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誘発する香り。

先日、久しぶりにすし詰め状態の電車に乗りました。
職場までは歩いて行く方が早いのと、買い物なども歩いて行ける範囲内で済ませてしまうため、なかなか満員電車に遭遇しない日々です。

本当に電車が苦手なので、嬉しい。
でも、電車に座ってうたた寝するのはとても好き。

ちょうど目の前に4、50代くらいの中年男性が2人立っていました。
満員電車でしたから、かなり近い距離に立っていたのですが、2人とも何とも良い香りがしたんです。

1人はすこしもったりしたような、石鹸っぽい、かつパウダリーな香り、もう1人は爽やかな清潔感があって、でもキンキンしていない少し甘い香り。
ふたりとも、暖かい香りでした。
似ているのは、コインランドリーの香り。
そうそう、2人とも違いはあれど、乾きたてふかふかの洗濯物の香りのような感じでした。

電車に限らず、良い香りがするとずっと嗅いでしまいますよね。

そして良い香り〜という暖かいきもちと一緒にふわっとやって来るのは、
うっすらとした希死念慮。

精神的に不安定だった10代から20歳頃は、希死念慮がダイレクトに死に近いような感じがあって、どうにかこれを遠ざけなければいけないという感じがあったので、とても居心地が悪かったです。
いまは、もう少し輪郭がぼんやりとして、遠くの方で「一応いるよ〜」と手を振っているという感じ。
ただこれは、激流の中溺れそうになっていたのが少し背が伸びて、つま先が着くようになったという感じに近い。

精神的に成長しているということなのかもしれませんが、自分のことを深く理解しようとしたら、自然とちょっとやそっとのことでは必要以上に傷ついたり、ストレスを感じたりしなくなったからだと感じます。

こんなような内容は以前にも書いているような気がするのですが。

これは私の性格なのだと思いますが、
落ち込んでいるとき、悲しいとき、怒っているとき、そういう感情がマイナスに大きく振れるとき、同時に楽しいような気持ちになります。
これはきっと、その先にある快楽、今抱えている感情から抜け出したときの感覚が好きで、だからその過程である今も好き。
また、そこに向かってパズルを完成させていくように、少しずつ解いていくのが楽しい。
もしくは、自分が何に対してそういう感情を抱くのか、いつも新しい発見があるという面白さなのかもしれません。

総じて現状が良いか悪いかで言うと、どうも判断は難しいですが、心の落ち着き場所としては極めて良いのでは、と思うので、それでいいのだ!

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