やまざきさよこ

日常を、素直にありのままの姿で描くことを意識して、絵本を創作しています。好きな小説は、…

やまざきさよこ

日常を、素直にありのままの姿で描くことを意識して、絵本を創作しています。好きな小説は、村上春樹さん著『カンガルー日和』。

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絵本『いいな いいな』

心が満たされないことも多い日常が、少しでも優しくあって欲しいという気持ちを、絵本にしました。 Amazonにて販売中です! ご覧いただけたらうれしいです!

    • マザーグース(5)

      マザーグースの歌をご存知ですか? マザーグースと言えば、ハンプティ・ダンプティなどが有名ですね。 子守歌からあそび歌、あたりまえなことを口ずさむ歌や、歴史的事実が元となった風刺歌まで実に様々なものがあります。 それらは空想の産物とは異なり、まさに生きて目にする光景を元に、または直接ストレートに詩にしたかのような生々しさを含んでいます。 不気味でリアルで、あるいはナンセンス。 そんなマザーグースの1部を、 谷川俊太郎さん訳バージョンから抜粋してご紹介します。 あごまで ボタ

      • マザーグース(4)

        マザーグースの歌をご存知ですか? マザーグースと言えば、ハンプティ・ダンプティなどが有名ですね。 子守歌からあそび歌、あたりまえなことを口ずさむ歌や、歴史的事実が元となった風刺歌まで実に様々なものがあります。 それらは空想の産物とは異なり、まさに生きて目にする光景を元に、または直接ストレートに詩にしたかのような生々しさを含んでいます。 不気味でリアルで、あるいはナンセンス。 そんなマザーグースの1部を、 谷川俊太郎さん訳バージョンから抜粋してご紹介します。 ちっちゃながき

        • マザーグース(3)

          マザーグースの歌をご存知ですか? マザーグースと言えば、ハンプティ・ダンプティなどが有名ですね。 子守歌からあそび歌、あたりまえなことを口ずさむ歌や、歴史的事実が元となった風刺歌まで実に様々なものがあります。 それらは空想の産物とは異なり、まさに生きて目にする光景を元に、または直接ストレートに詩にしたかのような生々しさを含んでいます。 不気味でリアルで、あるいはナンセンス。 そんなマザーグースの1部を、 谷川俊太郎さん訳バージョンから抜粋してご紹介します。 ちっちゃなボー

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        絵本『いいな いいな』

          マザーグース(2)

          マザーグースの歌をご存知ですか? マザーグースと言えば、ハンプティ・ダンプティなどが有名ですね。 子守歌からあそび歌、あたりまえなことを口ずさむ歌や、歴史的事実が元となった風刺歌まで実に様々なものがあります。 それらは空想の産物とは異なり、まさに生きて目にする光景を元に、または直接ストレートに詩にしたかのような生々しさを含んでいます。 不気味でリアルで、あるいはナンセンス。 そんなマザーグースの1部を、 谷川俊太郎さん訳バージョンから抜粋してご紹介します。 ディケリ ディ

          マザーグース(2)

          マザーグース(1)

          マザーグースの歌をご存知ですか? マザーグースと言えば、ハンプティ・ダンプティなどが有名ですね。 子守歌からあそび歌、あたりまえなことを口ずさむ歌や、歴史的事実が元となった風刺歌まで実に様々なものがあります。 それらは空想の産物とは異なり、まさに生きて目にする光景を元に、または直接ストレートに詩にしたかのような生々しさを含んでいます。 不気味でリアルで、あるいはナンセンス。 そんなマザーグースの1部を、 谷川俊太郎さん訳バージョンから抜粋してご紹介します。 マフェットのお

          マザーグース(1)

