妄想会話ファッション編

服屋にて
「すみません」
「いらっしゃいませ、どのような服をお探しですか?」
「カッコいい服を買いたいのですが」
「格好良い服ですか、申し訳ありません、もう少し具体的にお願い頂けますか?」
「いや。僕自身はファッションについて疎くて、世間でいう、カッコいい服であればそれで良いですね」
「失礼ながら一言よろしいでしょうか?」
「ええ、ご教授願えますか?」
「世間で言ういわゆる格好いい服を見たとして、あなたはカツコいいと思いますか?」
「いいえ、全く思いません」
「果たして、自分が格好良いと思わない服を着るという行為は格好良いものでしょうか?」
「そんなことは瑣末な問題ですね。世間が最低限の服を要求するから仕方なく服を選ぶのです」

「それならフォーマル、もしくはカジュアルスーツという方向ということでよろしいですか?」
「いいえ、完全カジュアルでお願いします」

まああまり自分で服を買った記憶がない(!?)ので、妄想の細部がおかしい気もする。ずっと正体不明のお下がり、恐らく数十年前の服を着続けていたので。世間に見捨てられたような人生ですが、服くらい整えたい気持ちに今更なったわけですが、ファッションセンスがかけらも無く困っています。

あまりにもボロボロに見えたら恥ずかしいと気づいてしまった。

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