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投高打低の日本プロ野球⚾

⬇9月20日現在の、パ・リーグ打撃3部門のベスト10です⚾🏏


⬆こちらをご覧になっただけでも、投高打低がひと目でわかると思います。
パ・リーグは現在、3割打者は2名。
(=セ・リーグも同2名)

タイトルは、打率.310前後・本塁打30本未満・打点90あたりでの争いになりそうな模様。
現在、ホークスの近藤健介・柳田悠岐選手は、共に三冠王の可能性がありますが、もし仮に達成したとしても

               【.310・27本・90打点】

は、143試合ではかなり異例の数字での三冠王となります。
そのぐらい、現在の日本プロ野球界は、投高打低が進んでいます。
特に、投手が打席に立つ事のないパ・リーグは、セ・リーグより投手交代のタイミングが早く、より投高打低が色濃くなり。
40年以上プロ野球を観てきましたが、ここまで極端な投高打低は見たことがありません。

なので、何故その傾向が進んでいるのかを個人的に考察していく中で、あくまで個人的な推測ですが、大きな理由が2つ見えて来ました。

                  【①投手の分業制】

現在は、先発・中継ぎ・抑えの分業制が、さらに細分化されて来ました。
先発投手は100球を目処に、6回もしくは7回を投げ、以降1イニングずつ、中継ぎ・抑えが登板。任せられるイニング数が少なくなり、ペース配分を考えず全力投球が可能になりました。

以前から、打率3割で一流と呼ばれる打者。
10回中7回失敗しても一流されるぐらい、バッティングは本当に難しい。
そこに、全力投球のフレッシュな投手と9イニング向き合わなければならない。
それだけでも、打者は不利になります。
そこに加え、この後に書く、2つ目の理由が加わり、さらに打者は難解になります。

       【②投手の飛躍的なレベルアップ】

僕が高校球児だった1990年代前半は、ドラフト候補の高校生投手は、最速140㌔でも速球派と呼ばれていました。
プロでも150㌔以上のストレートを投げる投手はごく一部。

しかし2020年代の現在。
150㌔は高校生でも特に珍しくなくなり、大谷翔平・佐々木朗希両投手は、高3で160㌔・163㌔を投げました。
中学生で150㌔を出した選手もいます(=タイガース  森木投手)。
僕の住む町の隣町にも、昨年小6で、175cm・70kgの大きな体から最速135㌔を投げ込むスーパー小学生がいました。
順調に育てば、5年後のドラフトの目玉になりそう✨✨

現代プロ野球は、1イニング専門のセットアッパーやクローザーも、155㌔超はもはや当たり前。
各チーム5名ずつは、このあたりのスピードを誇る投手がいるはず。

さらに、155㌔のストレートに加え、スライダー・ツーシーム・スイーパー・フォーク・スローカーブ・ナックルカーブ・シンカー・チェンジアップ等、多種多彩。

この、投手の飛躍的な進化・レベルアップに、一役も二役も買ったのがWBC⚾
それまでは、日本の12球団の中で1番=日本一になるのがプロ野球選手の最大の目標でしたが、WBCの誕生により、世界一というさらに大きな目標が加わりました✨🥇🏆✨

日本一が最大の目標だった時代は、他チームの選手同士での自主トレや情報交換はありませんでした。
日本一を目指すために、わざわざ商売敵となる他チームの選手に手の内を晒す必要なんてないし、以ての外。

しかし、WBCの誕生を境に、その風潮は変わりました。

   【野球界の底上げのための、チームの垣根を越えた選手交流】

が当たり前になりました。
その先駆けとなったのが、ダルビッシュ有投手。

             〖最速156㌔の変化球投手〗

を自認するダルビッシュ投手は、自らの技術を出し惜しみなく若い世代に伝えます。
ファイターズ在籍時代に、変化球バイブルという本を出版した事もあったし、SNS等を通じて、食事やサプリメント、トレーニング方法についても出し惜しみなく公開します。
野球界全体の底上げのためでもあり、それを公開しても自分はさらにその上を行くという気概を持ち、実際37歳の現在も進化の歩みは止まる気配がない😉
WBCのスプリングキャンブでも、自分の技術・経験を余すこと無く若手選手に伝え、さらに自らも技術の探究のため、アドバイスを求めていく。

このダルビッシュ投手の姿勢が、投手の飛躍的レベルアップに繋がっているのは間違いないはず😉👍🏻´-

ただし、打者も投手同様、チームの垣根を越えた研鑽は当たり前になっています。
投手の進化の方が早い分、現在は投高打低が頻著になっていますが、あと5年ほどで、そのバランスは変わるとみています。
それが実現した頃には、日本プロ野球界は、さらなる飛躍の時代を迎えるはず😄🤘

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