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研ナオコ&中島みゆき - アザミ嬢のララバイ - 1975

みゆきさんの歌で好きな歌と思ったとき、たくさん浮かんだんだけど、やっぱりコレかなーと思いました。
とはいうものの…音源探したけど無い、公式にも無いっっww

本人の歌う音源はないのだけど、研さんのはあった。
「あばよ」とか「かもめはかもめ」とか、みゆきさんの歌をたくさん歌っているし、カバーアルバムも出しているのは知ってたけど・・・研さんが歌う「アザミ嬢」を聞いたのは今さら初めてで、聞いた瞬間に心の奥に深く染み込んで「ものすごくいい」って思ったのでした。

昔からとても上手いシンガー(あえて歌手と呼ぶけど)だし、みゆきさんの歌を、当人以外でこんなにも深く歌える人は、確かに研さんをおいて他には考えられないってくらいの歌い手さんなんだけど‥(書き込みでも皆さんそのようなことを書かれていて激しく同感)

なんだろう、このはまり具合は。

こんなに細やかに歌のわびサビっていうか、丁寧かつ微細な情感を出せる人はいないわ。すいも甘いも噛み分けた、女の哀しみと何もかも見透かしたあきらめの境地。人生の中で様々なことを経験して、一つひとつ血肉として積み重ねてきた年月。そういう人としてのその人の中身が、色んなものが伝わってくるんだよねぇ…

どれほど、涙が枯れるほどの眠れない夜を一人過ごして、今ここにこの人はたどり着いたんだろうって。

そういう人としての深み・・・深淵が歌声の中に隠れてる。

「アザミ嬢のララバイ」1975

以前はアップされてなかったんですが、公式で最近、みゆきさんの昔の曲もアップされてて嬉しいっっ💛

ロックとか聞く反面、みゆきさんとかも好きで…でも好きっていうと「暗い女」って思われちゃったりww

事実、根暗でしたけどね。

みゆきさんはいちおう、フォークからニューミュージックの人なんだけど、やっぱり演歌っぽいよねww 日本人のための日本の歌。フォークとかニューミュージックとかジャンル分けとか、どうでもいいような気もするので、歌謡曲でいいんじゃないかってね。怨歌と呼ぶ人もいるけれどっっ

日本の歌、歌謡曲には歌謡曲としての歌い方があって、それが一番的確に日本語に適した、日本語を言葉として伝えてくれる歌唱法なんだわー

その歌謡曲の、もっとも上手な歌い方の手本のような人だよね、研さんは。それは、英語とか中国語とかフランス語とかとはまったく違う。イタリアにカンツォーネがあり、フランスにシャンソンがあり、それぞれはその国の文化と風習と言葉に根ざしている。

日本語も日本語に根ざした音楽・歌があって、それが歌謡曲なんだって思う。

「わかれうた」1977

死ぬほど聞きましたね、この歌っっ

最初にみゆきさんの歌を聞いたのはこの曲だったりする。ヒットしたことから、ラジオや街中でたくさん聞く機会がありました。デビュー曲の「アザミ嬢」はヒットはしなかったので、その後なんですよね。

「ひとり上手」1980

これもたくさん聞いたなあ…カラオケでもたくさん歌いました。

「悪女」1982

みゆきさんのは、やはりリアルで聞いていた初期の時代のが好きなんですけれど、動画だとないよねー 素人さんの歌ってみた、ばかりだったり。まあ、仕方ないですね。

「あした」1990

「りばいばる」1979

「ピエロ」1979

「あした天気になれ」1981

「かなしみ笑い」1980

「横恋慕」1986

「浅い眠り」1992

公式チャンネルには最近? 私があまり知らない曲ばかりだなあ…

「地上の星」2000

プロジェクトX ですね、どうしても。好きな歌だけど、いささか聞きすぎて食傷気味になった曲ww

「銀の龍の背に乗って」2003

「あばよ」1976

当時の映像ですが、昔からやっぱり安定の上手さです。

「かもめはかもめ」1978

「窓ガラス」1978

この歌も好きだったなあ。

「この空を飛べたら」1978

この曲は加藤登紀子さんのバージョンの方が先で、ヒットしたから、そちらで聞いた人の方が多いですよね。

おときさんバージョン

みゆきさんの曲のこと。日本人ならではの歌謡曲だと先に書いたけれど、そう言いつつ、どこかシャンソンの匂いもするんですよね。日本語で歌われるシャンソン・・・道産子風シャンソン(なんだソレ)? そんな感じ。

「誘惑」1986

この歌もいいです。

「時代」1975

公式にショートバージョンだけどUPされてました。
フルも最近アップされてたー

3.11 の後、この歌が壊れたレコードのように頭の中をぐるぐる回ってたなぁ…

みゆきさんの声もまたとても深いです。研さんの良さ、味わい深さとはまた違った、本家の良さがあります。

「空と君のあいだに」1994

落ち込んでたとき、泣きたいとき、辛いとき、苦しいとき、たくさん聞いて一緒に泣いた歌…ディープに感情の海に沈み込みたいとき…人生や世の中を儚んで、誰かを恨んで、そんなどす黒い感情がお腹の中渦巻いて、重くて心が悲鳴をあげて血を流して痛くてどうしようもなくて、眠れないとき。
たくさん、たくさん聞いた日々と涙の味のする曲。

なので、彼女たちの歌を聴くとき…それは過去の古傷や忘れたい想い出や感情を呼び覚ますような、パンドラの箱的な歌でもあったりしますっっ


F2blogに書いてあるものを、訂正・加筆・リンク修正の上、こちらに再度マガジンとしてまとめてUPしています。

「My Favorites〜音楽のある風景」
 2020/11/15 掲載記事より転載


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