学校法人 玉川学園による学校教育でのTableauの活用事例

どうも、Tableau初心者の寒梅です。

前回は行政のTableauの活用事例、前々回は企業のTableauの活用事例について記事を書かせて頂きました。
今回は学校教育から活用事例を書かせて頂きたいと思います。

ここで知ってほしいのはTableau やデータ分析は社会人や大学生など大人になって触れるものではなくっているということ、そしてどの年代からも関わることを含めて、学校教育の活用事例を書きたいと思います。

導入の背景

玉川学園では中学高校で、探究型学習である授業『自由研究』を行っており、高校の『自由研究』の準備として、中学 3 年生が探究の手段をより深く学ぶために『学びの技』という授業を行っているそうです。

その『学びの技』のまとめの段階で行われているのが、統計とデータサイエンスの基礎を学ぶ授業を行い、データ分析・可視化ツールとして Tableau を活用し、データのグラフ化などを行うことで、統計リテラシーを高めているそうです。

海外と比較すると、日本は統計的思考力を育む授業の機会が不足しており、グラフとして表現されたデータを正しく読み取れない社会人も、決して少なくありません。数字に騙されない社会人を増やしていくには、批判的・論理的な思考力はもちろんのこと、統計的思考力の育成も実施すべきである。
そのためには小中学校の段階から様々なグラフに触れさせ、グラフを正しく読み取る学習を行う必要があると考えており、そのためのツールとして Tableau を選んだそうです。

そして何よりTableau はプレゼンにも十分に使える美しく見やすいグラフを、簡単な操作ですぐに作ることができるからです。もちろん Excel でも、データの範囲指定をすればグラフは作成できるのですが、プレゼンに耐えるものを作成するには様々な操作を行う必要があり、時間もかかってしまいます。生徒にグラフの読み取り方を学んでもらうには、このような操作を最小限にすべきだと考えた結果Tableauを選択したそうです。

Tableau導入の効果について

探究に必要な分析や意思決定において、グラフ利活用の重要性を理解した上で高校に進学し、Tableau 採用時の狙い通り、グラフ化の時間を大幅に短縮したことで、分析や考察に使える時間をしっかり確保できるようになったそうです。
グラフの再作成も容易なので、同じデータを異なる観点でグラフ化する、複数のグラフを作成して比較する、といったことも迅速に行える。
またこのような Tableau の特徴は、生徒の興味を惹きつける上でも重要な役割を果たしていたそうです。

Tableau に初めて触れた生徒たちはまず、大量データを簡単にグラフ化できることに驚きます。またグラフを作成した後に簡単に修正や変更ができることや、操作が直感的で軽快なことも喜んでいたそうです。
このように 中学3年生で Tableau に触れておくことで、探究に必要な分析や意思決定において、グラフ利活用の重要性を理解した上で高等部に進めるようになったそうです。

学校側としては、このような学習を継続的に行い、データの可視化・分析を学ぶ機会を増やしていくことで、『数字を正しく理解する』『数字に語らせる』といったスキルを、着実に身に着けられるはずと期待を込めていたみたいです。

伝えたいこと

① データサイエンス、データ分析は第二の英語になりつつある

昨今、大学でも一橋大学や近畿大学を始めとし、さまざまな大学でデータサイエンス学部が設立されています。 それと同時に学校教育でも統計学などの勉強が求められています。
以前に英語の必修化が進められ、現代の若手の社会人の英語が必須になったように、今後5年後、10年後の若手社会人ではデータ分析の知識が備わった人材が増えていきます。
つまり私たちはそのようなスキルを持った人たちの先輩になるわけです。
そのため、すべてのスキルが勝っていなくとも理解できるほどのスキルは最低限求められてくると考えます。

②Tableauは中学生でも触れるられるほどに、始めやすいツールである

上記の記述でもあるように、Tableau はプレゼンにも十分に使える美しく見やすいグラフを、簡単な操作ですぐに作ることができると記載があったようにExcelで範囲選択して可視化して、見やすくする作業が発生する時間をデータ分析と可視化に使うことがTableauには出来ます。
結果がすぐに見ることができ、簡単に加工することができる。仮説を検証して結果を可視化のサイクルが早いところは、初心者としては始めやすくTableauの強みだと思います。

私個人的もPythonでデータの可視化や分析の勉強もしていますが、エンジニアの経験があれば、Pythonはまだコーディングは簡単なので比較的にやりやすいですが、やはりデータ分析をこれから勉強していきたいけど、Excelしか触ったことが有りませんという初学者には、Pythonもハードルは高いと思います。プログラミング言語の場合、それ以前に環境構築で挫折しそうです…
なのでTableauはインストールして、データを取り込めばすぐにデータ分析の環境を整えることが出来る。そういった意味でもTableauはとても始め易いと思います。

③ Tableauはビジネスだけでなく行政や教育でも使われるほど汎用性が高い

これまで企業・行政・学校からTableauの活用事例を紹介しましたが、ここまでさまざまな組織に導入されるほどTableauの汎用性が高いことが伺えます。
つまりTableauだけでも転職しようとしたときに、Tableauを使いこなせるということだけでも、選択肢の幅が広がります。また個人でも活用することが多いため、Tableauを使用したデータ分析の可能性は無限大と考えます。

終わりに

今回はまでで活用事例の代表例を挙げさせて頂きましたが、このような企業はまだまだあります。
データの可視化はどの業界・業種でも発生する作業です。つまりデータ分析・データビジュアライゼーションには業界や業種の垣根がなく、みんなが学ぶべきスキルだと思います。
そしてTableauはユーザー会が開かれるほど、Tableauというツールが人と人とデータをつなぐプラットフォームになっていることを最後に伝えたいと思います。



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