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【入院清話】16:「不適切にもほどがある!」を観て

「不適切にもほどがある!」を観て、自分の入社したころを思い出しました。私が社会人になったのは、昭和59年、ソフトウェアが何かも知らず、ソフトウェア会社の総務経理事務で採用されました。

当時私の仕事は、100名分の給料計算、各種支払い等色々。給料計算だけでも、毎月勤務表を集めて、基本給、各種手当、社会保険料等基本データメンテ、残業時間などの変動データ入力、計算はでかいフロッピーディスクを抜き差しして行うオフコン計算に一時間以上かかる。トラブれば完徹確定。計算が終われば、銀行の振込依頼書に金額手書き、小切手を切って、電車に乗り15時ギリギリ銀行に駆け込む。結構毎月でした。当時週休1日日曜、祝祭日、お盆、年末年始の休み。幸い上司が優しく、残業が多いのは自分の力不足と情けなく思って必死で、クタクタでした。

話しを「不適切にもほどがある!」に戻します。第2話を観ました。その中の小川先生がテレビ局内でのセリフ「そもそも、働き方って、ガムシャラ、馬車馬以外あるのかねぇ」なにかハッとしました。決して自慢するつもりは無いのですが、私は、入社した時は、早くミスもせず、誰から何も言われないようにガムシャラに仕事して、どうしたら楽になのか考え、仕事に関係する税法を仕事終わりに専門学校で勉強して、日商簿記2級と第2種衛生管理の資格をとりました。当時はバブル期でもあり、会社が学校の費用を支出してくれました。管理者養成学校13日間地獄の特訓なる研修にも参加しました。

結婚、子供を授かり、ローンで家を買い、関東から関西へ転勤、事務管理職から営業管理職、単身赴任、など色々あって、あっと言う間に定年を迎えました。振り返れば、馬車馬のようにガムシャラに走り続け、仕事は夢ではないけれど、それなりに充実して幸せで、悔いのない人生だったと思えます。

今は、一律の常識、教育、数の力は悪で、多様性を理解して、人それぞれの個性を重視するべき時代だと思います。それらの人々をまとめるリーダーになるには人並外れた能力が必要だと思います。正論では人はついて行かないです。たぶん、行動力ある有言実行の人が求められます。

最後に、働き方改革は、企業に雇用されている社員には、今後有効かと思いますが、個人等事業主には何もなく、自助努力で儲かる場合は良いが、リスクのせいで倒産自殺に追い込まれた方々も少なくないはずです。90歳過ぎても料理屋を営む店主さん、ご本人が生きがいでしているので良い事ですが、仕方なくしている方もいるはずです。報道は、良い方だけを映すことが多くあります。もっと困っている人の声を映して、取り上げて、騒いで、国を動かして欲しいです。マスコミの価値はそこだと思います。

では、また。


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