。
本作で恋愛エンディングを迎えることができるキャロルとアイビスの攻略については下記のページにまとめてます。

価格について

 980円(税込)です。配信オンリーのゲームではそう珍しくもない価格帯ですが、何にせよリーズナブルな価格です。

 恋愛エンドのあるヒロインは二人、公式サイトに掲載されているキャラ以外の街人などのモブキャラはセリフのみ、立ち絵無しの仕様ですがこの価格帯ならまぁ……という事で。
 エンディングコンプまでのプレイ時間は、大体六時間くらいです。短編って感じですね。

キャラデザについて

 本作のキャラクターデザインを担当されているのは「ウィザーズハーモニー」「悠久幻想曲」「エターナルメロディ」「此花」「デバイスレイン」等のイラストを手掛けたmoo氏です。柔らかいタッチが可愛らしい。
2019年に発売され、同じくmoo氏がキャラデザや原画を担当したダンジョンRPG「ウィザーズシンフォニー」(PS4/Nintendo Switch)は最近のハードで遊べるという事もあり、本作のイラストが気に入った方にもお勧めです。

どんなストーリーなの?

 勇者が主人公のファンタジーもので、オープニングからいきなり魔王との決戦のクライマックス、しかし主人公はどういう経緯で自分がここにいるのか把握できていない状態。
 一緒に戦っている二人の女の子の名前が「ルティ」と「ヒルダ」だという事はすぐに思い出せたものの、それ以外はさっぱりです。

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 魔王は既にトドメをさした状態だったため倒すことができたものの、主人公の「勇者」としての詳細な記憶は戻らないまま。ただし、自分の前世がこの世界ではない場所だという事は覚えているようで……つまり異世界転生モノです。

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 経緯は覚えていないとはいえ、目覚めるやいなやラスボスの魔王をいきなり討伐してしまった状態に、楽勝過ぎないかと戸惑うオーマくん。
 とはいえ勿論これでゲームクリアとはいかず、仲間のルティヒルダ、そして白いキツネのような姿をしたシロに、前世の事やこの世界に生まれてから現在に至るまでの記憶が大きく欠けていることを正直に打ち明けることになります。
(その後の仲間とのやり取りの中で、記憶だけではなく勇者としての能力も失っている事が判明)

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 そんな訳で、本作はそんな「勇者の抜け殻」のような主人公とその仲間たちによる凱旋の旅のお話です。この「episode 1」は魔王討伐後に最初に立ち寄った「豊穣の国アラード」が舞台となっています。

恋愛要素について

 冒頭から共に行動しているルティとヒルダですが、今回のepisode 1には彼女たちの恋愛エンドはありません。彼女たちとの恋愛エピソードは多分最後のエピソードになるのかな……?
 episode 1で恋愛エンドを迎える事ができるキャラは、キャロルアイビスの豊穣の国の住人二人となっています。

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 オーソドックスなテキストアドベンチャーなので、好感度の上がる選択肢を選ぶことで、それぞれのヒロインのルートに分岐する訳なんですが……本人の好感度以外にも条件があるアイビスルートが難しくて結構苦戦しました。
 
アイビスルートに入ったかと思えば何故か魔王を封印している宝珠が割れてしまいゲームオーバー……実は彼女のルートにはアイビス自身の好感度以外にも、もう一人のヒロインであるキャロルの好感度がかなり低くなければゲームオーバーになってしまうという条件があるようで、それに気づくまではかなり苦戦しました。
 攻略記事を書いたので突破できない!という方は同じ選択肢を選んでみてください。

 このクリア条件についてはストーリー上で何かそういう設定がある訳でも無く、これについてはゲーム中にヒントも特にないので、正直「も、もう少し緩くてもいいのでは……?」と思いました。
 キャロルの好感度が上がらない選択肢というのも、特に好感度が高くなる選択肢は選んだ後に鳴る音が豪華なのですぐに分かるものの(ちなみにこの好感度上昇・大の音、キャロルとアイビスでそれぞれ違ったものが鳴ります)、「ヒロインに対する三つの選択肢の中で、どれが一番好感度上昇値が低いのか……」というのは音も同じだしよく分かりませんでした。
 相手の反応で察するしかないという……。

 ちなみに凱旋の旅の途中なのに、現地の女の子とくっついちゃってもいいの?という点については、ちゃんとフォローされています。
 祖国の国王と交わしている約束の内容的に事後処理大変そうな予感しかしませんが……ルティとヒルダに頭上がりませんねこれ……。

 キャロルルートに進んだものの、好感度が足りないか終盤である選択肢を選ぶとノーマルエンドになります。
 これは次の国に旅立つ終わり方で、episode 2に続く感じになってます。
 アイビスルートは条件を満たさない場合、先に書いた通り宝珠が割れてバッドエンドになるため、ノーマルエンドはありません。

システムについて

 スチル、エンディング鑑賞モード、オートセーブ、クイックセーブ有り、一度既読にした部分は次の選択肢に一気に飛ぶ機能有りと、テキストアドベンチャーを快適に遊ぶための機能は一通り揃っています。

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 セーブデータは100個まで作成可能。(セーブデータの黒塗りの箇所はストーリー終盤のネタバレになるので消しました)
 恋愛エンディング2つ、ノーマルエンド1つのゲームでそんなに沢山セーブすることある?って感じが無くもないですが、大は小を兼ねると言いますし……。
 各セーブデータのヒロインのイラストが表示されている部分は、好感度で並び順が変わり(好感度が高いヒロインが左側に来る)、フラグが立たずルート分岐しない方のヒロインは色が暗くなります。
 ただ、この状態でも好感度が低くてノーマルエンドになったり、宝珠が割れてゲームオーバーになったりするので、ルートに突入したからと言って安心はできないのですが……。

感想&レビュー

 moo氏ファンなので正直令和にこのゲームを遊べる時点で「ありがとう…」という感想がまず先に来るため、冷静に判断できないみたいなところはまぁあります。
 とはいえこういった恋愛テキストアドベンチャーで絵が好みというのはかなり大きいと思うので、イラストが気に入ったなら買っても損はないかと。
 ストーリーも記憶喪失なりに勇者として頑張ろうとする主人公のオーマが良い奴ですし、同行者の二人もいい子なので冒頭からストレス無く読めます。
 ボリュームが少なめなので仕方ないんですが、恋愛エンドが存在する二人のヒロインのシナリオについては、もうちょっと読みたかったな~という気持ちは正直あるかな……。特にアイビス。

 上の項目でも書きましたが、アイビスのエンディング分岐条件が結構シビアなので、そこで投げる人がいそうなのがもったいないです……。episode 2はもう少し緩くなってるといいな……!

 ノーマルエンド最後のアレも気になりますし、続きが出るのが楽しみなゲームが増えました。

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