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子育て 長男修行の始まり #48


こんにちは ゆーずきです
お疲れ様


私の長男は17歳になり、調理師専門学校に通うようになった
家からは電車通学
入学式には夫と3人で出席

とにかく入学する人数が半端なかった


そうやって学校生活は始まった
調理師になるための勉強だが、卒業してそのまま料理人として働くには
おぼつかない


夫は色々考えていたようだ
本来、調理師免許は一年通学すれば国家試験は簡単に取れる


だが…

お金はスゴくかかるけれど、あと一年、専門課程に進むか長男と話し合った

日本料理
西洋料理
中華料理

息子は迷いなく日本料理専門課程に進学すると決めた

この専門課程はもともと人数も少なく、先生や助手の人数も多く
行き届いていた


包丁もたくさん揃え、どんな料理にも対応できる


毎日まいにち、大根の皮を剥くだけの日々
たくさん練習していたなぁ

何本大根を食べたかわからないくらい笑

少し慣れてくるとアルバイトも学校帰りに行くようになり
実戦も兼ねての勉強
学校からの紹介なので
バイト先では重宝がられ可愛がってもらえてた

2月ごろになると就職先も決めなくてはならない

学校では教授にも良くしてもらい老舗天麩羅を紹介してもらった
面接で合格をいただき
早々に決まった


卒業の時、家族を学校内にある料亭で
それぞれが作った料理をもてなしてくれる
感激、感動したことを昨日の事のように覚えている


そうやって無事に卒業

春から料理人見習いとして下働きから始まる


朝は6時過ぎの電車に乗り
帰りも遅かった
毎日怒られる、怒鳴られる
そうやってひとつずつ覚えていく
身体に染み込ませていく

料理長も社長さんも厳しいけれど可愛がってくれていたようだ

そして家から自立してお店の近くで一人暮らしを始めた


高校生の頃の反抗期
、そんなこともあったがその頃の長男は少し成長していた


12月はお休みもなくおせちの準備が早くから始まる

お昼休憩の時
何度も近くまで行って2人でお茶を飲んだ

手はあかぎれだらけで
それを見ると涙が溢れた
今、思い出しても泣けてくる
かわいそうだった

朝早くから夜遅くまで
ひとりの部屋に帰って眠るだけ


そうやって修行を積み一人前になっていくのだろう

どんな仕事も厳しい
手に職をつけ
それで食べていくには苦労はつきものなのだ


仕事の辛さを時々私に話していたが
話し終えるとまた仕事に戻っていった

だから私は連絡があると何度も会いに行ったのだ


心の支えが必要な時
は少しでも力になりたかった
ただ話を聞くだけ
それで良かったのだろう


長男は10年間料理人として働いた

身体を壊すまで

その後、長男は転職した
そのお話はまた今度



今日も素敵な1日を〜♬

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