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苦手なジャンルの映画を観る

映画はわりと観るほうだと思うのですが、この系統は食指が動かないんだよなという映画もあり、そういうものは観ません。

・恋愛マンガ原作
・感動小説原作
・バトル、カーアクション
・戦争
・マーベル、ヒーロー、アメコミ原作

などがその対象です。
善悪がはっきりしていたり、大音量必至、全面的に感情に訴えてくるストーリーは苦手なのかもしれません。


最近、バリー・コーガンというハリウッド俳優のファンになり、彼が出演している映画は観ておきたいと思い調べました。

バリー・コーガン 1992年生まれ

結構特徴的な容貌のため、配役もなかなか癖の強いキャラクターに充てられがちのような気がします。
・罪悪感やタブー感を持たないサイコパス
・スクールカースト下層部のギーク
・軽度知的障害者
などの役がめちゃくちゃハマっているので「良い!うまい!」と思うのですが、たまには普通にカッコいい役柄の演技も観たいよね。


彼が出演する映画「エターナルズ」は、マーベルの中でも日本人で知っている人は少ないのではないでしょうか。

アンジェリーナ・ジョリーが真ん中にいますが、主演は一番右の女性です


マーベル系の戦う超人ヒーロー物は苦手の極みです。スターウォーズすら観ていません。超人×宇宙×CGのヴィランズという苦手の乗算です。
でもバリー・コーガン観たさに全部観ました。

まずヒーローが多い。10人チームです。
負荷を軽くするために日本語吹替で観ましたが、横文字の名前がなかなか覚えられません。
そもそも何て言っているのか聞き取れない!
アジア人や黒人など人種まぜこぜのチームなので何とか個人の識別とそれぞれの能力は理解できるのですが、全員の名前は覚えきれませんでした。

バリー・コーガンの役はドルイグ。
人間を操る能力で争いを止めることができます


スターウォーズの冒頭もそうですが、これまでのあらすじみたいな文章が流れてくるのは何なのですか?
こういう説明が必要な時点で映画としては落第だと思うのですが。

こういうやつ


全くヒーロー物や超人物に理解がないので「そういうものなの?」と流していたのですが、人間を超越した存在なのに恋愛感情あるんだ、というのはがっかりしました。

この2人がくっつくが、他のメンバー間でも色恋沙汰が起こる

人間を超越した存在なのに、男女の区別があるんだ・・・セックスするんだ・・・結婚するんだ・・・
人間味が強いヒーローが人気なのでしょうか。

調べたところエターナルズは結構近年の多様性文化を反映したことで話題になったようです。ヒーローの容姿の多国籍さ、同性カップル、聴覚障害のヒーロー、など。それがストーリーにおいてうまく作用しているとは思いませんでしたが、いろいろ挑戦した作品なのかも。


おおまかなストーリーは、宇宙の真理のような存在「アリシェム」が、地球の脅威「ディヴィアンツ」から人間を守るために「エターナルズ」を生み出し地球に派遣した、ということです。
「ディヴィアンツ」を滅ぼした後の「エターナルズ」は帰還命令を待つ間は解散してそれぞれ人間のように生きよう、けれど私たちは家族だよ!というところで現代に移り、私生活を送るエターナルズの一員「セルシ」を軸に、終わったと思っていた「ディヴィアンツ」討伐が再び動き出す・・・か?
というような流れです。


マーベルが擁するアベンジャーズを何も知らないので「何の話だ?」ということがちょくちょく出てきます。全くの新参者を寄せ付けない構成が嫌なんですよね。
色々なことが繋がっていても、その映画単体で話がストンと落ち着いてほしいと願ってみたのですが、ストンとはいきませんでした。

シリーズ物を追っている観客にとっては良い意味で匂わせとなる展開は、初見の私には「何の話だ?」ですし、ヒーロー物に終わりはないというラストは「今まで観てきたものは何だったのか?」と思います。

お約束事らしいですが、エンドクレジットの途中と最後に、次回作に続くエピソードが挟まれるのですね。そこはもう真面目に映画を観ていたことがバカらしく思えるほど初見者を振り落とす力を持っています。
当然原作知ってるよな!!??という圧力を感じます。
こういう映画はこうなんだな、と薄目で観るしかありません。

結果的には観て良かったと思います。
バリー・コーガンが普通にクールなかっこいいキャラクターを演じていて、吹替え声優が内山 昂輝さんでとても嬉しかったです。いろいろなコスチュームも観られたし、このセリフの言い方好き!!という発見がありました。
バリー・コーガンの登場シーンだけ何度も観ると思います。

戦闘シーンは別に苦でもないのですが、ヒーローの数が多いので「この人はいいからドルイグ映してや」という気持ちは強かったです。
ただ、世界中に散った仲間を集合させるために公共交通機関や車を使うのはやっぱりがっかりしました・・・
テレパシーとか瞬間移動とかないのですか?


続いてバリー・コーガン出演作として観始めたのが「ザ・バットマン」です。
バリー・コーガンはジョーカー役。まーーーた変人役だよ。
観始めましたが冒頭9分で挫けそうです。

かつて「ダークナイト」がすごく好評だったので、クリスチャン・ベールのバットマン3部作は全部観たのです。
ホアキン・フェニックスの「ジョーカー」も噂を聞いてちゃんと観たのです。
私にはよくわかりませんでした。
「映画が好き」というのもおこがましいです。わかりませんでした。
何が良いの?何がしたいの?いま葛藤してるの?
ヒーローやヴィランの原動力や気概や気持ちが全然わからないのです。

バットマンなどが何作もつくられていることも全然わかりませんし、時間軸は?パラレルワールドなの?ロビンは?キャットウーマンは?なんで毎回俳優変わるの?など疑問しかありません。
でも観ます。
映画とバリー・コーガンへのリスペクトです。


ザ・バットマンを観終わったら「ダンケルク」が待っています。戦争物も苦手です。
でもね、ハリウッド俳優を推したいと思ったら、手段が全然ないのです。
握手会もチェキ販売もグッズ化もありません。課金する方法がありません。
だからとにかく出演作を観ます。苦手なジャンルでも、動く姿を観られるだけで有難いという精神です。

サブスク主流の時代に生まれて良かった。

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