『コンビニ人間』読後

今更ながら、芥川賞受賞作『コンビニ人間』読了。なぜ今更読んだか?今年の「現代の国語」の教科書に村田沙耶香さんの作品が出ていて、しょっぱなこの作品から入ろうと授業を組んだから。教科書の作品は『こそそめスープ』というエッセイ。は?と思いつつ、すぐに「コンソメ」と「コソソメ」の間違いの話と気づく。結論としては、《人はそれぞれの世界(マイワールドとでも言えば村田さんの思考に近いだろうか?)を持っていて、それはとても楽しいことだから、お互いの世界を行き来できるといいな》みたいな感じ。指導書的には、《だから、私(村田さん)の世界に皆さん、読者として遊びに来てよ》ということを言いたいのだ、と書いてある。まぁ面白い、というか変わった人~と思わせる作品である。(変わっている、と言ってよいのかどうか躊躇するが。)で、『コンビニ人間』を読んだことないんじゃぁ話にならんだろう、ってことで図書室で借りてきた訳である。で、まあこちらも面白くてさーっと読むことができた。先ほどの「変わってる」がやはりテーマなのかな。何が普通で何が普通でないのか?とか人(男性、女性、大人、子供などなど)としての役割とかなすべきこととか・・・そんな諸々が書いてあるような。ラストが近づくにつけて、「どんな結末を迎えるのか?」楽しみになってくるが、意外にもあっけなく小説は終わってしまった。うーん、ちょっと期待し過ぎちゃったけど、楽しく読めたのでよいとしましょう。ちなみに生徒、『コンビニ人間』誰も知らなかった。。。仕方ないか、受賞から8年くらい?経っているからなぁ。。。

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