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失敗から学んだ私のカイゼン

人に伝える意識の変わった最初の指導係の失敗エピソードです。

初めての指導係


当時20代の私は、離職率が高い会社でベテラン社員もやめてあっというまに自分が古株へ・・・。
引継ぎもままならず残業時間80時間、ついに派遣社員が入社してくれました。
自分の備忘録をひっぱりだして、マニュアル作りに精を出しました。

いざ、業務引継ぎスタート


引継ぎはマンツーマンで行います。
来てくれた派遣さんは、まじめな感じであいまいな表現は納得するまで質問されました。
人材不足でやっと来てくれた派遣さんやめてほしくない一心で一から十まで丁寧に引継ぎを行いました。
書類は整理し、並べ替えておく、間違えやすいところは目立つようにして間違いを未然に防げるよう工夫しました。
困っていたらすかさずフォロー。
晴れて3か月、業務の引継ぎは無事完了、独り立ちです。

業務拡大で派遣社員の人数増加


仕事を任せてはや数ヶ月、業務拡大で派遣社員の人数が増えることになりました。
指導係は派遣さんが担当することになりました。
私は補助要員です。

大失敗!


「なんでできないの?」
指導係の派遣さんの厳しい指導で新しい派遣さんは胃痛を訴えていました。私の甘い指導のせいで自信満々なモンスター指導係を誕生させてしまっていたのでした。

猛反省!


自分を振り返り、失敗から学んだことのがちゃんと身についていたことを思い出しました。

私のカイゼン


まずは、教える人を観察しました。
仕事の進め方からどんなタイプか判断し、タイプに応じて教え方のアプローチを変えるようにしました。

・頭で動くタイプ
▼印象
業務の意味や位置を理解して動く・あいまいな表現は苦手
(業務を理解し納得してから行動なので覚えが遅めな印象でした。)
▼アプローチ
・一つ一つの作業を短く区切り積み上げていく
・あいまいな表現を避ける
・業務の意味や位置を理解してもらえるよう丁寧に
▼フォローのポイント
覚えるまでは時間がかかるけれど、覚えればミスは少ないので日常のルーティーン業務は安心して任せられます。
ただし、柔軟性が低めなのでイレギュラーで認識違いが起こりやすいのでその点は注意しました。

②感覚で覚えるタイプ
▼印象
とりあえずやってみる・体で覚える・雰囲気でなじむ
(全体をとらえるのが上手)
▼アプローチ
・業務の全体の流れ繰り返し反復
(確認のポイントや作業の順番を意識)
・成果物の確認を丁寧に行う
(確認のポイントとミスのパターンを一致)
▼意識したポイント
・大枠を理解するのが早いので細かい注意点を埋めていくことで精度があがります。
・柔軟性が高く、問題認識力の精度も経験値で上がるのでイレギュラーにも応用が利きます。

③素直なタイプ
▼印象
マニュアル通りに業務を遂行する
(勤勉な努力家)
▼アプローチ
・口頭での指導と精度の高いマニュアルを用意
・メモを取る時間は余裕をもって
▼意識したポイント
マニュアルに沿って確認しながら丁寧な業務をするのでマニュアルは丁寧に作ります。
発想の転換、創造性は自主的には出にくいため、気が付いたポイントなどは発信してもらえるよう促します。

④適当なタイプ
▼印象
大雑把・規則性がない
(こなすのは上手、覚えは早いけど忘れるのも早い)
▼アプローチ
・業務の強弱を意識して、間違いやすいポイントを明確化
・業務の流れとポイントを絞って覚えやすく
▼意識したポイント
業務の目的を明確にし、どの位置の業務か明確に意識してもらうこと、作業の進捗やスケジュールの確認は丁寧に行います。
また、イレギュラーの際、勘違いや思い込みをしないように相違点を明確にし、あいまいな表現にならないよう気を付けました。

上のタイプはほんの一例で、相手の人柄など人それぞれに伝え方を工夫できることはたくさんあると現在も模索中です。

私は、前任者がいなくて教えてもらえないなんて経験のおかげでたくさん失敗しました。
その度に、どうしたら間違わないか考えて原因ややり方を見直し間違わない方法を模索するくせがつきました。

ただ、間違えたときフォローしてくれて見守ってくれた仲間がいたおかげです。

だからこそ、人に教えるときは、間違ったときこそ「成長のチャンス!」間違えても繰り返さない工夫・環境づくりを意識し続けていきたいと思います。

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