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Division考察(個人的解釈)

これはたくさん生まれるであろう解釈の一つです
自分はこう感じたという話
noteの構成
①歌詞の考察
②MVの考察
③曲の全体考察

①歌詞の考察
歌詞

ねえきっと想うだけじゃ
伝わらないものもあるから
神様は僕たちに言の葉を宿した

神は想いを伝える手段として僕たちに言の葉を宿した

明瞭に映るファインダー
喜怒哀楽は具現化する
豊かさに反比例して
肥大する悪夢

ファインダー(スマホ、TV、カメラ)の画面に人の喜怒哀楽の感情が簡単に見える
がその豊かさに反比例して悪夢、トラウマ、負の感情も肥大していく

本来、愛や憂いや喜びの
ゲシュタルト成した希望も
諸刃の剣だった

ゲシュタルト成した希望?
難しいので逆で考えてみる
ゲシュタルト=ドイツ語で塊、形
・ゲシュタルト崩壊
塊が個々としか見えなくなる
ex. 教室の黒板に書いた漢字が果たしてこれで良かったのかと感じた途端、自信がなくなって、ただの線の集合にしか見えず、呆然とすること

なのでその逆
「ゲシュタルト成す」
→個々が集まって塊を成すこと
→本来は愛や憂いや喜び、それぞれの感情は一つの塊として希望という意味を成すために使われていたのにそれが諸刃の剣だった

諸刃の剣
=プラスも大きいがマイナスも大きいもの
豊かさに反比例して肥大する悪夢も当てはまる比喩

言葉一つで無くしたもの
空白の中に 何を描く?
言葉一つで救えただろう
光の分だけ 陰る最果て

過去に言葉という諸刃の剣で失ったものがある
空白の中に何を描く?
疑問系だから、
迷っているのか、問いを投げかけている
救えただろうは救える可能性もあったのに救えなかったというニュアンス、後悔している
光が大きくなるにつれて陰っていき、最果て、ゴールが見えなくなっていく

哀しみの泪が 
マテリアルのダイヤモンド
深い闇堕ちてゆく
追憶のワンダーランド

マテリアル=材料
哀しみの泪はダイヤモンドの材料
深い闇に堕ち、ワンダーランド、理想郷を思い出す

いつか見た安息の郷に
巻き戻れるのならばきっと
間違ってしまわぬように

郷=理想郷
ここでは、今の誹謗中傷だらけの世の中の対比で誹謗中傷がなかった過去のSNSを安息の郷と例えている気がする
いつかみた安息のSNSに巻き戻れるのならばきっと同じことを繰り返さないように
もし戻れたとしてもまた誹謗中傷をSNSで繰り返さないように

残響の届かない場所で
君を待つ永久のロンリネス
隣り合わせてる

残響の届かない場所=あの世
あの世で永久の孤独が待っている
死と隣り合わせてる

解き放てば楽になれる
どこまで走れば辿り着く? 
常世総て白紙にしたい  
無常の輪廻で踊らされている  

解き放つ=希死念慮を解き放つ、死ぬ
どこまで走ればゴール(最果て)に辿り着ける?
常世全て白紙にしたい=人生全てなかったことにしたい、
無常の輪廻=諸行無常が輪廻している

諸行無常=世の全てのものは、移り変わり、また生まれては消滅する運命を繰り返し、永遠に変わらないものはないということ

輪廻=回転する車輪が何度でも同じ場所に戻るように、生と死を繰り返すこと

「無常の輪廻で踊らされている」
要するに
この世界の全てのものは生と死、破壊と再生を繰り返す。死にたい、生きたいという感情も常に変わり続けて、繰り返される(輪廻)から自分は踊らされていると気がついた

いったんここまでの本人の心情の変化を整理すると、言葉という諸刃の剣で過去になくしたものがあり、その後悔を思い出していると終わりが見えない闇のループにハマって死にたくなる。でも、それは諸行無常の輪廻に踊らされているんだと気がついた

