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伏せ目にすると二重がくっきりする【未央がしたたた...ためる #(8-1)】

こんにちは、今日は2023年8月21日です。

頑張ることに 疲れたときには
空を見上げて 涙を流そう

最近涙脆くなったなあ……なんて感じる機会、ありますか?
小さなときにはなんとも思っていなかった景色や音楽が、どうにも情緒をくすぐり涙が流れている――そんな瞬間に出くわすことも、珍しくなくなってきました。

ぼくが記憶するなかで、恐怖・嫌悪の感情以外で初めてコンテンツに対して涙を流したのは「ポケモン」のゲーム。自分のお気に入りのポケモンを主人公にしていたこともあり、エンディングのあるシーンに深く感情移入して泣いたことを覚えています。

次に記憶しているのは、「仮面ライダーW」の外伝映画。「仮面ライダーW」本編の結末自体も泣けると評判ですが、ぼくはむしろこちらの映画のほうにあてられました。
別の映画で敵役だった集団が主役の映画なのですが、彼らが「悪」として染まるに至るシーンに心を抉られ、初視聴時は嗚咽が漏れるほど泣いてしまいました(※オンデマンド配信サービスを利用して自宅で視聴しています)。

このふたつのコンテンツはどちらも、他者の体験している状況を想起して内的化し、その結果に涙が流れています。
いわゆる「泣けるシーン」に完璧に自己の経験が当てはまる場合は少なく、多くの場面はこのメカニズムが適用されると考えるべきでしょう。

ただし、自己の経験で完結するものがないわけではありません。
自己に蓄積された過去の記憶を想起させるものが、涙を誘うこともままあります。

例えば「Splatoon」のBGM。
初出PVから使われ、初代を象徴する「Splattack!」という名称のものです。
ぼくの人生で一番ハマったゲームであり、同時にぼくの人生のゴールデンタイムを彩ってくれた作品でした。「Splatoon」がきっかけで仲良くなった知り合いも多く、酸いも甘いもこのゲームから教えてもらったといっても過言ではありません。
久しぶりにこの曲を聴くと、当時の楽しかった思い出、純朴だった自分、数々のメモリーとともにほんの少しの後ろめたさを感じて目頭が熱くなります。

聴覚は視覚と同様かそれ以上に、感情に訴えるものが大きいと思っています。視覚を伴わないぶん、脳内に自分の記憶としての映像を投影することがしやすいからかもしれません。
あるいは、これは単にぼくが記憶を映像化する方向で再生する向きの人間だから、ということに過ぎないかもしれませんが……。
きっと調べればある程度の答えはあるのだろうけど、こういったことを考える過程が好きなので知らないままでいようと思います。
無知を楽しむのも悪くないと、ここ最近は特に感じるのです。

これからの人生、ぼくはあと何回感動の涙を流すのでしょう。
どんな場面に心を動かされるのでしょう。
まだ経験はないけれど、友達の結婚や出産に遭遇したらどんな気持ちなのかな。そのイベントの主役が自分であった場合はどうなるのかな。
気になることがたくさんで、楽しいですね。

これからも気になり続けていきたいと思います。
そうしていることがぼくをぼくたらしめてくれる、って。

さて、結婚といえば……。
先日執り行われたranzeさんとしぐりーらさんの結婚式!
こちら、With VRが撮影協力しております。

あたたかい気持ちになると同時に、仮想空間のひとつの閾値を超えたと感じる式典でした。
アーカイブも公開されていますので、ぜひご覧いただければと!

といったところで、今週はこのへんで!
ババンババンバンバン……ババンババンバンバン……

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