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VリーグからSVリーグになって何が変わるか


はじめに

全然知らなかったんですけど2024-25シーズンから始まる「V.LEAGUE REBORN 」のクラブライセンス交付規則が2023年の6月に発表されていました。
ファンくらいしか知らないんじゃないんですかね。多分、バレーがプロリーグ化するって一般知名度は相当低そう。
詳細はホームページを確認してください。私が読んで簡単に内容をまとめてみました。
(内容に誤りがあるようでしたらこっそり教えてください笑)


審査基準

5つの基準によって審査されます
3つの等級に分けられます

基準についても等級が3つに分かれています。
分かりやすく言うと…

A等級:この条件満たしてないとライセンス交付拒否しちゃうぞ(´ε` )
ただ近いうちに達成できるなら許しちゃうぞ

B等級:この条件達成することが必要だけどライセンス交付の拒否する理由にはならないゾ
ただ満たしてないと罰金とかの処罰対象だぞ

C等級:将来的に達成してね!^_^

といったところでしょうか。気になる5つの内容です。

競技基準
基本的にはA等級のものがほとんどです。

1.ユースチーム(U15の保有)
プロリーグ化でというより今後の日本代表においても大事だと思われるユースチームがA等級となってます。応援してるチームのユースから日本代表が出たりすると喜びもひとしおです。U18はC等級(2027からのシーズン以降はA等級)

2.スクール等活動状況の報告
簡単に言うと地域活動みたいなものでしょうか。選手がバレーボール教室であったり、学校訪問をしたりなどバレーボールについての啓蒙活動を行いましょうといった内容です。

3.選手の医療面でのケア
メディカルチェック(健康診断のようなもの)を毎年1回以上受けようね。体が資本ですから大事です。

4.傷害保険
スポーツ安全保険に加入しましょうね。怪我をしたりした時の保険ですね。スポーツに怪我はつきものですから事前に保険に加入は納得です

5.選手との書面による契約
一種のプロ契約のようなものでしょうか。選手がバレーボールをすることを約してることがわかる書類の提出が必要です。(=プロ契約??)

6.トップチームの編成状況の報告
ゼネラルマネージャー、監督、コーチ、チームスタッフ及び選手の報告が必要です。

施設基準
これが結構な難所でしょうか。いちばんクラブ側はお金がかかります。

1.ホームアリーナ
やむを得ない事情がある場合は特別な取り扱いがされるとあります。下記のいずれかの条件を満たす必要があります。
「申請者がホームアリーナを所有しているもしくは
アリーナ保有者と年間の80%以上をそのアリーナで使用できることが合意できている」
アリーナを持ってる金持ちクラブなんて数少ないでしょうから多くのクラブは後者を目指すことになります。

2.ホームアリーナ要件
ホームアリーナもなんでも良いよってわけではなく条件が定められてます。リンク貼っておきますので気になる方はみてください。
分かりやすいのは観客席が2030年〜は5000席必要ですよーってことでしょうか。
あと個人的に気になったのは飲食関連でしょうか。こちらも2030年〜は観客に飲食販売を行う売店施設が常設施設としてある必要があるとのこと。
観戦しながら飲食、いわゆるスタグルが栄えると人がもっと増えるでしょうしね。遠征も楽しくなるし良いことだと思います。

3.練習用施設
常時使用できる練習用施設がいりますよーって基準ですね。

4.クラブハウス(B等級)
練習用施設に近くに設置され、シャワーだったり、浴場、ロッカー、食堂、トレーニングルームなどなどがあることが望ましいとあります。(これ結構難しいのでは

法務基準

法務関係とあって自分には馴染みのないものがあるのでちゃんと内容を理解できてるか怪しいところです。
気になるところを一部抜粋します。
詳細はホームページをご確認ください。

1.宣言書
色んなルールを守りますよーって宣言書にサインすることが必要となります。
中でもホームタウンを全国で1か所にしなさいって言うのがいいですね。Vリーグ調べててホームタウンが結構あちこちあるチームが多かったですからね。地域とのつながりが強くなって良きです。

他にも色々な項目(株式会社にする必要があるなどetc)があります。

財務基準

簡単にいうと赤字運営しないでねーって内容ですかね。(ざっくりしすぎかもですが)
資料の開示であったり、外部による監査などが明記されてます。
個人的に売上高6億円以上(26-27までは4億)というのは中々ハードルが高そう。


人事体制•組織運営基準

上の4つだけでなく他にも基準があるみたいです。
内容としてはチームにこういった人材が必要ですよーっといったものです。
監督やコーチなど当たり前のものからメディカルドクターやマーケティング担当者(今までいなかったんか???)などチームに必要な人材が明記されています。
あと個人的にいいなーと思ったのはファンクラブやホームページ、SNSが明記されてるところですね。
Vリーグの弱みはマーケティングの部分と以前の記事で紹介しましたがその部分を克服しようとしているように感じます。

散々長々と書きましたが公式サイトに分かりやすい画像がありましたので見てみてください。
ここにはマーケティング担当など書かれていない内容もあるのでホームページのライセンス交付規則見るのがおすすめです。

で、何が変わるの?

個人的には興行大成功!やったぜ!S-Vリーグ!ってなって欲しいところですが現状すぐには変わらないのではとは思います。

現在V1リーグの男子クラブは全チーム申請中(Yahooニュースより)とのこと。
つまり全チーム承認されれば現状とチームについては変わりません。

今回の規則で大きいと思うのはホームゲームの80%を同じアリーナで行うことが明記されたことでホームタウンとの密着が図れることです。(マーケティング担当を必須にしてるのも大きいですね)
箱(試合会場)のサイズは明記されましたけどVリーグの平均観客数は2000人前後(多いチームでも4000人未満)となっており、箱を大きくしても入る人が増えないと盛り上がるかどうかは怪しいところです。
変わるとしたら数年単位で地域密着型が本当に定着してきてからだと思います。
あとは新シーズン開幕までの期間でのプロモーションが鍵になってきそうです。成功を願ってます…

(さくらます)

おまけ
Yahooニュースなどの世間の声紹介です。

この2つのコメントはVリーグに移行して大きく変わらなかったことに起因してそう
ホーム感、言いたいことはなんとなくわかる。
集客力は確かに大事ですよね

バスケは試合を観に行く、バレーは選手を見に行くっていうのはほんとに分かります。バレーはどちらかというと箱(チーム)推しより選手推しの人が多い
(あとは観客の男性比率が増えないと観客数も伸びない)

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