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美輪明宏 - ヨイトマケの唄 - 1964

美輪さんの存在を知ったのは、つのだじろうさんのコミックからで、当時のお名前は本名の丸山明宏さん。
歌手としてではなく、霊能者としてのお姿からでしたね。

なんか気になってはいたものの、当時はまだ小学生だったし、ラジオとかテレビとか、そうしたもので歌を聞く機会もなく、私が好きだった江戸川乱歩の「黒蜥蜴」に出演されているということで、「み、見たいっっ!!」って、想像力を掻き立てられたものでした。

そして大人になったら、忘れてしまっていて。占い師として渋谷のお店で働くようになってから、通勤で公園通りを通る際に、今はもう無くなってしまったジャンジャンの前を通ったのですが、居並ぶ人たちにふと視線をやると、看板に「美輪明宏」の文字が…

「あ…」と思ったものの、当日は仕事です。別の公演日を探してチケットを購入することを考えれば、間近で見れたかも知れないのにその時は考え及ばず。

いつの間にか気がついたならば、銀巴里もジャンジャンも無くなり、たまたま「私も美輪さん好きだよー」という人がいたので「"双頭の鷲"が上演されるよ〜」とその方からお聞きし、一緒に観にいくことになりました。

舞台「双頭の鷲」

最初に美輪さんを知ってから、何十年も経っていたりして。

その後「毛皮のマリー」念願の「黒蜥蜴」も見ることができ、ディナーショーとやコンサートも数度行くことができました。それとトークショーも、たまたま招待券をもらって行けましたの。

映画「毛皮のマリ-」1983

でも、渋谷のジャンジャンの時に行けたなら、楽屋裏とかでお話もできたでしょうに残念無念。良い機会を目の前で逃してしまったのが悔やまれます。あたらもったいないっっ(その頃はまだライブ後にファンが楽屋に集まって、美輪さんと気さくにお話されてた←ブーム前)

美輪さんと言えば、「愛の讃歌」かなあとも思うんですけどね…

「Hymne l'amour / 愛の讃歌」

「老女優は去りゆく」

これも素晴らしいし。

けど、あえてこれかなーって思います。美輪さん自身が作られた歌だし。

「ヨイトマケの唄」1964

それに私自身の境遇も重なります。…って、私の親の職業は建具屋で、いわゆる建築業というもので内装業とも言えますけども。工務店とか、そんな感じの木工職人には違いありません。ヨイトマケ(土方)とは違いますが、とても近い職業です。親戚に土建屋はいましたけどね… 

てなわけで、実家は、左官屋さん水道屋さん大工さんなどなど建築関係の職業の職人たちが出入りしていたのですね。

今でこそ、さほど言われることはありませんが、職業差別する人っているわけですよ。サラリーマンじゃないから。ホワイトカラーではない、ブルーカラーということで叩く人っていたりする。

「どこの馬の骨とも知れない家の子」
そんな言い方をされたこともあります。

こちとら、「てやんでぃ!てめえが住んでいるその家、誰が建てたと思ってんだ!」そんな風に思ったりするわけです。

どんな仕事だって、それでお金稼いで食べているんだから、あんたらに迷惑かけているわけじゃなし…って感じですよね。

学がないとか、職人風情とか、底辺仕事とか、うちの親はそんな仕事をしていると陰口叩いてくる気取った人とか、そういう人に限って、旦那さんのお金で食べてるだけの、自立してない人だったり…まぁどうでもいいけど。

そんな感じで、この歌を聞く時。そんな子供の頃の出来事を思い出したりするのです。

単なる建築業の職人の子ってだけで色々と叩く人もいて、不快な想いをさせられたこともあったのですから、当事者であるヨイトマケの人たちは、もっともっと辛い目にあったのだろうなって…そう、思いを馳せたりもします。

「Warm Current」1957

「Black Lizard / 黒蜥蜴」1968

「舞衣夢 」1984年舞台

https://www.youtube.com/watch?v=z6I9v08AKPo

映画予告『美輪明宏ドキュメンタリー ~黒蜥蜴を探して~』

この映画観ましたー あと下北沢で「黒薔薇の館」のリバイバル上映も観に行きましたかね。なんとも言えない、お耽美の世界でしたww

もうね。本物の女性より女性らしくて、色っぽくて妖艶で、スバラに美しい。麗人とはまさにこの方のためにある言葉。物語の内容はどうでもよくて、美輪さんの美貌にうっとりため息出まくり。

そして、美輪さんは私の夢に二回ほど出演して下さったことがありますっっww 

一度目は、凛々しい若武者姿の美輪さんが川で御祓をしていらして、私はその側に使えるお小姓だったのね(何故かぢぶん10歳位の男の子)。

で、御祓が終わって、着物と刀を私が渡して、美輪さんがそれを羽織ると…

「行くぞ!! 十兵衛っ!」

それに対して私は、

「はっ! 四郎様」

…って、尻尾ふって付いてく、子犬みたいにお供するわけですよ。そう、何故か私の名前は十兵衛(なぜ??)。

そしてね、どこに行くかと思ったら…
橋を渡って、新宿の歓楽街なのwww

意味わかんね~謎

なんで、わざわざ川で御祓してから新宿に行くのよさって、ねぇっっ汗 意味のわからん夢でした。

そして二度目のご出演は‥‥私の家に何故か美輪さんがあのキラキラな格好で現れて(金髪ではなく黒髪でしたけど)。

「あなた、私のコンサートにいらっしゃい」と仰り、私がコンサートに行くと、バイトとして美輪さんのパンフレットやCDを会場で売っている…という夢でしたwwww

美輪さんには長生きして欲しいなあ。けど、怪我されてから、あまり表に出られなくなってしまいました。んで、ダライ・ラマ法王猊下と同じ年なんですよね。

被曝もされているわけだしなー 出来るだけ、もっと長くこの世にいて欲しいと望むのは、やはりファンの我儘なんだよなあって思ったりもするである。

でも、もっとコンサートとか、お芝居とか観たかったなあ(激しく後悔)。

そしてもし、テレビドラマで美輪明宏物語を創ることになったならば、美輪さんの役ってガッくん(Gact)しかいないのでは? とも思ったりする。見た目的に。


他blogに書いてあるものを、訂正・加筆・リンク修正の上、こちらに再度マガジンとしてまとめてUPしています。

「My Favorites〜音楽のある風景」
 2020/11/09 掲載記事より転載


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