では続きラスサビの歌詞考察始めます

言葉一つで無くしたもの
空白の中に何を描く?
言葉一つで救えただろう
光の分だけ 陰る最果て

1サビと同じ繰り返し 後半に詳しく解説します

後悔に刺した刃
痛みを知る君の盾になろう
世の理に忍び寄って
運命に一矢報いるとき

世の理=この世間、世界に忍び寄る、
だから、世間に合わせる、従う、社会に適合するなど

運命に一矢報いる時=自分の決められた運命、才能に抗ってひっくり返そうとする時
後悔に刺した言葉の刃は
今後、言葉の痛みを知る君を守る盾になる

ここはかなり難しいので神サイ柳田に当てはめて拡大解釈しました

世の理に忍び寄る 
は世間で売れる、天下を獲る
だけど自分に才能はないから
→その運命を変えたい
→一矢報いたい

要するに
天下を獲るために才能ない自分に一矢報いようとする時、過去の後悔の刃が多いほどそれが今後自分の盾となる
って拡大解釈しました

喜と哀楽のトライデント
この拳は守る為に在る
凍てついてしまった心も
融かすほどの詠唱

トライデントはフレデリカのPVにもでてくる

これは武器
諸刃の剣となる言葉も同じ武器
喜怒哀楽じゃない理由は、怒の感情は言葉の武器として使わないでほしいから
そして、
この拳

は守るために使ってほしい
詠唱、

詠唱=言の葉の歌は凍てついてしまった心を融かすために使ってほしい

追記:インタビュー見たら柳田が説明してました。https://okmusic.jp/news/533381



歌詞考察はここでいったん終わり、次は
②MVの考察
をします

冒頭は大穴洞窟にいる柳田周作

次に出てくる謎のこれは

フレデリカのこれ

↓森林を1人で彷徨う柳田周作

↓別世界で演奏してる神サイ

↓1サビになると大穴の中、紅葉している木の前で演奏している神サイ

↓2番になるとまた入り組んだ世界で演奏してる神サイ

↑精神世界ぽい?2番の歌詞的に過去の記憶を回想している描写かもしれない

↑どんどん遠くなっていく
→どこまで走れば辿り着く?出口が見えない描写

↑これはぐるぐる回っているから無常の輪廻で踊らされている描写

間奏に入ると

↑木の周りに上から光の粒が降ってくる

その後、いきなり

↑森林を彷徨っていた柳田周作がここにテレポートされる

その後、柳田が後ろにある木を見た瞬間に

↑演奏してる神サイ4人がでてくる

↓その後、洞窟を見上げて手を伸ばす柳田周作

↑これは過去の後悔を乗り越えて、プラスの感情、行動に変わった描写だと思う

その後、ラスサビ
空白の中に何を描こう?のところで

↑光の粒が上に上がって集まっていき、

↑クリスタルの結晶となり

↑下にある木を守るようにクリスタルが生えている

その描写のまま演奏を続けて曲終了

以上、これらのファクトを整理してこう解釈しました。

森林を彷徨ったり、洞窟の中にいる柳田周作は言葉によってなくしてしまった過去を後悔して、出口の見えない闇のループをしてる描写

入り組んだ世界で神サイが演奏してるのも過去の記憶の回想

大穴の下にある紅葉した木は「心」の比喩
なぜ紅葉?
木を守るために紅葉している。紅葉は葉に含まれる葉緑体が分解され回収されるまで葉を日の光から守るために行われるもの。
葉の中の葉緑体がなくなるので光合成は行われない。光合成をしないとどうなる?
植物は光合成でエネルギーを得ているので、光合成をしない場合は、他の何かからエネルギーをとらなくてはならない。

上から降ってくる光の粒は神様からの言の葉
言の葉が集まって、塊、クリスタルとなって
紅葉樹(心)の盾となり、エネルギーとなる。
→言葉は心を守る盾となる

最初から2番までずっと後悔していた柳田周作が間奏で光の粒を見て、言の葉の正しい使い方に気づき、上にある大穴に手を伸ばすと言の葉が集まっていく。
それがクリスタルと変化し、紅葉樹を守る盾となった。
間奏からラスサビにかけてもメンバーと合流して演奏して柳田周作が強くなった風に見える。
言の葉がクリスタルとなって心を強くしたんだと思った。
以上より

哀しみの泪がマテリアルのダイアモンド
後悔に刺した刃(言の葉の諸刃の剣)
痛みを知る君の盾になろう
の伏線回収

ちなみにクリスタルの石言葉は「純粋」「無垢」「完全」「浄化」。心身に溜ったネガティブな気やマイナスなエネルギーを深く浄化し、まるで澄んだ水晶のような、まっさらな状態へと導いてくれるパワーがあるといわれています。
→マイナスな心を浄化
→凍てついしまった心を融かすほどの詠唱(言の葉の歌)

さらにまとめると、
紅葉してる木は日の光を欲していない心の比喩
だけど、光合成でエネルギーを作れないため他のエネルギーを欲している。上から降ってくる言の葉を柳田周作が見つけた時、それらが集まって、クリスタルとなり、心を守る盾、エネルギーに変わった。

最後に
③曲全体の考察
をします

この曲の核となる歌詞は
「空白の中に何を描く?」
だと思います。
過去に言葉によってなくしたものがある。救えただろうものもある。いつか見た安息の郷のように言葉が人を救ったり、愛を伝える手段として使われていた時もあった。言葉は人を殺せるし、人を救える、諸刃の剣である。言葉をどう使うかが、その先の動向、方向性が変わる大きな分かれ目、分岐点となっていく。

曲名「Division」の意味は「分岐点、分水嶺」だと思う。

分水嶺=物事の方向性が決まる分かれ目のたとえ。

言葉は
殺せるし、救える
傷つけられるし、傷を癒せる

「空白の中に何を描く?」
→君はどっちを選びとる?

聴いている人に何度も問いかけている。

フレデリカのキャッチコピー
「言葉は希望か、絶望か。」

そして、
「後悔に刺した刃
痛みを知る君の盾になろう」

この歌詞を踏まえて
柳田周作の本心、伝えたいことはこれかなと解釈しました。

人生においてしんどかった記憶、後悔、傷、自分に向けて刺した言葉の刃は、
未来の自分を強くして、守ってくれる盾に変わっていく。
他人の痛みを理解できるようになる。
他人に「怒」の言葉を使わないで、優しくなれる。僕はそうだった。

この曲を聴いてくれた君へ。
どうか言葉は人を傷つけたり苦しめたりする為ではなく、喜ばせたり守ったり救ったりする為に使ってほしいと願っています。







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