          村上春樹 象の消滅

          村上春樹さんの『象の消滅』をご紹介します。 (あらすじ) ある朝、主人公は新聞で、町にある象舎から象とその飼育係の男が突如姿を消したことを知る。 象の足につながれていた鉄の枷は、鍵がかかったままであり、それに象が「脱走した」形跡はなく、象は明らかに「消滅して」いた。 町の郊外にあった動物園が経営難を理由に閉鎖された後、いろいろあって町に引き取られた年老いた象だった。 主人公は普段、電気メーカーの広告部に勤務し、ニーズに基づいて仕事をこなし、週末になると(象という動物に興味を

          村上春樹 象の消滅

          村上春樹 パン屋再襲撃

          村上春樹著『パン屋再襲撃』が、読みやすくて面白いので、そのあらすじをご紹介します。 まだ村上春樹さんを読んだことのない方にも、おすすめです。 (あらすじ) 夫婦である男女が、ある夜中の2時頃に目を覚ましてしまい、堪え難い空腹感に襲われる。 冷蔵庫にはほとんど何も残っておらず、食べられそうなものはビールと数枚のバタークッキーのみ。 そんな状況の中、夫は過去に自分がパン屋を襲ったことを思い出し、妻に話し始める。 夫は昔、空腹がもとで、パン屋に強奪に入ったことがあったのだった。

          村上春樹 パン屋再襲撃

          詩 雲

          作家たちは 謎めいた もやもやを書き 思わせぶりな問いかけに 答えはないことを 繰り返し証明する そして読者は本を閉じ たいくつそうに 空の雲を目で追うのだ タイトル『雲』 作 やまざきさよこ

          目先の愛

          新海誠監督の作品には、 「世の中の莫大な問題よりも、ぶっちゃけ目先の個人的な愛」 という特徴があるように感じる。 井上陽水さんの『傘がない』を思わせるような、リアルで綺麗事なしの正直な切り取り方で人間を捉えていると思う。 もちろん、新海誠監督は、社会全体を思いやる心も丁寧に描いているが、それだけではない、人が良くも悪くも「人間」であることで自覚しておかなければならないことも、作品の中に秘めているように感じずにはいられない。 時に善とも悪とも捉えがたい、生きるための本能の横で

          詩 お世話

          やっかいな私を お世話する 笑うか 思考するか 泣くかして 1ヶ月という よく分からない単位を 繰り返し生きているうちに 私は 私であることの ひがいしゃになっていた 「好んでやってない」 愚痴を言ったら 私は 黙り込んでしまった タイトル『お世話』 作 やまざきさよこ

          詩 本音

          ちょちょいと 言葉を使ってしまえば 証明なんて 簡単だ あれが「良くない」ことなんて だけども 正しいか 間違っているか それは結局 千差万別 ニンゲンたちには 通用しない 本音を話せば ただ憎まれるだけ だから言葉の剣を しまいこみ 胸をぐっと押さえるの 吐きそうな人みたいに タイトル『本音』 作 やまざきさよこ

          詩 のっぺらぼう

          今日の憂いは やがて明日には 昨日の憂いへ。 どこかで会ったことのある なんでもない 知人のような顔をして、 それはこちらをのぞいてくる。 そうしてヒトはふいに、 すべてに飽きていることに 気づくのだった。 タイトル『のっぺらぼう』 作 やまざきさよこ

          詩 のっぺらぼう

          詩 ミルクティー

          紅茶にミルクを 注いだとき それまでの私が 歪み出す ずいぶんいろいろなことが 分かってしまったから 理屈で説明できる感情たち むずかしい気持ちを 近ごろほとんど 見かけなくなった コップの底に 残されたのは 平凡で単純な悲しみだった タイトル『ミルクティー』 作 やまざきさよこ

          詩 ミルクティー

          詩 違い

          「速い。」とプンプン。 「遅い。」とイライラ。 ゆっくりとざっくりがにくみあう。 都合が合わないのは、 お互いさまさ。 別々に生きましょう。 私たちは、もともと 違っているんだから。 タイトル『違い』 作 やまざきさよこ

          詩 会話

          孤独を見せ合えば、 色も形も違うんだ。 それでも何か 共有したくて、 つまらない言葉を交わすんだ。 タイトル『会話』 作 やまざきさよこ