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私にとっての春の山菜ボウナ

 水曜は八軒自然科学クラブの思い出話です。今回は、前々回、前回に続いて春香山の話です。

 前回の記事で書ききれなかった山菜にヨブスマソウがあります。別名、ボウナとも呼ばれている山菜です。
 弓矢の鏃(ヤジリ)の様な、三角形に近い形の葉っぱが特徴的な山菜です。茎の中は中空になっており、切断面からは独特の薬っぽい匂いがします。
 茎の太い方が食べ応えがあるので、私は太めのものを採取する様にしていました。因みに、草丈と茎の太さには相関関係は無いようで、ひょろっと細長いのもあれば、太めで短いものも、太めで高いものもあります。
 食べ方は、葉っぱを全部落として茎だけにし、それを茹でて酢味噌和え…が、私の好みです。独特の匂いが味噌の香りと見事にマッチし、「山菜を食べてるなぁ」と言う気持ちにさせられます。
 春香山登山の日の夕食は山菜の天麩羅になるのですが、天麩羅の箸休めにピッタリ。もちろん、この酢味噌和えだけでも美味しくて、日本酒が止まらなくなります。ビールとの相性もバッチリです。
 茹でる時、柔らかい茎なら皮付きでも問題ありません。触ってみて、「ちょっとカタめだな」と感じる時は、皮をむいてから茹でた方が美味しいと思います。
 葉っぱを捨てるのが勿体ないという方は、葉っぱを天麩羅にすると良いでしょう。少々モサモサした食感で、独特の匂いも強めですが、「ザ・山菜」って感じの味がします。
 なお、5月から6月末くらいまで食べられるので、小樽のキャンプの時にも採取できました。春香山だけでなく、割と、どこにでも無節操に生えている山菜です。
 我が家では妻も大好きな山菜で、ボウナの酢味噌和えを食べると、「あ~、春が来たねぇ」と語り合っていたものでした。


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