国宝・燕子花図屏風 尾形光琳筆

毎年この時期に公開している、根津美術館のお宝、燕子花図屏風を観て参りました。例によって時間指定チケット。(コロナ禍が終わってもまだこれ・・・。ちょっと不便。だって、美術館ってふらっと気の向くままに行きたいものではないの?駅のポスター見て、あ!行こ!みたいなノリが許されなくなった世の中をちょっと恨んでいるのは私だけなのだろうか。。。と、心の声)お庭が見たいのでチケット時間より1時間早く到着。突破できるかやってみるか?と娘と顔を見合わせ、まだ入場時刻にならないチケットを差し出すと、あれ?すんなり通ることができた。。。(でもかつて東京ステーションギャラリーではじっと待たされたな。。。)
第一室、さすがに燕子花図屏風様は奥の方に鎮座ましますのでしょう、入り口には書と和歌との展示があり、その後、吉野の桜と竜田の錦のどでかい屏風など(これが娘のお気に入りとなった)、大和絵など。そして奥の座に『燕子花図屏風』が見えてきた!『わーイメージと違う!』地味な色合い、花びらがかなり沈んだ群青色、でも葉っぱは明るい緑。ポスターに見るキラキラした背景は黄土色・・・。雨の中でしっとり咲いている感じを思い起こしました。図屏風の前には長椅子が置かれているのですが、当然、皆様に陣取られていてなかなか空かない。しばらく待って長椅子の一番端に少し腰掛けてうっとり。久しぶりに感動しました。
美しい絵の後は美しいお庭を。いや、娘にとってはカフェの方が優先度が高いらしい。付き合って並ぶこと40分!いや、待った甲斐あり、ラッキーにもお庭に面したカウンター席が空いたのです!カウンターにお茶とケーキを並べてバックの緑を映して私のニコンのカメラで写真を撮りまくる娘。NEZUカフェ、結構話題なので、娘だけでなくインスタ女子を多数発見しました。お庭で靴を履き替え、夏の装いでモデルになりきる外国の方などなど。。。お庭には本物の燕子花がたくさん咲いていて、まあ、風流だこと。表参道とは思えぬ和の雰囲気を堪能しました。自分が日本の美術をこんなにも好きだったんだな、と再確認できた一日でした。あ、NEZUカフェもよいですが、次回はお庭でのお茶席に行ってみよう!と思っています。

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