多摩川の生き物とヒト その200 水系 多摩川自然観察会 和泉多摩川から狛江五本松まで。午後は総会。 ‘24/3/17
和泉多摩川付近で観察ののち、狛江五本松へ。移動して西河原公園で多摩川の自然を守る会の‘23年度の総会を行った。参加者6名。総会時1名増えて7名。
小田急和泉多摩川駅に集合後、土手のヒメウズを観察したのち、川辺へ。
川辺には先着の恐らく野鳥観察グループがいる。水辺ではウチワゼニグサが密集し、コゴメイが点在している。水面にはカンムリカイツブリが3羽、いる。頭にはカンムリの由来となった冠毛が出ていた。水辺にははげ地もあっる。ここは二ヵ領宿河原堰改修に使う重機等を積み込んだ場所。堰の開閉に使うモーターの改修を終え、それに伴い、工事も終了した。
堰の上からカモ達を見る。お尻が黒いオカヨシガモが多い。なぜか、カルガモが少ない。堰の支柱にはカワウが羽を広げ、乾かしている。ワンドでは口ばしが平らで、茶と白の体色が特徴的なハシビロガモやマガモ、そして、本当に体が小さいコガモがなどがいた。
川辺に降りる。紫色のナヨクサフジが咲いている。本当に増えてきて、土手や河川敷を青紫色に染めている。水辺ではウチワゼニクサが茂り、間にセリが混じっている。オランダガラシは見えなかった。オオカワジシャが伸びるのを待っている。川辺から新第三紀層のごつごつとした地形が見える。カモ達がいるが、同じ茶色になり、地形と区別しずらい。
河川敷に上がる。強風が吹き、体がよろけそうになる。ユキヤナギが満開で美しいが、枝が風で舞っている。科と同じ名前のヤナギの緑がきれいになっている。
水辺の学校付近に着き、ここから折り返す。学校近くのワンドでは、アカガエルなどのカエルを捜したが、いなかった。卵嚢も見つからず。また、伏流水の出も悪かった。
多摩川決壊の碑を見ながら、堤防へ。碑を彩るかのように、ナズナが群生している。風にあおられながら、橋にぶつかると思うぐらい橋が低い、小田急線の橋梁をくぐり、河川敷に降りて、さらに、多摩水道橋をくぐる。
ワンドは護岸工事で無くなったが、土手の斜面にはまだ草花が残っていて、少しは安心する。ヤブカンゾウの若草色の葉が出て、ヒメウズが大きな群落と株になっている。小田急線近くのマンションにあるヒメウズはけなげだが、この土手にあるヒメウズは立派である。
カントウタンポポが良く見てくれと言わんばかりに土手のヘリで咲き、下から見ると、総苞の形態がよくわかる。土手には、セイヨウアブラナ、セイヨウカラシナやハマダイコンが咲き、土手を白や黄色に染めていた。バイモユリが咲いていた。誰かが植えた物。植生を乱すので、止めて欲しい。狛江五本松近くにSP(種不明)のユリ科も同じように群生していた。
西河原公民館で昼食。昼食後には先に着いていた元気なSさんも加わった。噴水そばで野外の総会を行う。会計報告と活動報告が了承。24年度の観察会も秘境の続きなどを行う事にした。提案があり、今までは荒天でも実施していたが、高齢化などにより、悪天候などの場合は延期や中止にすることにした。その対策として、中止や延期の場合、前日にホームページに載せることにした。最後に、会員の方の近況を話していただいて、総会を終了した。
全体に言えることは会員の方が高齢になった事。30年前、私が大学生の時、観察会終了後、次の観察会の下見に行ったが、それも今は昔。今は観察会が終わっても、しばらくは筋肉痛になるそうである。
帰りは有志で狛江駅そばの泉龍寺前の旧荒木邸へ。ここは東京都自然環境保全地域として指定するよう、故横山さんなどの運動により、狛江弁財天池特別緑地保全地区に指定されている。
狭い敷地だが、池もあり、大きなヒマラヤスギやエノキなどがあり、うっそうとした森になっている。賑やかな狛江駅前にこのような自然があるのは、狛江市にとっては宝だろう。
会員のS氏の案内によって、1㎝ぐらいの小さなキノコや興味深いスッポンの死体もありで、有意義な時間を過ごせた。
弁財天池保全地域を出て、駅前で2回前の解散をした。
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