REM 考察

歌詞

曝け出して砕いた想いに句読点を何度でも打った

砕いた想い
=思ひを砕く
=あれこれと思い悩む

→本心を曝け出して、あれこれ思い悩んだ想いに終止符を何回も打った

埃まみれた指針は止まったまま動き出せずにいた

→埃まみれの時計の針は動き出せずにいた
時間が止まったままで前に進めない
(句読点を打っているから)

ひなげしの花びらが夢か現か惑わせる
芳しき残り香を追憶の中に閉じ込めて

・ひなげしの花言葉
=別れの悲しみ

・芳しき残り香
=良い匂いが残ったもの

・追憶
=過去を思い出して想いにふけること

→ひなげしの花びらの匂いを嗅ぐと夢か現実か曖昧になっていく
その残り香を嗅ぎ、別れの過去を思い出し、想いにふける

間奏、ギターソロ
(夢の中にダイブしてる気がする)

ひなげしの花びらが夢か現か惑わせる
目蓋の裏側には横たわる君の影法師

影法師
=光が当たって、物や地上に映る人の影

横たわる君の影法師
=アルバム「エーテルの正体」初回限定盤のジャケ


→目を瞑って夢を見ると、横たわる君の影が見える。

二人笑った時間があの日見た夕暮れのようで
かたわれ時じゃ二人はもう二度と逢えぬと知りながら君と⋯

かたわれどき
=2016年の映画「君の名は。」から生まれた造語。昼でも夜でもない薄暗い時間帯、夕方など。人の輪郭がぼやけて、誰だか分からなくなる時間。
映画の1回目のかたわれ時では、お互いの気配を感じとれたけど、姿は見えないので二人は逢えなかった。

最後、2回目のかたわれ時では、お互いの時間軸が重なるという奇跡が起きて二人は逢うことができた。

なので、基本的にはかたわれ時では二人は出会えないが、奇跡が起きると逢えるということが言える。

→二人笑った時間はあの日の夕暮れのように綺麗だったな。でも夕暮れ、かたわれ時じゃ、人の輪郭がぼやけて、誰だか分からない、シルエットしか見えない、君の影法師しか見えなくなる。だからお互いがお互いを認識できない。二人はもう二度と逢えないだろう。それでも君と…


・曲名REMの意味は?
→レム睡眠
レム睡眠ではストーリー性のある夢を見がち

まとめると
この曲は

ひなげしの花びらの残り香を嗅ぐと、夢と現実が曖昧になり、いつの間にか目蓋を閉じていた。レム睡眠中に夢を見た。2人で笑い合った時間はあの日見た夕暮れのように綺麗だなと思った。でも、夕暮れ、かたわれ時じゃ、人の輪郭がぼやけて、誰だか分からない、シルエットしか見えない、君の影法師しか見えない。

砕いた想いに句読点を何度でも打ったけど
もう二度と逢えぬと知っていても
それでも
奇跡が起きて
どうか
君と逢えたらな…

p.s.
事象の地平線 シークレットトラック
のサビの歌詞にも
「夕暮れ空 乱反射して僕らを赤く染めた」
とでてくる

夕暮れに君と過ごしたことは
柳田周作にとって大切な記憶なんだろう。

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