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クロアチア・スロヴェニア旅行 プリトヴィツェ湖群国立公園へ

2023年6月1日(木) 
アドリア海のかわいらしい街、オパティヤを後に再び内陸へ。プリトヴィツェ湖群国立公園を目指します。

途中、「妖精の住む村」ラストケ村に立ち寄りました。至るところに水の流れる自然豊かな村です。木造の家も多く見られ、水車が回っていました。

川や滝のすぐ近くに家々が 
「洗濯物乾きにくそう」などと身も蓋もないことを言い合いながら散歩

ラストケ村も含めこの一帯は1991-1995年の内戦の舞台となったところ。ラストケ村への道の途中、弾痕の残る建物もまだ残っていましたが、カメラを向ける気にはなれませんでした。
内戦についてはこれから改めて勉強したいと思います。

小さな滝や小川があちこちに
このような地形が出来上がる理由の説明ボードのようでした
説明の看板にまるい穴が空いていたのは、顔出しなのか?そうじゃないのか…

そしてついに世界自然遺産、プリトヴィツェ湖群国立公園に到着!今日は4時間歩く予定です。(震…!)

国立公園マップ(出典:公式ウェブサイト
プリトヴィッツェ「湖群」という名前の通り、16の湖が92もの滝で
階段上につながっているという不思議な地形
500m以上の高低差があるとのこと
ほんものには出会いませんように

まずはスキー場の大食堂のような広いスペースでランチ。やたら音の響く部屋で、クロアチアの中学生?高校生?一団の元気いっぱいの声を聞きながらの食事に少々呆気に取られながら^^;

ランチはマスのグリル 身がふわふわ
じゃがいもとほうれん草の付け合わせは定番?よく見かけました
お皿には「プリトヴィツェ湖群」を意味するPlitvička jezeraの表記が

プリトヴィツェ湖群は19世紀後半にはすでに観光地化され、1949年には旧ユーゴスラヴィアにより国立公園化、1979年には世界自然遺産に登録されたものの、1991年にまさにこの場所からクロアチアの内戦が始まり(プリトヴィツェ湖群事件 英文Wiki)、一時は危機遺産リストに登録されてしまったとのこと。美しい自然を前に過去の内戦を思うと、平和のありがたさがいっそう心に沁みます。

山水画のような風景
遊歩道に行列ができている!
「花の名前は詳しくないの、でもこれは日本語で『ナデシコ』でしょう?」と現地ガイドさん
湖と滝が細長く連なっているのがわかります
写真だと分かりにくいですが、きれいな虹が🌈
水音が轟きわたります
透き通った水に映り込んだ空にうっとり
前日の雨により水量が多く、迫力がありました
柵や手すりがほとんどない木道を進むので、足元に注意!


クロアチア出身のソプラノ歌手 ミルカ・トルニナ (Milka Trnina 1863-1941) のレリーフ
ザグレブでの公演に出演した際の出演料をこの公園の保全のために寄付したとのこと
彼女の名前を冠した滝も
スイカを冷やしたらよく冷えそう
蕗のようなものもたくさん
水の勢いで根っこから倒れている木
倒木で水の流れが妨げられ、干上がっている池もありました

水の中に倒れこんだ木などに石灰成分がついて石灰質堆積物(石灰化かと思っていたら、石灰華だそうです)が積み重なり、このような地形が形成されていくそうです。

湖底にも木の枝のようなものがたくさん沈んでいます
国立公園に住み着いているわんこ
ごはんはどうしてるのかな
滝や水の流れがない大きな湖は嘘のように静か
地図の赤い地点から湖を斜めに船でわたります
歩き続けていたので、乗船中はいい休憩タイムになりました
船内はぎゅうぎゅう詰め
「アムステルダムには行ったことないんだよ」というオランダのおじいさんとお隣になりました
木道を飲み込んでしまうのではと思うほどの水流
実際、閉鎖される日もあるようです
見たことのない花も

湖群の4時間ウォークを終え、最後の力を振り絞って坂道をのぼると、今日の宿が現れました。国立公園の中に立つ国民宿舎的な Hotel Jezero に泊まります。Jezeroは湖という意味。ということは、レイクホテル。なんだか昭和の旅情があっていい名前。

山小屋っぽい外観にワクワク

多少の古さは感じられますが、妙に落ち着く佇まい。ホテルの部屋からは湖は見えませんが、滝の音が聞こえ、森に包まれているようです。一息ついていると、突然の夕立ちが。間一髪でした。雨の中歩き続けることにならなくてよかった…

さて、ここもまたブッフェの夕食。あまり期待はしていなかったものの、種類が多くて、ちょっと庶民派な味つけが好評でした。

ヴェレビツコ Velebitsko という地ビール

たくさん歩いた後ですが、身体をストレッチする意味で今日もプールへ向かいます。ホテルのインフォメーションにはプールがあると書いてあるものの、なかなか場所が見つかりません。地階の回廊をぐるぐるし、ちょっと病院のような雰囲気のあるドアを開けて恐る恐る進むと、小さなカウンターに女性がいて、ここがプールとサウナの受付でした。健康診断の検査着に着替える脱衣所のような小さなロッカールームで準備をすませ、半円の小さなプールへ。私以外には誰もおらず、半地下で暗く、しかも配管の関係なのかなんなのか、時折不思議な音が響きます。妙に怖くなってしまい、あっという間に退散しました。身体はほぐれたので、良しとしましょう。

ホテルの廊下のテーブルの上にちょこんと置かれていたクロアチア郵政のポスト

4時間の湖群ウォークを怪我もなく無事終えることができ、ほっとした気持ちでよく休めました。明日は再びアドリア海に向かいます。

つづく


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