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マザーグース(1)

マザーグースの歌をご存知ですか?
マザーグースと言えば、ハンプティ・ダンプティなどが有名ですね。

子守歌からあそび歌、あたりまえなことを口ずさむ歌や、歴史的事実が元となった風刺歌まで実に様々なものがあります。
それらは空想の産物とは異なり、まさに生きて目にする光景を元に、または直接ストレートに詩にしたかのような生々しさを含んでいます。
不気味でリアルで、あるいはナンセンス。
そんなマザーグースの1部を、
谷川俊太郎さん訳バージョンから抜粋してご紹介します。

マフェットのおじょうさん
じめんにすわって
おやつたべてた
そこへおおきな くもがきて
となりに すわりこんだので
マフェットのおじょうさん
びっくりぎょうてん いちもくさん

トミー・スヌックスとベッシー・ブルックス
ぶらぶらしてた あるにちようび
トミー・スヌックスがベッシー・ブルックスにいうことにゃ
あしたはきっと げつようび

ろっぴきのはつかねずみ すわっていとをつむいでた
とおりがかったねこがのぞいた
"なにしているの みなさんがた?"
"とのがたのうわぎ おっているのさ"
"はいっていとを きってあげようか?"
"いえいえけっこう ねこのおくさん わしらのあたまを かみとるからね"
"とんでもないわ そんなことしない ただてつだってあげるだけ"
"そうかもしれない だけどやっぱりいれてはあげない"

(抜粋元: 講談社文庫 マザーグース 谷川俊太郎訳)

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