見出し画像

50話 久々の日常

「ともき!おはよう。久しぶりだな」
「久しぶり!れん」
「なぁ、異世界言ってたんだろ?何か分かったか?」
「あぁ、少しはね」僕はれんに異世界で起きたことを話した。
「なるほど、飛んでた人間ってのは魔族か竜族か精霊ってことか?」
「そういうことだと思う」れんと話をしていると担任の狭山先生が来た。
「相澤くん久しぶりね。1週間休んで何してたの?」
「すみません。先生」
「まったく、後で職員室に来なさい!」
「はい!」
「それじゃあ、授業を始めます」
「久しぶりだな」
「ねぇ、ともき」
「どうしたの?もみじ」
「どうしたの?じゃないよ!教科書は?」
「あ、そういえば今日カバン持ってきてないや!」
「もう!机くっつけて!見せてあげるから」
「ありがとう!もみじ」
「その代わり、この1週間何があったのか聞かせてね」
「もちろん!」この日は1週間これてなかった分真面目に授業を受けた。
教務室にて。
「相澤くん。1週間も休んでどうしたの?」
「ちょっと風邪ひいちゃってて」
「あらま、大変ってそれ、信じると思う?」
「あはは、ですよね」
「先生、こいつだって悪気があって休んだ訳じゃないと思うので今回は見逃して貰えないですか?」
「そうね。次は気をつけるように」 
「ありがとうございます」
「さて、帰るか!」
「待って、みんな。これから僕の家に来れるかな?」
「すみません、今日は友達と遊ぶ予定が入ってて」もみじや、れんが移動しようとした時僕は続けて声を出した。
「極秘案件だ」さすがに気になったからかもみじもれんも足を止めた。
「極秘案件ってなに?」2人の声が木霊する。
「帰ったら説明する」3人で家に帰り1週間僕に何が起こったのかを説明した。
「お前、それ本当なのか?」
「あぁ、本当だ」
「信じられない!」
「あぁ、俺もだ。さすがに色々ありすぎて信じられないが1番疑わしいのは、お前がリバーシになったことだ」
「そろそろ時間だな」創造魔法の効果時間は17時間。つまりそれで効果は無くなり今の僕の姿が顕になる。
「まじかよ!それに加えて神の使徒だぁ!凄すぎだろ」
「今男に戻る方法を模索中だ」
「それにしても、女子の一人暮らしにしては物騒だよな」
「あぁ、それなら姉ちゃんに来てもらうよ」
「いえ、今日は私が泊まっていきます」
「いいの?もみじ」
「もちろんだよ!私たち恋人なんだし」
「ありがとう」
「じゃ、俺は帰るわ!それと、ともき!このことあやかにも伝えていいか?」
「うん!あやかも大事な友達だからね」
「そうだな!あとよ。その姿でともきって呼ぶのはなんか呼びづらいんだよな」
「なら、みゆうって呼んで!」
「分かった!みゆうな!」
「うん!」
「それじゃあ、晩御飯にしよっか!みゆう」この日はもみじが沢山料理を作ってくれた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?