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坂本冬美 - また君に恋してる - 2009

演歌は、正直言うと決して好きではないですww

けど、演歌の歌い手さんが嫌いということはなく、中には素晴らしい歌い手さんもいるわけで、いいなって思う人もいますですのよ。

して…演歌の何が苦手でダメかっていうと…

耐え忍ぶとか、我慢するとかが美徳みたいな歌詞とか…昭和枯れすすき的なのとか、夫婦善哉や浪花節的なのとか…女は黙って男の後ろをついていく的な良妻賢母を賛美して、女の情念とか、恨みとか泣き言とか…ああ私ってなんて・・・な女なの、よよよ・・・みたいな、不幸や不倫に酔いしれるエネミーストーリーや歌詞が多いので、それが嫌いな理由かな。

だって「私って可哀そう」「なんて私は不幸なの」って、自己憐憫に浸る歌詞ばかりなんだもん。演歌をカラオケで歌いたがる私の母親とかその辺りの人たちも、そんな風に被害者意識で歌詞の世界観に浸ってる人ばっかで。

あと不幸とか、苦労とか、そういうのを自画自賛(自己憐憫)して売りにしている歌い手さんも多いよね~いやさそれは演歌歌手だけじゃなくて、売れないバンドマンとか他ジャンルの人たちもそうだからって、ホント。

そーそー 中学の同級生の伯母さんが某演歌歌手で、まあそういう苦労話を売りにしてた人だったなあ…その同級生も叔母さんの姉妹であるお母さんも、演歌歌わせると確かに上手い人たちでした。こぶし聞いてるし…

お涙頂戴ストーリーって、マジ吐き気するざます。

さくらと一郎「昭和枯れすすき」1974

聞いているだけで憂鬱になるし、気分が暗く落ち込むし、人を不幸へと誘導し洗脳するようなとこがイヤだ。

だからサブちゃん(北島三郎さん)みたいな、明るい元気を与えてくれるような演歌なら好きですよ。うん、全部が嫌いなわけではない。いい歌もあるってのは知ってる。

そういえば、今は遠くへ引っ越してしまったけど、某製薬会社で勤務していたときの同僚で、イエローモンキーのめっちゃファンな子がいたのですけど…地元板橋区の会館でサブちゃんがライブ??を開いたことがあったんですよ。
地元民は優待というか無料か何かだったのかな?? 忘れた。

北島三郎「まつり」1984

彼女がそれに行った翌日、
「いやあ、サブちゃんいいよ、うん。いいよ サイコー!!」と急にサブちゃんファンになってて驚いたww
それまで「吉井さんサイコー!!」だったのにwwwww
イエモンとサブちゃんのどこに共通点が??とも思ったけど、まぁ私たちは日本人だしね。私もサブちゃんは好きだし、「祭り」なんて一種のロックだと思うしね。

THE YELLOW MONKEY 「BURN」1997

さて…坂本冬美さんのこと。
最初にいいなと思ったのは、この曲からになるかしら。

「夜桜お七」1994

これ、紅白で見たのが最初だったと思いますが、めちゃかっこいかった。これ聞いて、坂本さんいいなって思ったの。
演歌とか、そういう狭いジャンルで捉えることなく言うと、日本人による日本の歌ですよねww

一節太郎「浪曲子守唄」1966

うちは父親が浪曲好き。母親が演歌と民謡好きな人なので、演歌とかを毎日聞かされる土壌と環境はあったので、それが逆に「うぜえ」「暗い」「不幸ナルシーな曲」ってことで、毛嫌いを加速させてましたww
嫌いだけど聞かされてるから知識はあったりして。懐メロは普通に好きだったんですけども、うむ。


ちなみに坂本さんのデビュー曲はこれでしたね。

「あばれ太鼓」1987

うん…こういう男の花道や応援歌みたいな演歌なら、私はokです。で、最近はこの曲が話題になっているようですね。

「ブッダのように私は死んだ」2020

サザン(桑田さん)の曲は私、苦手ですけども。坂本さんがこういうジャンルに挑戦するのって、いいねって思った。
っていうか、ジャンルにとらわれるのはそもそも馬鹿げてるかな。

歌を奏でる楽器としての、素晴らしい器を持っている歌い手さんは、制限を外してその器を生かすことをもっとするべきだと思うし…それが自分の人生を生きる道、魂を燃焼させることだと思うし、表現者たるアーティスト、創造性の発露を結晶させることなんだもんね。

自分はこのジャンルの歌手なんだから、こういうジャンルのこういうスタイルでいないと歌ってはいけないってのは、そんな縛りはあってはいけないと思う。

最近ようやっと、自分らしくいられるようになった氷川さんもそうだけど。

でもって 坂本さんの曲で一番好きな曲。

「また君に恋してる」2009

焼酎いいちこのCMで使用されたので、覚えている人多いと思います。もとはビリーバンバンの曲。

ビリーバンバン オリジナル 2007

ビリーバンバンって、いつもケンカしているイメージww 

「白いブランコ」1969

仲が悪いといいながら、息が長い兄弟デュオですが…
仲の悪さを公言している兄弟デュオでは、他に狩人もそうでしたかしらっっ汗

狩人「あずさ2号」1977


そして、こちらのビリーバンバンの曲も競作というかカバーされてますね~

「ずっとあなたが好きでした」2011

オリジナル

これもいいちこのCMに使用されました。
歌詞がいいなあ~と思ったら、松井五郎さんなんですね!
大好きな作詞家さん。松井さんの書く歌詞、大好きです💛

んで、いいちこのCM。

九州人にとっては、焼酎は血液・・・なのでした。しかし私は黒糖焼酎派なので、いいちこはほとんど飲んだことないなあ。

てなわけで、嫌いなジャンルの歌い手さんだから、聞かないってこともないっていう話。
素晴らしい歌い手さんはどんな歌を歌っても、歌いこなすことが出来るし、ちゃんと魂のこもった歌を聞かせてくれるもので…それはしっかりと人の心を揺さぶり、琴線に届くものなのです。


F2blogに書いてあるものを、訂正・加筆・リンク修正の上、こちらに再度マガジンとしてまとめてUPしています。

「My Favorites〜音楽のある風景」
 2021/02/28 掲載記事より転載


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