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ウイスキー検定 蒸留


蒸留用語


ウォッシュスチル 
初留釜。一回目の蒸留で使用するスチル

コフィースチル
1831年にアイルランド人のイーニアスコフィーが開発した連続式蒸留器
1826年に考案したのロバートスタイン

コンデンサー
気化したアルコールを冷却させる装置

スピリッツスチル
再留釜。2回目の蒸留に使用するスチル。
ローワインスチルともいう

スペントリース
2回目の蒸留後釜に残された蒸留廃液のこと

ダブラー
バーボンで使用する精留器のこと。

ニューポット
蒸留されたばかりのニュースピリッツのこと

ビアスチル
バーボンで使用する1塔式の連続式蒸留器のこと。
ビアスチルとセットで使う

フェインツ
2回目の蒸留の時最後の方に出てくる留液のこと

フォアショッツ
2回目の蒸留のとき初めに流れ出る留液

ポットエール
初留で残った蒸留廃液。スペントウォッシュ、バーントエールともいう

ライアーム
ポットスチルと冷却装置を結ぶパイプ

ローワイン
一回目の蒸留で得られた留液




蒸留について簡単に


・発酵工程で得られたモロミを濃縮し、より      高いアルコールを抽出する 
 作業です。

・アルコール度数を高める目的があります

・アルコール度数が高いほど香味成分が薄く   なります



ポットスチルラインアームコンデンサー(冷却装置)の順に蒸気が通っていきます


・大まかな流れとして

1 モロミをポットスチルという蒸留器に投入

2 加熱しアルコール蒸気が発生

3 蒸気がラインアームを通りコンデンサーに移動。コンデンサー(冷却
  装置)で冷却し液体に戻す




※蒸留は2回蒸留が基本です。(3回蒸留を行う蒸留所もあります)
一回目の蒸留を行うスチルをウォッシュスチル、2回目の蒸留を行うスチルをローワインスチル、またはスピリッツスチルといいます
 





①モロミをポットスチルに投入

ポットスチル(単式蒸留器)にモロミを投入します。この時のアルコール
 度数は7~9%です。
 このポットスチルは銅でできており、形状はストレート型、バルジ型
 ランタン型など様々なタイプがあり、形によってウイスキーの香味成分
 も変わってきます 

なぜ銅でできているのか?

加工しやすい

熱伝導率に優れている

銅と反応して様々な香味成分が形成される

銅と硫黄化合物と反応して不快成分が取り除かれる



形状について

ストレート型
蒸留成分がそのままラインアームに到達するため重い酒質になる

バルジ型
膨らみの部分で蒸気が滞留するため軽い酒質になる




②モロミを加熱しアルコール蒸気が発生


・加熱することにより蒸気が発生します。

 釜の底から加熱する直火炊きとパイプを釜の中に設置し130℃の蒸気を
 送り込んで加熱するスチーム加熱があります
 水は100℃で沸騰し気体になりますが、アルコールは78.3℃で蒸発します

 直火炊きは重い酒質に、スチーム加熱は軽い酒質になります



③コンデンサー(冷却装置)にて液体に戻す



・蒸気がラインアームを通りコンデンサーにて冷却され液体に戻ります

冷却装置にはワームタブ式シェル&チューブ式の2種類あります
まずは2つの特徴を説明します


ワームタブは昔ながらの伝統的な冷却方法です。


ワームタブの特徴

・蛇管の中にアルコール蒸気が通っている
        
・冷水の入った桶の中に蛇管が設置されている

・管の外側から冷やされ中の蒸気が液体になる

・重い酒質になる


シェル&チューブの特徴

・道管の中に複数の細い管が入っている

・道管の中には蒸気が、細い管の中には冷水が入っている

・冷水の入った細い管の表面で蒸気を冷やし液体にする

・軽い酒質になる



おわりに

ここまで読んでいただきありがとうございます!
ウイスキー検定、ウイスキーコニサーを目指してる方向けの説明ですが、知りたい情報がないと思った方も多いと思います。
私自身がウイスキープロフェッショナルとウイスキー検定1級を取得しているため安心して質問してもらって構いません
Twitterにて個別に質問も受け付けているので気軽にご相談ください


twitter  rohiwhisky
 





























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